コラム
植物に与える肥料の基礎知識|作物の成長を促進させる使い方とは?
2019.07.02

植物に与える肥料の基礎知識|作物の成長を促進させる使い方とは?

肥料には植物が元気に成長するための栄養素が含まれています。観葉植物においても、健やかな成長を促すために必要な養分をいきわたらせることが重要ですから、農作物であればなおさら重要度が高いと言えます。植物は必要な栄養素を根から吸い上げますので、土壌の栄養環境を整えてあげることが大切になってきます。今回は土壌に施す肥料にスポットを当てて基礎知識と使い方をお伝えしてきたいと思います。

植物に与える肥料に関する基礎知識

●肥料に含まれる三大栄養素の役割

植物に肥料を与える目的は、植物の成長に欠かせない栄養素を補給するためです。特に肥料の三大栄養素と言われている窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)は重要な栄養素ですが、元々の土壌には含有量が少ないケースがあり施肥により栄養を補う必要があります。

窒素
窒素は葉肥(はごえ)とも呼ばれ、葉や茎の生育に必要不可欠な成分であり、植物を大きく成長させます。植物の細胞をつくるタンパク質や光合成に欠かせない葉緑素の元になる元素です。不足すると葉に含まれているタンパク質や葉緑素が、旺盛に成長している株先に送られるため、葉の色が薄く生育不良となります。その影響は「葉が小さい」「分枝しない」といった症状に出ることがあります。反対に窒素が過剰になると、栄養が行き過ぎてしまい、葉や茎ばかりが成長して花や実が付きにくくなります。また、肥満化の影響で植物が軟弱になるため、病害虫の被害を受けやすくなってしまいます。

リン酸
リン酸は実肥(みごえ)とも言われ、花や実の生育を活性化させる機能を持っています。植物の細胞を構成し、エネルギー代謝に影響を及ぼす重要な元素であるため、不足すると花の数が減り、開花や結実が遅れるなどの成長不良が発生することがあります。植物にとって吸収しにくい肥料と考えられており、元肥の段階で施肥すると良いと言われています。過剰に与えても影響は出にくい栄養素ですが極端な場合には、生育不良や土壌病害を招くおそれがあります。

カリウム
カリウムは植物体内の様々な化学反応を促進します。葉で作られた炭水化物を根に送り、根の張りを良くして発育を促す効果があると言われていることから根肥(ねごえ)とも呼ばれています。植物を丈夫にして、害虫・病気・気候の変化への抵抗力を高める作用もあります。カリウムが不足すると、下葉の先端や縁から葉が黄色くなって葉が枯れ始め、果実の品質も低下します。リン酸と同様に過剰摂取による影響はほとんどないと考えられていますが、カルシウムやマグネシウムが欠乏しやすくなる場合があります。

●肥料の主な種類

肥料は主に有機質肥料と無機質肥料に分けられます。

有機質肥料(有機肥料)
有機室肥料とは油粕・魚粉・鶏糞・骨粉・米ぬか・草木灰など、植物性または動物性の天然の養分でつくられた肥料のことです。堆肥と呼ばれることもあります。土の中で微生物が有機質肥料を発酵させ、植物が吸収できる無機物に分解し、その分解された栄養素を植物が吸収することによって作用します。微生物の働きで分解されてから、植物が吸収できる養分に変わるため即効性はありませんが、効果は緩やかに持続します。さらに微生物が活性化して土が適度にやわらかくなることで、保湿性・浸透性が良くなり土壌が改良されることがあります。土壌自体が改善されますので継続的な効果を期待できます。ニオイが強いため屋外の圃場に向いていませんが、近年では無臭の有機質肥料も出てきています。

しかし過剰に与えすぎると、微生物が増殖する際に窒素を消費しすぎてしまい、農作物に必要な窒素が不足する「窒素欠乏」が発生して、成長不良が起こることがあります。また、有機物の分解によって生じたアンモニアが土の中にたまり、温度上昇や土壌乾燥によってガス化し、作物の葉などへ障害が生じてしまう「ガス障害」が発生することもあります。無機質肥料に比べて虫が発生しやすいので注意が必要です。

無機質肥料(無機肥料)
無機質肥料とは化学的合成や鉱物から生まれた肥料です。作物に必要な成分を人工的に詰め込んだもので栄養の成分量が多く、無機質の栄養素を1種類含む単一肥料と2種類以上含む複合肥料があります。素早く植物に栄養が届き即効性が高いという特長があります。市場で安定的に供給されているため簡単に入手できます。また、含まれている栄養素が明確なため、植物の成長度合いを見ながら与える量をコントロールして使用することができます。少量で効果が期待でき、ニオイが少ないため取扱いが簡単です。

無機質肥料は土中の微生物に分解されることなく植物に吸収されるため、無機質肥料に頼りすぎると土中の微生物は死滅してしまいます。微生物のいない土壌では病原菌や病害虫が発生しやすく、作物にとって大切な土の栄養バランスが悪化し、結果的にマイナスとなることもあります。

有機質肥料にしても、無機質肥料にしても、施肥の方法を間違うと「肥料焼け」を起こして、本来は栄養を与え成長を促すための肥料が、反対に植物に悪影響を及ぼし、脱水・葉焼け・根焼け・発芽障害といった症状を引き起こすことがありますので注意してください。

植物に与える肥料の選び方

●肥料の特性で選ぶ

肥料の効能には即効性・緩効性・遅効性といった特徴がありますので、植物の種類や成長段階によって種類を使い分けることが大切です。

即効性肥料
成分がすぐに溶け出やすく浸透しやすいという特長があります。液体肥料(液肥)のほとんどが即効性のものです。浸透しやすい反面、早く効果がなくなります。主に追肥として施肥されます。

緩効性肥料
成分が溶け出すスピードがゆっくりのため、効果が持続しやすいという特長があります。肥料焼けを起こしにくく元肥や追肥の両方に使える肥料と言われています。

遅効性肥料
微生物が肥料を分解し植物が吸収できる成分となるまで時間がかかるため、効果がでるまで時間がかかります。有機質肥料の多くがこのタイプです。

●肥料を与えるタイミングで選ぶ

植物の生育段階により肥料を与える必要があります。上手く使い分けをして適切なタイミングで施肥しましょう。

元肥(もとごえ)
元肥は苗などを植え付け前に与える肥料を指します。即効性は期待せずに植物が長期にわたって順調に育つために栄養をあたえることです。効果が長続きする肥料が適しているため、緩効性や遅効性の肥料を選びましょう。

追肥(ついひ)
追肥とは種をまいたり移植したりした後に野菜の成長に必要な肥料を追加で与えることを言います。不足しがちな栄養分を補い、作物の成長をサポートします。追肥は生育途中で補う肥料で植物の成長にあわせて不足している栄養を補います。生育途中の植物の状態に対して処置を行いますので、即効性のある肥料が適しています。

寒肥(かんごえ)(冬肥)
寒い時期に与える肥料を「寒肥」と言います。有機質肥料を使い微生物の働きを活性化することで土壌改良を行います。冬の間に土中の成分を改善しておくことで、植物の成長が活発になる春に栄養素が浸透しやすくなります。

お礼肥(おれいごえ)
花を咲かせた後や果実を収穫した後に施肥することを指します。開花や結実の後はエネルギーを使い切り栄養が不足しているため、栄養素を補給することで樹勢を回復させます。

芽出し肥(めだしごえ)
芽の成長を促進させる目的で与える施肥のことを指します。一般的には芽が動き始める2月~3月にかけて与えます。

農作物の健全育成に効果を発揮するおすすめ商品

 

オルガミンは農作物(野菜・果樹・花)向けの葉面散布肥料です。新鮮な魚を丸ごと糖蜜と一緒に天然発酵させているため良質な天然のアミノ酸が豊富に含まれております。化学処理をしておりませんので安心安全です。窒素がほとんど含まれていないので、薬散の際に1000倍以上の希釈倍率で混用して使用ができます。農作物全般に使用できますが特にぶどうやリンゴ等の果樹、トマト等の果菜類にご好評いただいております。

 

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現在はいちご・トマト・きゅうりなどの栽培農家さんにご愛用いただいております。カイワレ大根やカボチャの根張りが良くなる、リーフレタスがチップバーンしにくくなるといった実験結果もあり、今後は様々な種類の作物への活用が期待されています。

かしこく肥料を選んで植物を元気に育てる

肥料の使い方一つをとっても、さまざまなコツがあります。植物の成長に必要と言われる肥料を有効活用し元肥・追肥・有機肥料・無機肥料などをバランス良く組み合わせて使うことが大切です。今回の内容を少しでもご参考にしていただけると幸いです。

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