コラム
農業用ハウスのメリットとは? 作物に適切な環境を整える設備の選び方
2019.05.10

農業用ハウスのメリットとは? 作物に適切な環境を整える設備の選び方

農業用ハウスは栽培する農作物に適した環境を人工的に作り出します。季節に関係なく農作物を栽培でき、特に気温が低下する冬季でも安定的に栽培し収穫できることが大きなメリットです。今回はビニールハウスやガラスハウスのような「農業用ハウス」で農作物を栽培するメリットを〝作物に適切な環境を整える設備の選び方“という観点から記載していきたいと思います。

 

農業用ハウスで作物を育てるメリット

●育てる作物に合わせて温度と湿度を調整できる

農業用ハウスはパイプや鉄骨といった骨組み(フレーム)に透明なビニールを展張した閉鎖的な空間です。そのためハウス内に温度や湿度をコントロールする機械を設置し自動的に温度や湿度を調節することができます。例えば加温機やヒートポンプ、外張り・内張りカーテン、サイドの巻き上げ装置、妻面換気、循環扇、谷換気といった機械を使用すれば、農作物に最適な温度と湿度に近づけることが可能となります。温度と湿度が最適になれば農作物は健全に成長し安定的に収穫することができますよね。このように農業用ハウスのメリットは露地では栽培することが難しい冬季の栽培によって収入源が確保できることにあります。

●害虫や悪天候から作物を守りやすい

露地では害虫や害獣といった生物の侵入を防ぐことが難しい環境ですが、農業用ハウスでは構造的に外部からの流入が少ない密閉された空間ですので、侵入を抑制できるメリットがあります。露地と比較すると作物自体に害虫が付着しにくいので、投与する農薬の量を減らすことができコストを削減できます。また、雨や強風といった悪天候から作物を守り、幹折れや作物が傷むといった被害を防ぐことができます。そして悪天候でもカッパや傘を差ささずに農作業をできるため、農家の方にとっても働きやすい環境です。ただし、台風や大雪ではハウスが倒壊する可能性があるので対策を講じる必要があります。

●日照時間を調整しやすい

農業用ハウスのカーテンはメーカーにより仕様はさまざまで、通気性・遮光・遮熱等といった機能性を持っています。例えば遮光率の高いカーテンは、夏場の強い日差しを遮熱し作物を守り、遮光して作物に適切な日照時間に調整をすることができます。近年では、曇天時の日照時間が足りない時の日長延長として、農業用のLED照明を利用する農家さんも増えており、農作物の品質向上に寄与しています。

農業用ハウスを選ぶポイント

●耐久性の高い骨材・構造でできているか

骨材とはハウスの支柱部分のことで、一般的にガラスハウスでは「H鋼」や「角パイプ」、パイプハウスでは「丸パイプ(鋼管)」が使われています。ガラスハウスのほうが、耐久性が高く倒壊しにくい素材でつくられていますが、それだけ設置費用も高くなります。骨材は錆びると耐久性が下がりますので、亜鉛メッキ加工を施した錆びにくい骨材を選択すると良いでしょう。 農業用ハウスの構造は丸型と屋根型があります。丸型のほうが耐久性の高い構造ですが、雪が落ちにくいというデメリットがあり、地域によっては雪が落ちやすい屋根型のほうが良いとされています。その他にも積雪量や風向きなど現地の気候の特色に合わせて、間口・軒高・連棟などの構造を耐久性のある仕様にする必要があり、各メーカーから様々な仕様のものが販売されていますので、各メーカーへ相談をされた上で慎重に選択してください。

●気密性が高いかどうか

冬季でも農業用ハウスは太陽の光さえ差し込めば暖かくなります。これはハウスが気密性を保持しているからです。ハウス内の環境を維持する為にはこの気密性が重要です。冬季は特に被覆材と内張に断熱性のあるものを使用することをおすすめします。

 

農業用ハウスでの作物栽培に便利な商品

●空動扇(ガラスハウスへの設置は難しい)

商品特徴
空動扇は電源が一切不要な全自動無動力換気扇です。弁と連動した形状記憶合金のバネが設定温度を感知すると縮んでオートマチック開き換気を行います。施工も非常に簡単で導入後のメンテナンスも不要です。また天窓よりも大幅にコストを抑えて導入することができます。全国各地での導入実績も豊富ですので安心です。

導入による効果
換気によってハウス内の温湿度を低下させます。夏場の昇温を防止しますので健全な作物の育成を、湿度を低下させますので病気の発生を防ぐ効果があります。また台風等の自然災害にみまわれた際、空動扇のファンは毎分1300回転し、農業用ハウス内の空気を急速に外へ排出します。そのためハウス内の気圧が下がり、ビニールとパイプが強く密着。浮き立ちを防止し裂傷、倒壊、破損といった被害を軽減する効果もあります。

使用者の声
埼玉県 株式会社TOSIファーム様
ネギ育苗ハウス面積約4000㎡ に132機をご導入
〈2018年7月ご訪問時のお客様の声〉
ネギの発芽適温は18~22℃で高温(30℃以上)だと発芽不良になりやすいという特徴があります。以前は夏場に育苗をする際はハウス内が高温になってしまう為、対策として苗をパイプハウスから露地に移動し潅水していましたが導入後はパイプハウス内の温度上昇を抑えることが出来たため移動が不要になり作業が効率化しました。また作業員がビニールハウス内で快適に作業ができるという熱中症対策としてのメリットもあります。「空動扇のおかげで大変助かっている」との嬉しいお声をいただきました。
>>詳しいインタビューはこちらからご覧ください。

参考:空動扇(詳しくはこちら)

●モーターフォグ

・商品特徴
モーターフォグは葉面散布用の小型電動噴霧器です。本体重量は約6kgと小型で持ち運びがしやすく、モーター式なのでエンジン式と比較すると動作音が静かです。葉面散布剤各種を霧状にうっすらとハウス内に充満させることができます。湿度が80~90%の時には20m先まで噴霧できますのでパワフル。葉面散布剤は珪酸が主成分の「リフレッシュ」をおすすめします。

導入による効果
リフレッシュの上澄み液を定期的に散布(おすすめは一週間に2回、10aあたり4,5L)していただくことにより、動噴による薬剤散布の回数を減らすことができます。また葉を硬く引き締め樹勢を整え、害虫や病気を予防する効果もあります。特にイチゴ栽培農家さんに高い実績があります。

使用者の声
栃木県 いちご農家様
合計栽培面積3000㎡にモーターフォグをご導入
〈2019年1月ご訪問時のお客様の声〉
モーターフォグを使用して5日に一回、10aあたり4,5Lのリフレッシュ上澄み液を噴霧されています。「今冬は寒いにも関わらず玉伸びが良く収量が安定している。」また「アザミウマ、コナジラミ、ハモグリバエ等の害虫が発生していない。」「継続的に噴霧することが大切。」と嬉しい声をいただきました。

参考:モーターフォグ(詳しくはこちら)

便利な資材を使って、効率的な農作業を

農業用ハウスのメリット、お分かりいただけたでしょうか。ハウスは農作物を栽培する為の環境として非常に便利なものですが、に設備の選び方が重要です。このコラムが少しでもお役にたてば幸いです。

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