虫ブロッカー赤はIPMの一環とするアザミウマ対策向けの赤色LED防虫灯です。
赤色LEDはアザミウマの抵抗性を発達させないため、
使い続けることで密度を低下させることができます。
また660nmの赤色LEDは多種のアザミウマに対して効果をあげることができます。
特許番号第6540944号 実施許諾契約締結
単独タイプ(100V用コンセントプラグ付属) | 24,200円(税込・送料込)※ご発送は11月25日の週になります |
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連結タイプ(100V用コンセントプラグ付属) | 24,200円(税込・送料込) |
連結タイプ(200V用丸端子ケーブル付属) | 24,200円(税込・送料込) |
連結タイプ用中継コード(5m) | 1,925円(税込・送料込) |
連結タイプ用中継コード(10m) | 2,420円(税込・送料込) |
*設置間隔:10~15m
設置間隔が短いほど効果が高まります。
*本体は100-200Vに対応しております。
*単独タイプのコンセントは100V対応のみで使用できます。
*100Vから200Vへ変換する場合はお客様で変換プラグをご準備ください。
なお連結タイプのみ200V用丸端子ケーブルの準備があります。
・多種のアザミウマに効果的な660nmを採用
・ヒラズハナアザミウマやチャノキイロアザミウマにも効果的
・果菜類、葉菜類、花き、果樹など全ての植物に適用可能
・訪花昆虫に悪影響が無い
・他メーカーよりも比較的低価格
・IP67の完全防水性能
・本体と本体を連結できる
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仕様概要 | 製品スペック |
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製品名 | 虫ブロッカー赤 |
LED発光色 | 赤 |
対象害虫 | アザミウマ |
ピーク波長 | 657 nm |
本体重量 | 865 g |
電源 | AC 100-200V(50/60Hz) |
消費電力 | 24.4 W |
防水性 | IP67 準拠 |
本体全長 | 416 mm(接続コード部分を除く) |
本体直径 | 63.5 mm |
【単独タイプ】電源コードの種類 | 100V用コンセントプラグ |
【単独タイプ】電源コード長 | 1000 mm(本体上部に直接電源コードとプラグがついています) |
【連結タイプ】電源コードの種類 | ・100V用コンセントプラグ ・200V用丸端子ケーブル ご注文時にどちらかを選択してください。 |
【連結タイプ】電源コード長 | 1000 mm(接続コードと繋ぎます) |
【連結タイプ】接続コード長 | 500 mm(本体上下に接続されたコード) |
【連結タイプ】連結可能数 | 100V:12本 200V:24本 |
効果範囲 | 半径5~7.5m |
設置目安 | 10~15m間隔(設置間隔が短いほど効果が高まります。) |
設置高さ | <ハウス内に設置の場合>植物の生長点から1.0-1.5mほど上 <ハウス側窓や出入口など開放部に設置の場合>開放部の高さに合わせる |
点灯時間(目安) | 日の出1時間前~日の入り1時間後 |
メーカー | アルファクス株式会社 |
これまでの研究によってアザミウマ類に対する赤色LEDの効果が明らかになっています。
とりわけ農研機構の研究やいくつかの論文によると代表的な数種のアザミウマに対して虫ブロッカー赤の赤色LEDが効果的であることがわかっています(下表参照)。
虫ブロッカー赤の照射目安は日の出1時間前~日の入り1時間後の間です。負の走光性を利用した忌避により赤色LEDを植物に照射するとアザミウマは植物の緑が見えなくなります。その作用原理を利用するとアザミウマの吸汁や交尾が妨げられて徐々に密度が減り、被害が減少します。
虫ブロッカー赤の導入によって“切り札”の殺虫剤を温存できるのでアザミウマ対策に幅を広げられます。
赤色LEDに対する忌避効果が高いアザミウマ類 | ミカンキイロアザミウマ、ミナミキイロアザミウマ、ネギアザミウマ、ヒラズハナアザミウマ、ハナアザミウマ、チャノキイロアザミウマ、クロゲハナアザミウマ etc. |
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【下記資料の9p.にアザミウマの分光感度に関するデータが記載されています】
光を利用した害虫防除のための手引き,農研機構,2014.
⚠夜間に点灯するとアザミウマが誘引されるという調査結果があります。注意してください。
赤色光を昼間に作物に照射し、ミナミキイロアザミウマの誘引を抑制する.農研機構.2015-1017.
虫ブロッカー赤のピーク波長はおよそ660nm。
競合メーカーの多くは630nmを採用していますが、この波長だと忌避効果が得られるアザミウマの種類が少なく、例えばヒラズハナアザミウマに対する効果が低いです。
一方、660nmはヒラズハナアザミウマに対する忌避効果が農研機構に調べられており、660nmを採用する虫ブロッカー赤が上位互換であることがわかります。
ヒラズハナアザミウマが寄生する農作物 | イチゴ、メロン、キュウリ、ナス、ピーマン、トマト、イチジク、バラ、キク、ガーベラ etc. |
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化学農薬が効きにくいアザミウマに対しては様々な方法で「植物に寄せ付けない対策」が必要です。
アザミウマは間違いなく赤色LEDが苦手ですが、赤色LEDだけで対策するよりも白マルチや白色防草シートなども使用して対策する方が効果が上がります。そもそもアザミウマは背光反応によって背中(翅側)で太陽の位置を感じて姿勢を保つ習性があるため、白マルチや白色防草シートで太陽光を地面から反射させるとアザミウマは上からも下からも光を浴びて自分の姿勢を保つことができなくなってしまいます。
では赤色LEDを導入しなくても白マルチや白色防草シートだけを取り入れた方が費用がかからずアザミウマ対策できると考えてしまいますが、実際に全国の様々な農家様にヒアリングをすると白マルチや白色防草シートだけではアザミウマを撃退することができていないことがわかります(弊社調べ)。ところが、光反射対策ができていてアザミウマが発生している圃場に赤色LEDを導入するとアザミウマが減少する事例があることも実際です。
「てるてる」は光を乱反射して周辺に拡散させることができる反射シートです。
光を腹側(脚側)から当てて行動を抑制し、加えて赤色LEDも照射ことで行動をさらに攪乱させます。これによりアザミウマの活動を大きく抑制して吸汁や交尾・産卵の頻度を軽減する期待が高まります。
虫ブロッカー赤の赤色LEDはハウスで放飼する訪花昆虫のミツバチやマルハナバチ、天敵のカブリダニ類などへの影響はありません。また、紫外光も含まれないため虫を引き寄せる効果もありません。赤色LEDは殺虫剤のように訪花昆虫や天敵に危害を与えないため安心してご利用いただけます。
虫ブロッカー赤はアザミウマに対する忌避効果を求めるため適用する植物を選びません。
セイコーエコロジアで虫ブロッカー赤を取り扱い以来、日本各地の多種多様な植物へ適用してきました。お客様から嬉しいご連絡をいただくことも珍しくありません!!導入を迷っている方は既に使用していただいている虫ブロッカーユーザー様の声を参考に是非ご検討ください。
セイコーエコロジア納入実績(2024年7月現在) | |
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野菜 | イチゴ、キュウリ、ナス、トマト、ミニトマト、サンチュ、ニラ、リーフレタス etc. |
花き | バラ、カーネーション、胡蝶蘭、ブルースター、エディブルフラワー、ペチュニア etc. |
果樹 | マンゴー、イチジク、ブドウ etc. |
品目 | 都道府県 | お客様の声 |
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イチゴ | 北海道 | 知り合いの農家に赤色LEDの評判を聞いて当農園でも虫ブロッカーの設置を決めました。今のところ発生が少ないので一定の効果があると感じています。 |
イチゴ | 山口県 | 5月末までのスリップス被害が例年と比べると断然少なくなりました。 |
キュウリ | 静岡県 | 大発生していたので正直なところ少しでも抑制できればと期待して導入したところ、殆ど寄生が無くなりました。設置エリアを広げるため追加の導入も決めました。 |
バラ | 長崎県 | ホテルを経営しています。お客様にサービスでバラを配っていましたがヒラズハナアザミウマにやられて暫く配れませんでした。虫ブロッカーを導入して1週間ほどでアザミウマがいなくなりました! |
バラ | 新潟県 | 他メーカーの赤色LEDを検討していましたが630nmはヒラズハナアザミウマに効果が低いと調べたので、660nmの虫ブロッカー赤に決めました。 |
カーネーション | 兵庫県 | 普及センターに相談しながら検討を進めて導入に至りました。 |
カーネーション | 神奈川県 | 薬散で駆除しきれないアザミウマは定期的に手作業で取り除いていましたが、虫ブロッカー導入後はその作業が一切いらなくなりました! |
農業生産法人さま
栽培植物:サンチュ
設置台数:69台
〈2023年8月のご訪問時にて〉
今年はアザミウマが大発生して困っていたところ、インターネットの検索でセイコーエコロジアの「虫ブロッカー赤」の存在を知りすぐに導入を決めました。注文から納品までとても早く対応していただいたので助かりました。導入後は被害率が10%まで減少したため大きな効果を実感しています。その後防除回数を減らしてしまったことが原因なのか、アザミウマが再び増殖したため、虫ブロッカー赤は農薬や捕虫器などの対策資材と併用することで効率的にアザミウマを抑制できると感じています。迷っているならば導入することを絶対にオススメします!
虫ブロッカーには「連結タイプ」「単独タイプ」の2機種があるようですが、単独タイプとはどのような仕様ですか。
単独タイプは本体同士の連結ができず、本体に直接コンセントが付いています。従って本体1台につきコンセントが1つ必要です。コンセントが複数ある場合や専用中継コード代が勿体ないと思う場合は単独タイプが良いと思います。
単独タイプは連結タイプのように中継コードを繋いで増設することができないので、今後複数台の導入を検討する場合は連結タイプを使用することを勧めます。
連棟ハウスに設置を考えています。設置目安を参考に計算したところちょうど谷間の位置が設置場所になりました。設置する高さが低く、照射範囲が狭くなる気がしますが、谷間に設置しても問題ありませんか。
ご推察のとおり連棟ハウスの谷間への設置は照射範囲が狭く、陰になる箇所も増えてしまうのであまり推奨しておりません。連棟ハウスの場合は一棟あたりを基準に設置場所を検討します。
お客様のハウスに対して個別にご案内致しますので、弊社までメールや電話でお問い合わせください。お問い合わせの際はハウス寸法をお知らせください。
屋外でも使用できますか?
使用できます。
IP67準拠の防水性能を備えているので露地栽培でも問題ありません。
アザミウマが大量発生している圃場へ設置した場合は密度や被害を減らせますか?
徐々に減少しますが急激な減少は難しいです。アザミウマの密度が低い時から設置する、あるいは殺虫剤を散布して密度を低くしてからの設置を推奨します。
ハウスに設置を検討しています。ハウスがとても広く、もし導入する場合は数十台になる見込みです。一部の面積で忌避効果を確かめてから全面設置をしたいのですが、広いハウスの一部だけに設置して忌避効果は確認できるでしょうか。
わかりにくい結果となることが推察できるため忌避効果は確認できないとご回答させていただきます。
広いハウスの一部に虫ブロッカーの赤色LEDを照射させれば照射範囲では多少の忌避効果がみられるかもしれません。しかし、隣接部に圧程度の密度のアザミウマが寄生している場合は、人の移動や風などによってまた直ぐに照射エリアに寄生してしまう恐れがあり効いているのか効いていないのか判断しにくいと考えます。
赤色LEDが植物に悪い影響を及ぼすことはありますか?
虫ブロッカー赤を設置する高さが植物体に接近している場合、半径数m内で多少徒長ぎみになるという報告を一部受けています。ただし気にならない程度という声も挙がっています。
耐用年数を教えてください。
5~10年程度が目安です。
導入して8年目の農場では今も問題なく使用し続けています。