コラム
いちごの電照栽培について
2020.07.31

いちごの電照栽培について

農業や植物の栽培において“天候”は農作物の生育の良し悪しを左右する大きな要因の一つです。特に最近では台風・曇天・雨といった異常気象が続くことが当たり前になり、日照不足の影響を受けた農作物が生育不良を起こすことが目立つようになってきました。「とちおとめ」や「あまおう」などのいちご栽培も同様に収量や生育の低下が問題となっています。今回はいちご栽培にスポットを当て、日照不足を補うための電照栽培に関して詳しく見ていきたいと思います。

電照栽培の基礎知識|メリット・特徴について

電照栽培とはどのようなものでしょうか。基礎知識・メリット・特徴を記載していきたいと思います。

●電照栽培の基礎知識

電照栽培(でんしょうさいばい)とは、名前の通り“電照設備を使用し光を照らして栽培する方法”のことです。ビニールハウス内部の作物上部に配線を引き、数メートル間隔で電照設備を設置します。電照設備は白熱灯タイプや蛍光灯タイプや電球タイプなどがありますが、いちご栽培では電球タイプが使用されることがほとんどです。電球タイプには「白熱電球」「蛍光電球」「LED電球」の3つのタイプがあり、それぞれの価格と消費電力の差は以下となります。

【価格と消費電力】
価  格 : 白熱電球<蛍光電球<LED電球 ( 安い < 高い )
消費電力 : LED電球<蛍光電球<白熱電球 ( 少ない < 多い )

●電照栽培のメリット

電照は主に本圃における厳寒期の草勢維持を目的に行われ、最大のメリットは生育を向上させ(生育不良を防止させ)収量を確保できることです。

いちごは着果したり、果実を肥大させるために大きなエネルギーを消費します。株が日照不足(短日)で光合成が十分に行えないと消費が大きくなりかつ葉の展開も遅くなってしまいます。電照をして長日条件にすることで、葉の展開が進行し、葉面積が広くなり、結果的に一株当たり光合成量が増すことから、収量の増加につながります。

いちごは秋になり平均気温が25℃前後に下がり日が短くなること(短日)に反応し、花芽分化をするという特徴があります。「電照をすると花芽分化が遅れるのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際のところは電照によって葉が大きくなり光合成が促進されると花芽の生育が促進されます。つまり花芽分化が遅れても、出蕾・開花は早くなるようです。

いちごの電照栽培開始時期と実施期間

いちごの電照は開始時期がとても重要です。開始時期が早すぎると徒長し、栄養生長に傾き腋果房の分化が抑制されるので収穫がストップする時期ができる原因になりますのでご注意ください。

●いちごの電照栽培開始時期

作型や品種によっても変わりますが、早いもので11月上旬から電照を開始します。

●いちごの電照栽培実施期間

作型や品種によっても変わりますが、11月から翌年の2月までの4カ月間前後です。

電照方法の種類

電照方法には日長延長方式・間欠電照方式・暗期中断の3つの方法があります。その中でも日長延長方式を採用している農家さんが最も多いようです。インターネット上に各方式の文献などがございますのでお調べいただければ幸いです。

●日長延長方式

暗くなるくらい(夕方)から電照をし始める方法です。一般的には3~5時間程度電照します。農家さんによっては明るくなる時間(早朝)から逆算して3~5時間程度電照される方もいらっしゃいます。

●間欠電照方式

1時間に1回、3~15分間電照を行う方法です。

●暗期中断(光中断)

夜間の適当な時間に3時間ほど電照する方法です。

いちごの電照栽培に役立つ製品「いちご用LED電球

いちご用LED電球は消費電力が少なく、長時間照射できランニングコストを抑えられます。放熱が多く農作物の生育を阻害することがある蛍光灯と違い、発光側にはほとんど発熱をしないためビニールハウス内が温まりすぎないというメリットもあります。寿命も長いため交換の手間もかからず理想的な電照が可能となります。低消費電力でありながら照度が高く、明け方や夕暮れ時にも適度な明るさを確保するため、農作業の作業効率維持を支援いたします。白熱電球や蛍光電球と比べてほとんど紫外線を出さず害虫の行動が抑制されるという効果も期待できます。

いちご用LED電球は大阪・東京・栃木・福島などのいちご生産者様に導入していただいており「生育促進」「休眠防止」「収量確保」という点でご好評いただいております。

いちご用LED電球の設置方法

高設栽培の場合・・・高設台から高さ1.4m前後(1.2~1.6m)、間隔2.5~3.0m(2.5m推奨)
土耕栽培の場合・・・地面から高さ1.8m前後(1.6~2.0m)、間隔2.5~3.0m(2.5m推奨)

いちご用LED電球の使用方法

11月~2月の朝方もしくは夕方の4時間~7時間を毎日点灯します。2月中旬からは点灯時間を徐々に短くしていき、日照時間が短くなるのに合わせて点灯時間の調整をおすすめします。
※いちごの状態を見ながら点灯時間は御調整ください。

いちご用LED電球の導入事例

いちご用LDE電球をご購入された「世田谷いちご塾」さんより収量や品質が向上したとの声をいただきました。
詳しいインタビューはこちら>>いちごが甘くなった!いちごLED電球の効果を実感

電照設備を導入して安定したいちご栽培を

近年の異常気象でいちごの栽培において電照は必要不可欠のものとなりつつあると思います。今回のコラムをご参考に電照設備の更新や導入を検討してみてはいかがでしょうか。電照設備を上手に利用して安定したいちご栽培を実現していきましょう。

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