コラム
メイガの大量発生を防ぐには?農業への影響と予防方法・駆除方法
2020.05.01

メイガの大量発生を防ぐには?農業への影響と予防方法・駆除方法

メイガは蛾の一種でチョウ目メイガ科に分類される昆虫です。日本及び世界各国に幅広く分布し、農作物や食品に被害を与える害虫として知られています。大量発生すると手に負えなくなることがありますので早めの対策がポイントです。今回はメイガの特徴から被害対策までをお伝えします。

メイガの生態と農業への被害

メイガとはどのような昆虫でしょうか。メイガの種類と農業への被害の内容に関して記載していきたいと思います。

●メイガの特徴

メイガはチョウ目:Lepidopteraのメイガ科:Pyralidaeに属する昆虫の総称です。別名でシンクイムシ(芯喰い虫:Snoutworm)とも呼ばれています。最も知られているノシメマダラメイガ(学名:Plodia interpunctella)を始め、日本に生息する種類だけで数百にも上り、世界中に広く生息している蛾でもあります。露地だけでなく部屋の中に発生することもあり、農業害虫や食品害虫として指定されているやっかいな害虫です。

蛾としては小さく、成虫の体長は数mm~十数mm前後、開張した長さ(翅を広げた場合の両方の翅の先端から先端までの長さ)は10mm~40mm前後です。種類によって異なりますが、春から秋にかけて発生し、冬場は成熟幼虫や蛹で越冬します。成虫は幼虫の餌になるものの周囲に大量の卵を産み付ける習性があり1年間に3~5回程度産卵します。また幼虫の活動期間は孵化から3~6週間程度で、その間に食害を引き起こします。

●メイガの種類と食品への影響

メイガのいくつかの種類は食品害虫として世界的に知られています。その中でもノシメマダラメイガは耳にしたことがあるのではないでしょうか。小麦粉などの穀粉を好み、乾燥果実・穀類・チョコレートといった菓子類、コーヒー豆・玄米といった穀物、ペットフードなどの多くの食品への被害が報告されています。メイガの対策として密閉性の優れた容器に食品を保管しましょう。保管している周辺の食品屑や穀粉の粉だまりがコナガを誘引することがありますので定期的に清掃することが大切です。またノシメマダラメイガの幼虫は赤褐色の粒状の糞をする性質があります。この糞を見つけたら発生しているサインです。成虫に対しては市販の殺虫剤を噴霧したり、燻煙剤を室内に充満させることによって殺虫できます。

食品に影響を与える主なメイガ

種類 成虫の体色の特長 被害のある食品
ノシメマダラメイガ
(別名:ノシメコクガ)
前翅基部側半分は黄白色、外側半分は濃灰褐色で赤褐色の斑紋あり 小麦粉・乾燥果実・穀類・菓子類、コーヒー豆・穀物・ペットフードなどの多くの食品
スジマダラメイガ 前翅は灰色、後翅は灰白色 穀類・穀粉・油分の多い乾燥した加工食品など
スジコナマダラメイガ 前翅は灰色、基部側は濃い色の帯状紋あり 穀粉

●メイガの種類と農業への影響

メイガには寄生した葉や茎を食害したり、葉の先端を丸めて住処にしたり、果実の内部に入り込んで食害する種類が存在します。発生した場合は被害部の先端が枯れたり景観が損なわれるだけでなく、生育不良により収穫量や作物の質に悪影響をおよぼすおそれがあるので注意が必要です。

農業に影響を与える主なメイガ

種類 成虫の体色の特徴 好む植物
ベニフキノメイガ 前翅は黄色地に赤褐色の帯斑あり ハーブ
ツゲノメイガ 前翅は白色で外縁は褐色 ツゲの葉
ハイマダラノメイガ 前翅は薄茶から褐色 草花や野菜など
アワノメイガ 前翅は薄茶色 トウモロコシの実
フキノメイガ 前翅は薄茶色 草花や野菜など
シロイチモジマダラメイガ 前翅前縁は白色、内横線は隆起した橙褐色の鱗粉があり、その外側に黄色帯があり 大豆、小豆などの豆類

 

メイガの発生を予防する方法と駆除の仕方

メイガは大量発生してしまう前に予防することが大切です。予防と発生してしまった場合の駆除の方法をお伝えしていきたいと思います。

●メイガの予防方法

・フェロモントラップを利用する
性フェロモンで雄成虫を誘引し捕獲する道具です。組み立てが簡単で、人体に無害で効果が長持ちなものが多く経済的です。複数設置により、発生源を特定することにも役立ちます。ただし、成虫を誘因するフェロモンですから幼虫や卵には効果はありません。またフェロモントラップだけで完全に駆除するのは難しいといわれています。出入口付近に設置すると野外のメイガを誘因してしまう可能性があるので注意しましょう。商品によって補虫できるメイガの種類が異なりますので導入の際は該当するフェロモンの製品を選ぶようにしましょう。

・侵入経路にネットをかける
施設栽培の場合、野外に生息しているメイガが扉や換気窓などから侵入する可能性があるので、それらの侵入経路にネットをかけましょう。ネットはメイガが侵入できないような網目の細かいものを使用することがポイントです。またメイガは圃場に残った残渣に成熟幼虫や蛹で越冬する習性があります。残渣を放置すると卵を産み付けられるリスクが高まるので収穫後に出た残渣は早いタイミングで処分しましょう。

●メイガの駆除方法

・発生箇所を取り除く
葉を食害するメイガの幼虫を目視で発見することは比較的容易ですから、見つけたらその場所ごと取り除き駆除しましょう。果実の中や葉の裏側などに隠れた幼虫は発見が遅れがちですが、被害箇所の先端が枯れたり萎れたりしていることが多いので、そのような疑いの箇所を見つけたら中を確認しましょう。手間かもしれませんが作物の状態を観察し普段と違う箇所があればメイガの発生を疑うことが大切です。丁寧に観察・確認して大量発生を防ぎましょう。

・殺虫剤を活用する
浸透タイプの薬剤がおすすめです。浸透移行性殺虫剤(しんとういこうせいさっちゅうざい)とも言われます。浸透タイプとは、根や葉や茎へ散布した薬液の有効成分が植物の体内へ浸透し移行することにより、植物全体が殺虫効果を持つ殺虫剤です。その植物をメイガの幼虫が加害すると死に至ります。浸透タイプは長期間の効果が認められる有効な薬剤です。一般的な散布タイプの殺虫剤では隠れた幼虫まで薬剤が当たらない(届かない)可能性があるのであまりおすすめできません。

メイガの被害拡大に役立つモスバリア

モスバリアジュニアⅡグリーンはメイガの行動を抑制するLED防虫灯です。アワノメイガ・ハイマダラノメイガ・ベニフキノメイガといったメイガに対する効果が確認されています(⇒その他の種類のメイガの場合はご相談ください)。夜間の約12時間(日の入り1時間前~日の出1時間後までの点灯を推奨)点灯することにより、夜行性のメイガが昼間と勘違いすることで行動が抑制されます。その結果、交尾や産卵をすることができなくなり、一世代で繁殖をストップさせる効果が期待できます。LEDなので電気代も安く、ランニングコスト面での心配もありません。殺虫剤の散布回数を減らすことも期待できます(モスバリア単体ではメイガ全てを対策できないので殺虫剤と併用することをおすすめしています)。

メイガの被害を防止して農作物を品質アップ

メイガが発生し、葉や茎を食害したり、果実の内部に入り込んで食害すると農作物の生育や品質が低下してしまいます。被害を防止し品質をアップするためにモスバリアの導入を検討してみてはいかがでしょうか。減農薬やスマート農業を目指している農家さんにもおすすめの製品です。

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