選ばれる理由
良質なリン酸と腐植酸が収量アップと地力アップをサポート
グアノ(Guano)とは「海鳥やコウモリなどのフンや死骸が化石化したもの」のことです。
リンサングアノの特徴は植物の生育に必要不可欠なリン酸と腐植酸(フミン酸)が一緒に含まれていることです。リン酸は鉄やアルミニウムと結合して不可給態リン酸になりやすい物質ですが、腐植酸は鉄やアルミニウムと結合しやすい或いは結合して存在しているため、土壌中のリン酸を植物が吸収しやすい状態にしてくれる利点があります。
これによって植物の収量と地力の改善を同時に得ることができます。
リンサングアノ |
成分 | 窒素(0.25%)、リン酸(25.56%)、カリウム(0.19%)、石灰(39.17%)、腐植酸*(9.8%) |
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リン酸の効果 | 生長、根張り、開花結実など | |
腐植酸*の効果 | 土壌微生物活性、団粒構造(排水性、通気性)、発芽促進、根細胞拡大など |
*腐植酸はフミン酸とも言います。
リンサングアノはこんな方にオススメです!!
「リンサングアノが気になっているけれど自分の圃場に施用して良いのか判らない」「課題は判っているけれど、その課題に適した資材が判らない」などなど、こんな方は下記の課題解決表をご覧ください。もしかしたらリンサングアノがお役に立てるかもしれません。
こんな方にオススメ | 理由と効果 |
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粘土質の土をふかふかにしたい | 粒状のリンサングアノは団粒構造を形成して孔隙率(空気や水が入る隙間の割合)を高める効果があります。これにより根が伸長しやすくなり、水持ちや排水性が良くなります。 |
水はけを改善して根腐れを抑制したい | 団粒構造形成によってふかふかになった土壌は通気性や排水性が改善されます。これらの改善は根腐れの要因を解決することになり、農作物の健全な生育が期待できるようになります。 |
黒ボク土で栽培している | 黒ボク土はアルミニウムを多く含む土壌です。リン酸は、アルミニウムが多い土壌では農作物が吸収しにくい状態になりやすいです。腐植酸はアルミニウムと結合しやすく、農作物がリン酸を吸収しやすい状態に保ってくれます。 |
臭くない堆肥を探している | リンサングアノは完熟した動物性堆肥です。完熟した堆肥は臭いが少なくなるため近隣住民など周囲への配慮をしたい方にお勧めです。 |
堆肥置き場がないけれど堆肥を撒きたい | リンサングアノは20kg袋で出荷しています。10aあたりの施用袋数も4袋ほどなので非常にコンパクトに管理できます。内容物も粒状のため撒布しやすくとても便利です。 |
栽培期間が長い農作物を栽培している | 栽培期間が長いと肥料切れを起こしやすいですが、リンサングアノに含まれるリン酸は緩効性(く溶性)のため肥効が長く続きます。農作物の健全な生育に欠かせない土壌微生物は有機質であるリンサングアノによって活発に活動します。農作物の長期間にわたる健全な生育をリンサングアノで期待することができます。 |
栽培終期のリン酸の肥効が弱いような気がする | リン酸の肥効が切れてくると花数の減少や根の伸長が弱くなるなど生育が悪くなってしまいます。果菜類のように長期間にわたって開花結実を必要とする農作物ではリンサングアノに含まれるく溶性リン酸の効果が期待しやすいです。 |
もっと根張りを良くしたい | 団粒構造は根が伸長する隙間を作り、リン酸は根の伸長を促します。腐植酸の効果で農作物がリン酸を吸収しやすくするため、今よりもっと根の伸長を良くしたい方にお勧めです。 |
リンサングアノの使い方
リンサングアノは殆どの農作物に使用することができます。
リン酸は緩効性(く溶性)のリン酸のため、ゆっくり長く効かせることができます。
腐植酸はリン酸の効果を十二分に発揮してくれる効果があるため、どんな農作物でも生育期間中のリン酸効果が長期間続きます。花や果実をつける果菜類や花卉類などは特にオススメですが、リン酸に影響されやすいネギ、キャベツ、レタス、ニンジン、タマネギなどへの施用もオススメしております。
施用袋数(目安) | |
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イネ・ムギ | 1~3袋 / 10 a |
野菜(葉菜類・果菜類・根菜類) | 3~5袋 / 10 a |
果樹 | 2~6袋 / 10 a |
花卉(鉢物・観葉植物) | 60~100 g / 20L |
リンサングアノに含まれるカルシウムと腐植酸で土壌pHを調整!!
リンサングアノには石灰(カルシウム)が多く含まれているため、土壌pHを上げる効果があります。日本の気候は温暖湿潤気候であり土壌微生物が活発に働きやすい環境が整っています。活発に働く土壌微生物は酸素を取り入れて二酸化炭素を排出(好気呼吸)をするので、土壌水分のpHが酸性化しやすく、農地では石灰などのアルカリ資材を投入して土壌pHを適正に調整する必要があります。
リンサングアノに含まれる腐植酸(フミン酸)は、土壌の急激なpH変化を緩和する働きがあります。これは腐植酸がプラスとマイナスに荷電していることが要因で、土壌に存在する水素イオン(H⁺)や水酸化物イオン(OH⁻)を腐植酸が引き付けてくれるため、即ち土壌pHの緩衝能があると言えます。
また、フミン酸を含む腐植物質*はアルミニウムと結合しやすい特徴があります。アルミニウムはリン酸と結合して難溶性リン酸となり植物の吸収を阻害しますが腐植物質の存在によってアルミニウムとリン酸の結合の機会を減らし、その結果、植物のリン酸の肥効を有効化します。
*腐植物質:フミン酸(腐植酸)、フルボ酸、ヒューミン
リンサングアノは様々な植物に利用されています。
【導入事例】
<K.Hさん>2025年7月のご訪問にて
二十日大根を栽培しています。土壌診断の結果では肥料成分やバランスに異常が無いにも関わらず、発芽不良や生育不良が続き悩んでいました。他にも、化成肥料の連投や近年の猛暑による土壌の乾燥が二十日大根の生育不良不良に影響していると考えています。そんな時、腐植を投入してみようと考えてリンサングアノを肥料成分ベースに施肥設計をし、3a/袋を入れてみたところ「発芽率改善」「葉の黄化が改善」が見られました。猛暑の今の時期にしては非常に良い状態を維持しており良く生育しています。
リンサングアノの納入実績 | |
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野菜 | イチゴ、ナス、キュウリ、二十日大根、トマト、オクラ、ネギ、カボチャ etc. |
作物 | 水稲、コムギ、ダイズ etc. |
果樹 | モモ、ブドウ(青果)ブドウ(醸造用) etc. |
その他 | パッションフルーツ |