コラム
農業を始める人が押さえておくべき基礎知識│始め方と必要なもの
2020.07.22

農業を始める人が押さえておくべき基礎知識│始め方と必要なもの

新型コロナウイルスの報道により仕事に対する姿勢や働き方の見直しが行われて、農業に魅力を感じている方もおられるのではないでしょうか。農業活動の多くはオフィスワークに比べて人と接する機会は少なく、自然と会話しながらの活動ですし、自分で生産した農作物を収穫して販売できる喜びはひとしおです。憧れの農業に就労するためにはどのようなアプローチがあるのかを見ていきましょう。

農業の主な始め方

農業は他の産業と同様に生産現場である土地を活用し、野菜・果実・花卉・畜産などを生産し、消費地に送り届けて対価を得る活動です。この活動を行うためには基本的な知識と技術の習得が重要となります。習得方法はいくつかの方法があります。農林水産省の新・農業人ポータルを参考にご自身に適した方法を見つけてみてください。

●農業法人に就職する

ハローワークや自治体の求人情報、またインターネットなどに農業法人の求人が掲載されています。作業に必要な衣服・装備は通常支給されますので、農業未経験者でも知識・技術を習得しやすくおすすめです。また土地や農業用機材は法人が所有しているため、高額な費用を自身で負担をすることなく機材を利用することが出来ます。

●親から農業を引き継ぐ

最近ではUターン就農者という言葉を耳にします。実家が農家ですが、しばらく別の仕事で社会経験を積んだ後、実家に戻って就農することを指します。親の近くで手伝いをしながら営農知識や栽培ノウハウを吸収できることが最大のメリットです。一緒に作業をしていれば、門前の小僧のように知見を自然と引き継いでいくことが出来ます。そして一番の強みは土地や農業機械がすでに準備されていることです。営農方針は比較的自由度が高いと思いますが、作目や栽培方法については意見が衝突することもあり、自分の思うように変更することが難しい場合もあります。

●自力でゼロから農業をする

家庭菜園や貸農園を利用したり、移住して小規模な農業をされる方は自力でゼロから農業にチャレンジすることもいいと思います。作物や条件にこだわらなければ北海道から沖縄まで日本全国どこでも農業はできます。いきなり農家に転業するのに抵抗がある人はまずは副業としてやってみるのも良いかもしれませんね。最近ではインターネットの検索はもちろんのこと、Twitterの情報を手軽に利用したり、YouTubeで本格的な就農支援の動画を簡単に見れたりしますので、SNSの積極的な活用はおすすめです。特に動画は実際に自分の圃場で真似したときのイメージができやすいと思います。

●農業体験を申し込む

インターネットで「農業体験」と検索すると、有料ですがさまざまなジャンルの農業体験を見つけることができます。例えば田植え体験、ニンニク収穫体験、しいたけの菌植え体験などがあります。親子や女性を対象とした体験もありますので、安心安全な環境が整えられている場合も多いです。料金も安めですので自然が好きな方や体験が好きな方は探してみてはいかがでしょうか。

参考:農業人気体験ランキング

●農業で起業する

農業で起業することは、商業や製造業で起業することと全く同じです。土地を活用し農業生産物を生産流通させることによる経済活動にほかなりません。経済活動を行う基盤である土地の確保や、土地を耕作地に変えるための農業機械を用意する必要があります。バックボーンとして農業研修制度・農業法人・親などから習得した技術を持っていることが非常に重要です。

土地や農業機器の確保にはそれなりの資金が必要になります。そして農業経営が安定するまでは数年かかることも想定しておきましょう。この間の肥料代や運転資金の確保は重要です。農林水産省をはじめ自治体や政府系金融機関より、就労を支援したり、経営を安定させたりするための政策が実行されています。有効に利用できる補助金は順次公開される場合が多いので、国や自治体のホームページを随時チェックすることをおすすめします。

農業を始めるときに必要なもの

農業機械が発明される前の時代、一人前の農家として認められる条件は1反の畑を1日で耕作出来ることだったそうです。とにかく体力勝負でした。今では機械化が進み、スマート農業という言葉も浸透し、農業は効率よく生産される時代に変わってきました。しかしそれに伴いさまざまなコストがかかるようになったのも事実です。農業を始めるときに必要な初期投資やランニングコストを記載していきたいと思います。

●起業資金

就農にあたってまず確保しなければならないのが、営農地と耕作に必要な農業機器です。これを取得するための起業資金とランニング資金の大まかな平均と、自己資金でどの程度まかなえたかの参考金額が以下となります。

<就農1年目の費用平均 569万円>
●機械・施設等への費用 411万円
●種苗・肥料・燃料等への費用 158万円

上記のうち、自己資金として用意できた金額平均は232万円で、自己資金でまかなうことが出来なかった金額337万円は、借入金や自治体の補助金を活用しています。
>>新規就農者が使える補助金一覧のコラムはこちら

参考:新規就農者の就農実態に関する調査結果 -平成28年度-(全国新規就農相談センター)
参考:農業次世代人材投資資金(旧青年就農給付金)

●土地

土地を確保する方法として、地主に一定の賃料を支払う賃貸方式もあります。いきなり購入するのではなく、経営が安定化するまでは借りるというのも一つの方法かと思います。農地を取得(所有移転)する場合、市町村農業委員会の許可を得る必要があり時間がかかる場合もあります(農業を行うことが前提で取得が認可されるため)。

参考:農地中間管理機構

●農業機械・栽培設備

鋤きや鍬で耕作を行っていた時代は体力勝負でしたが、現代の機械化と施設園芸の普及により、大量生産や高品質生産が可能となってきました。これを実現するために備えたいものが、農業機械と栽培設備になります。さまざまなものがありますが、以下に代表的なものを列記します。

農業機械 トラクタ・田植え機・コンバイン・農薬散布機など
栽培設備 ビニールハウス・電照設備・水耕栽培設備など

●農業に関する知識・技術

農業は土地の性質と、気候風土に大きく影響を受けます。植物工場のような発想で気象風土の影響を受けない栽培方法もありますが、現在のところ採算性を考慮すると一般的ではありません。その土地に合った植物が必ずあり、高品質で安定出荷が出来るものを栽培する必要があります。一人で追及するのは大変ですから、地域の知恵を借りることも大切です。自治体で実施される農業研修やセミナーに参加したり、近隣の先輩農家に話を聞いたりして知識や技術を深めましょう。地域交流が最大の武器になります。

農業をこれから始める人におすすめの製品

セイコーエコロジアでは農業に役立つ製品を取りそろえております。環境改善・害虫対策・生育促進の分野に力を入れておりますのでお困りごとの解決に繋がれば幸いです。いくつかの製品をご紹介致します。

農業用LED電球

特定の作物の波長に調整したLED電球では「いちご用」「シソ・菊・大葉用」「トルコギキョウ用」の3種類をご用意しております。その中でもいちご用はとても人気でご好評をいただいております。11月~2月にかけて夕方から深夜までの約5時間程度点灯していただくことで、いちごの生育促進や収量確保や休眠防止が期待できます。

補光用LED電球は20Wと40Wをご用意しております。比較的光量の必要となる、ナス・トマト・野菜苗などにご利用いただいております。設置数や設置間隔でご不明点がありましたらお気軽にお問い合わせください。

 

空動扇&空動扇SOLAR

天窓換気装置のないパイプハウスにおすすめの換気扇です。電源不要のためランニングコストがかかりません。形状記憶バネが伸びると内部弁が開き、外部に煙突状に突き出たファンが風で回るとビニールハウス内の熱気を吸出して外部に排出します。10~15坪に1機の設置をおすすめしており、価格は一機あたり18,000円(空動扇SOLARは46,000円)ですのでとても低額な初期費用で導入できます。ビニールハウスの建設時に補助金が活用できるのであれば導入資材として空動扇を選定してみてはいかがでしょうか。

 

地力の素

地力の素は高純度フルボ酸含有100%有機質土壌改良材です。細粒1袋を元肥として1000㎡あたり2~4袋を土壌に混用することで、土壌環境を改善(=地力の回復)し作物を健全に育てます。1袋で牛糞堆肥1t分に等しい腐植質が含まれておりますので、今まで1t分を土壌にすき込んでいた体力の省力化にも繋がります。

リキッド12は作付中にも使用できる液体タイプです。希釈して土壌へ流し込むことで、作中に衰えた地力を補うことができます。土壌潅注の場合は1,000倍で10~15日間隔での使用、点滴潅水・養液土耕の場合は3,000~5,000倍で随時での使用をおすすめ致します。

必要な技術や知識を習得して安定した農業を

今回のコラムでは農業を始める人が押さえておくべき基礎知識をお伝えしてきました。始める前にできるだけ多くの技術や知識を身に着けることが大切なのと、ある程度のお金が必要になってきますのでそのあたりを用意する準備が大切です。インターネットなどの情報を活用し、より計画的に農業を始める準備をしていきましょう。

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