植物の根に共生する有用土壌微生物アーバスキュラー菌根菌は、
植物のリン酸吸収を促して、
生育促進、収量アップ、環境ストレス耐性に貢献します。
高濃度アーバスキュラー菌根菌資材のキンコンバッキーは、
有機栽培下の宿主植物から生産した非遺伝子組換えの菌根菌を使用しています。
1袋(100g) | ¥13,200(税込、送料別) |
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※送料を1100円(税込)頂戴しております。
※5~25℃の冷暗所で保管してください(保管方法の詳細は製品スペックをご参考ください)。
※使用期限は商品ラベルに記載します。
・収穫量アップに大きく貢献
・根量(細根)の増加
・定植後に根の活着と伸長を改善
・水和タイプの菌根菌資材
・灌水やドブ漬けで菌根菌処理ができる
・種子粉衣もできる優れもの
・土壌微生物を利用した農業に興味が高い
・肥料価格高騰対策を考えている
・肥料を削減した栽培を目指している
数年前からアーバスキュラー菌根菌農法について実践考察している石井さんはキンコンバッキーの工夫した使い方で効果を出しています。
・キンコンバッキーの種子粉衣性は非常に良い。
・ニンジンのペレット種子には高濃度希釈水を事前に霧吹きすると良い。
・ニンジンのサイズがアップした。
・粉衣したマルチムギの生育が旺盛になった。
>>>インタビュー記事はこちらから
キンコンバッキーでニンジンの規格が2Lから3Lに!ペレット種子への上手な使用方法を考案!!|戸山の郷中王
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製品仕様 | |
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商品名 | キンコンバッキー |
内容量 | 100g |
菌根菌 | Glomus intraradices(グロムス属) |
菌数 | 20,000 以上(propagules/g) |
対象植物 | 野菜、花卉、作物など(アブラナ科、タデ科(アカザ科)、ヒユ科などAM菌が共生できない植物があります) |
希釈倍率 | 2000倍(1gを2000 mlの水で希釈します) |
1袋(100g)あたりの 希釈水の作成量 |
200L |
使用目安 |
【2000倍で希釈した場合】 【粉衣させる場合】 |
保管温度 | 5~25℃ |
使用期限 | 商品本体のラベルに記載します。 なお、使用期限は5~25℃で保管した場合であり、この温度帯を外れて長期間保管した場合は使用期限に関わらず菌根菌が死滅してしまう恐れがあります。予めご確認ください。 菌根菌は生き物です。使用期限に関わらず早めに使い切って下さい。 |
商品到着後の保管方法 |
商品到着後の翌日以降に使用する場合は、できるだけ早く5~25℃で保管してください。 |
使用上の注意点 |
① ② ③ ④ |
安全上の注意 |
① ② ③ |
販売元 | 株式会社セイコーステラ |
キンコンバッキーは20,000propagules/g以上のアーバスキュラー菌根菌を含有しています。
有機栽培下の宿主植物から生産した非遺伝子組換えのアーバスキュラー菌根菌を使用しており土壌環境に対して安全に使用することができます。アーバスキュラー菌根菌は植物の根に共生して土壌中のリン酸を植物に供給するため植物はリン酸吸収に起因する生育が促進され、さらに、耐乾燥性を高めることも知られており近年の高温に対する有効性が期待されています。リン酸栄養が多すぎない圃場の方が活発に活動することがわかっており減肥による肥料価格高騰対策としても貢献できます。キンコンバッキーは植物の環境ストレス耐性を高める効果があることからバイオスティミュラント資材としても注目されています。
>>>菌根菌をもっと知りたい方はこちら!!
アーバスキュラー菌根菌とは?リン酸供給の働きと籾殻による活用法
菌根菌とは?菌根菌の利用方法や増やし方について解説
期待できる効果 | |
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生育促進(地上部) | 茎径増大、草勢良好、花数増加、開花良好、結実良好、果重増加 |
生育促進(地下部) | 根量増加、根域拡大 |
環境ストレス耐性 | 耐乾燥性(高温対策) |
減肥 | リン酸肥料の節約 |
水和する場合は希釈倍率2000倍に、粉衣する場合は反あたりの種子に対して15gを目安にしています。
水和して灌水することは培土の中の根全体に胞子を行き渡らせることができ、種子に粉衣することは発芽後すぐに根と胞子を遭遇させることができるメリットがあります。キンコンバッキーのような菌根菌資材を使ってアーバスキュラー菌根菌を共生させるポイントは、根の伸長が旺盛なタイミングに、できるだけ根の近くに胞子を存在させることです。水和と粉衣ができるキンコンバッキーは共生率を高める工夫が成された優秀な資材と言えます。
キンコンバッキーの使用方法
【水和】
①水で2000倍に希釈する
②育苗期に灌水、浸漬、ドブ漬けをする
③灌水、浸漬、ドブ漬けはそれぞれ1回だけでOK
【粉衣】
①バケツや袋などの容器を準備する
②反あたりの種子にキンコンバッキー15gを添加する
③キンコンバッキーが全体に絡むようによく混ぜる
④粉衣後は当日中に播種する
使用のタイミング | 使用方法 | 使用量の目安 | |
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水和 | マット、セル | 発芽後の早期に希釈水を灌水、浸漬する | 下から抜ける程度あるいは底面給水 |
ポット育苗 | なるべく苗が若い時期に灌水する | 1株あたり50ml | |
育苗期~定植まで | 培土も一緒にドブ漬けにする | 培土に十分希釈水を含ませる | |
粉衣 | 直播 | 種子に粉衣させる | 1反あたりの種子に15g |
上記以外の場合 | お問い合わせフォームよりご相談ください | ー |
セイコーステラの委託先の大学によってキンコンバッキーと植物の共生関係の調査を進めています。調査によって植物ごとに「共生までの期間」「キンコンバッキー使用量」などを明らかにし、より多くの農家さまにキンコンバッキーを導入していただける情報収集を行っています。情報が収集でき次第、本ページで情報共有を行っていきます。
定植前の育苗期にキンコンバッキー2000倍希釈水を株あたり50ml程度を灌水します。ご自身で播種・育苗を行っている場合は種子にキンコンバッキーを粉衣する方法も可能です。
購入苗を使用している場合は、可能であれば定植前に2000倍希釈水を50ml程度を灌水、難しい場合は定植時にドブ漬けをします。
使用してから共生までに約1か月を要するため定植の1か月前までに菌根菌処理をすれば、定植後の活着が良好になり根量を確保できます。果菜類の場合は茎が太くなる、着果段数が増える、果実あたりの重量が増加して収量アップするなどの効果が期待ができます。
育苗期間は予防・防除による農薬散布が多くなりますが、キンコンバッキーと相性が悪い農薬が一部あります。相性が悪い農薬は使用に注意が必要です。
お問い合わせをいただければキンコンバッキーと農薬の相性を調べます。
お問い合わせの方はここをクリック
キンコンバッキーに含まれるアーバスキュラー菌根菌は地球上の植物の80%以上の種に共生できると言われています。国内で栽培されている多くの農作物に共生することができ、野菜や作物など多岐に及びます。キンコンバッキーに特にお勧めする植物は栽培期間が長い植物、根量が少ない植物、花数が多い植物などです。
分類 | キンコンバッキーの納入実績(使用実績) 2024年8月時点 |
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野菜 | イチゴ、トマト、ミニトマト、キュウリ、ナス、ピーマン、ソラマメ、ズッキーニ、カボチャ、長ネギ、ラッキョウ、ニンジン、レタス、空心菜、スイートコーンetc. |
花卉 | マリーゴールド、トルコギキョウetc. |
作物 | 水稲、もち米、ソルガム、ムギ、ダイズ、アズキ、ジャガイモ、サツマイモetc. |
その他 | 牧草、セスバニア、フェイジョア、葡萄山椒、ミシマサイコetc. |
分類 | キンコンバッキーが共生できない植物 |
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アブラナ科 | キャベツ、ブロッコリー、コマツナ、ハクサイ、ダイコンetc. |
タデ科 | ソバ、ルバーブetc. |
ヒユ科 | ホウレンソウ、アマランサス、キヌア、テンサイetc. |
アーバスキュラー菌根菌の共生によって植物は土壌中の可給態リン酸が少ない場合でも収量が落ち込まない*ことがわかっています。植物は土壌中のリン酸が乏しくなると根からストリゴラクトンという植物ホルモンを分泌します。アーバスキュラー菌根菌はストリゴラクトンに反応して菌糸を伸ばして根に接近し、リポキチンオリゴサッカライドという物質を分泌して、これに反応した根とアーバスキュラー菌根菌は共生を成立させます**。
つまり、慣行栽培と比較してリン酸使用量が少ない減肥栽培はアーバスキュラー菌根菌にとって楽園ともいえる環境が整っており共生のチャンスが高くなり生育や収量などに差がみられます。
*「一般財団法人日本土壌協会,Vol.54,No.569,2022年6・7月号,p5-9,p15-19」を参考に記載
**「菌根の世界 菌と植物のきってもきれない関係 齋藤雅典編著」を参考に記載
中村農園 中村一郎様
栽培植物:ラッキョウ(6ha)
ブランド名:唐浜らっきょう
<キンコンバッキー使用方法>
植え付け直前に、約1000球に対して2g、3g、5gの処理区に分け、ビニール袋に入れて粉衣
<2024年2月のご訪問にて>
試験的に導入させていただきましたが生育過程は非常に調子がいいです。植え付け前の球根にキンコンバッキーを粉衣して、2023年9月末に植え付け、11月には草勢の違いがはっきりしてきました。セイコーステラさんの訪問にあわせて抜き取り調査を行いましたが、根量が明確に多くなっていたので効果があると感じました。分球の感じも良いので、5~6月の収穫期までに大きくなって規格アップしていることに期待しています。
<2024年7月の収穫後にて>
収穫調査を行い3kgあたりを規格別に選別してみると、慣行区と比較してキンコンバッキー区の方がM規格が少なくなりL規格が増えていました。この結果は11月時点の生育状況に準じていると考えています。L規格が多い方が選別の効率が上がるため来シーズンもキンコンバッキーを使用して引き続き様子を見たいと考えています。
吉永農園 吉永広樹様
栽培植物:イチゴ(3.5反)
品種 :ゆうべに、桃薫、エンジェルエイト、淡雪
<キンコンバッキー使用方法>
育苗期の定植前に希釈水を1ポットあたり50mlを灌水
<2024年2月のご訪問にて>
キンコンバッキー使用後の初期にセイコーステラさんに菌根菌共生率の調査をしていただきましたが、目安希釈濃度の2000倍よりも薄い4000倍でも十分な共生率が確保できていることがわかりました。生育は2000倍も4000倍も違いがありません。また、無処理区よりも明らかにキンコンバッキー区の方が生育が良く緑が濃く見えます(写真の左列が無処理、右列が2000倍区)。
キンコンバッキーの試験区以外は他メーカーの菌根菌資材を全面施用していますが、比較しても収穫量は殆ど変わりません。費用対効果を考えるとキンコンバッキーの方がかなり安価に取り組めるので、来年はキンコンバッキーに入れ換えたいと考えています。
<2024年6月の収穫終了後にて>
今回キンコンバッキーを検討するにあたり無処理区を設置していましたが、キンコンバッキーと他メーカー菌根菌資材を使用した試験区と比較すると明らかに果実の大きさに違いがありました。菌根菌を使った方が果実が大きくなる効果が見られました。先日と気持ちは変わらず、費用対効果を考えるとキンコンバッキーは低価格でチャレンジできるため次作も使ってみる計画です。
隼人の杜 門間俊雄様
栽培植物:ズッキーニ
隼人の杜では、化学肥料と農薬を使わない農業を実践しておりズッキーニ、ニンジン、ピーマンなどの少量多品目の野菜を栽培しています。錦江湾にほど近いハウスで育苗し、桜島が見える畑で生産しています。
<キンコンバッキー使用方法>
播種前の種子に粉衣
<2024年3月のご訪問にて>
2月上旬の播種の際に、ズッキーニの種子にキンコンバッキーを粉衣しました。分量は計っていませんが十分に絡まる量です。10年ほど有機農業に取り組んできましたが、成長が例年よりも早く、大きな苗に育っています。菌根菌に直接の効果はないそうですが、今年は害虫も寄り付きません。
購入後の使用期限の目安を教えてください。
納品させていただく商品の使用期限の目安は1年間以上です。しかし、本品は生き物(菌根菌)なので使用期限に関わらず購入後はなるべく早めに使い切ることをお勧めします。
希釈倍率を2000倍より濃くしても(1000倍など)問題ありませんか。また薄くしても良いですか。
問題ありません。
希釈水の濃度が濃い方が共生確率が高まります。一方、薄くする場合は植物あたりの希釈水使用量を多くする必要があります。今後知見の蓄積とともに弊社ホームページを通じてお知らせさせて頂きます。
キンコンバッキーは水和や粉衣が推奨とのことですが、土壌に混ぜ込んで使用しても問題ありませんか。
問題ありませんが推奨しません。
もし混和する場合は苗床やポットなどに使用する培養土に限った方が良いでしょう。ただし、培養土に対する使用量の目安は検討しておらず不明です。また、本圃に使用する場合は植物根とキンコンバッキーの遭遇率が下がり、従って共生率も下がってしまい十分な効果が期待できないと考えております。
キンコンバッキーの共生にはどの位の時間を要しますか。
どんなに早くても2週間、多くの場合は共生できるのみ約1か月の時間を要します。
共生後にリン酸等の効果を徐々に発揮するので、資材を使用して直ぐに効果が見られるものではありません。
アーバスキュラー菌根菌の共生はどうやって確認できますか?
専門の研究機関によって、特殊な化学薬品で染色した植物の根を顕微鏡で観察しなければ確実な共生判断はできません。圃場で共生を確認する手段としては無処理区と処理区を設けて生育具合や収穫量などの違いで判断するしかありません。なお、弊社で専門研究機関の紹介は行っておりません。
普段は定植前に苗に水を吸水させています。この水をキンコンバッキー希釈水にしても問題ありませんか。
問題ありません。いわゆるドブ漬け処理として推奨しております。
2000倍希釈水を作成して培土に十分給水させてください。
果樹の苗木にキンコンバッキーを使用できますか。
使用できます。
しかし果樹は草本と比較して根が硬く、菌根菌の共生率が高まらないと可能性があります。もしご利用される場合は定植前の苗木の根部にキンコンバッキー希釈水を浸漬する、定植直後にキンコンバッキー希釈水を株元に灌水するなどの方法を試してみてください。
大きく成長した果樹へはどのように使用しますか。
成木への使用は共生の期待が小さいため推奨しておりません。経験がないため適切なご案内ができませんが、どうしても使用したい場合は樹の周りを囲うように灌水してみてください。菌根菌は細根から共生しやすいです。
水耕栽培の養液にキンコンバッキーを投入してもよいですか?
経験がありませんがお勧めできません。
アーバスキュラー菌根菌は好気性の土壌微生物であり水中では生存できません。例えば、アーバスキュラー菌根菌は水稲に共生することができますが、育苗時に共生させてから田植えを行います。
農薬とキンコンバッキーを混合してもよいですか?
農薬名を明記の上、弊社にご連絡をください。
キンコンバッキーに含まれるグロムス属のアーバスキュラー菌根菌は一部の農薬成分に耐えることが調べられています。
しかしながら、基本的にはアーバスキュラー菌根菌は農薬に弱い微生物です。相性が悪い農薬を使用すると胞子が発芽しなくなり死滅してしまう恐れがあります。取り分け浸透性のある農薬とは相性が悪いです。
弊社お問い合わせはここをクリック
キンコンバッキーと相性が悪い農薬を使用する場合、キンコンバッキー使用時期に対してどの位の期間を開ければ影響が出なくなりますか?
相性が悪い農薬を使用したい場合は、使用前2週間、使用後4週間は農薬の使用を避けてください。この期間を避ければ相性が悪い農薬でも使用することができます。
アーバスキュラー菌根菌が植物根への共生に要する時間は1か月程度です。つまり、キンコンバッキー使用後1か月以内に相性が悪い農薬を使うと、キンコンバッキーに含まれるアーバスキュラー菌根菌が死んでしまう可能性が高くなります。
キンコンバッキー希釈水を葉面散布しても効果はありますか?
大きな効果が得られないでしょう。
キンコンバッキーに含まれるアーバスキュラー菌根菌は植物の根に共生する土壌微生物です。植物の葉、茎、花弁などには共生しません。葉面散布の際に土壌に滴り落ちた希釈水が偶然根に共生することは考えられますが、共生確率は低いでしょう。希釈水が葉、茎、花弁などを濡らすことに問題はありません。
アーバスキュラー菌根菌は胞子で増殖するそうですが、キンコンバッキーを使用すれば翌年は胞子が残存するはずなので、一度使用すれば共生の循環は可能でしょうか。
キンコンバッキーでそのような検討をしたことがないので解りかねます。
胞子は残ると思いますが、土着菌根菌との競合に負けることも考えられるので、翌年以降にキンコンバッキーの胞子が特定の農作物(栽培植物)に共生する確率や数は減少すると考えられます。
前回購入した時とラベルが違っていました。中身も違うものになったのですか。
ステッカーラベルが異なっていても内容物は全て同様です。ご注文のタイミングによってランダムで発送させていただいております。