コラム
いちご栽培にLED電球を導入するメリットとは? 生産効率の向上を実現
2019.04.16

いちご栽培にLED電球を導入するメリットとは? 生産効率の向上を実現

自然の中のいちごは10月に花芽分化(成長が葉芽から花芽へ変わろうとする過渡期)が起こり、冬期にはいったん休眠して翌春の4月開花し、4月下旬~5月下旬に実をつけます。ビニールハウスのいちご栽培ではクリスマスシーズンで市場の需要が増えるタイミングにあわせて11月からの収穫ができるように休眠をさせずに開花、そして結実が早められるように栽培を行います。

いちご栽培にLED電球を導入するメリット

●収穫量アップが期待できる

いちごにとって冬場に日長が短くなることが休眠状態に入る要因の一つ(気温低下も要因の一つ)です。そこでLED電球で電照をして人為的に日長を春のような環境(室温を保つことも必要)に近づけることで、いちごは春が来たと錯覚し花を開き実を着けます。加えてLED電球は雨天や曇天が多いシーズンの日照時間の不足により、光合成が停滞することを防ぐこともできます。LED電球による電照を効率良く活用すれば、生育スピードを落とさずに栽培ができ、年間でより多くのいちごを収穫することができます。

●効率的ないちご栽培が可能になる

電照する際には白熱電球や蛍光灯やLED電球という選択肢がありますが、お勧めはLED電球です。値段が高くイニシャルコスト(初期費用)がかかるデメリットのある一方、蛍光灯や白熱灯の光源と比べて、植物の生育に適した波長を出す光源を作りやすいと言われています。植物の生育促進に適している光は3種類。光合成を促す赤色、茎を太く実を大きく葉を厚くするという青色、開花を促進させる遠赤色があります。この3種類の光をいちご栽培にフィットするように組み合わせたLED電球をきちんと選び、導入することが大切です。いちごを休眠させずに効率的に育成させることができる可能性が高くなります。
LED電球は消費電力が圧倒的に少ないため運用期間中の省エネ効果も期待ができます。電照する電球を間口6m×奥行30m程度のビニールハウスに2m間隔で設置するとなると、必要な電球の数は40個程度。1kWHあたりの電気料金が30円、1日4時間電照したと仮定してビニールハウス1棟につき月に4,600円程度の差が出てきます。簡易な計算表を以下に示します。

40W白熱電球 40W÷1,000×4時間×30円×30日 = 5,760円/月
8WLED電球  8W÷1,000×4時間×30円×30日 = 1,152円/月
ビニールハウス1棟(間口6m×奥行30m)あたりの差額  4,608円/月

1年うちに1カ月だけでも使用電気量が増えると、年間の基本使用料金が上がってしまいますが、LED電球を使用することにより電気使用量の突出を抑えることが出来る可能性があります。基本使用料を抑えることになり経済的です。

●病害虫が寄りつきにくくなる

LED電球の光は害虫が好む紫外線をほとんど出さなないため、アブラムシをはじめとした病害虫が寄りつきにくい性質を持っています。LED電球が点灯中でも病害虫は暗闇と同じと認識するため、行動が抑制されるという研究もあります。すべての虫が寄ってこないというわけではありませんが、多くの虫(紫外線に集まる虫)に対して効果があると言われています。

いちご栽培用LED電球を選ぶときのポイント

それでは実際にLED電球を選ぶ際のポイントを抑えておきましょう。

●赤色の光成分を含む光の白色LED電球を選ぶ

植物にあった波長のLEDを選ぶことはもちろんですが、作業性を重視しておくことも必要です。早朝や夜間の作業時に赤色や青色のような色のついた電照の下で収穫をすると、いちごの状態が見誤る可能性があります。また人が作業できる環境になりません(目が疲れて気分が悪くなることも)。

白色であれば選別作業にも適しており、作業者も快適に収穫を行うことができます。白色LED電球は人間の目には白色に見えても、植物に有効な赤色の光成分を赤色LED電球と同等以上含まれています。室内照明用の白色電球では、狙った通りの栽培にはつながらない可能性があります。

●防水仕様のLED電球を選ぶ

ビニールハウスは雨からは守られているといっても、散水・水滴落下・多湿・農薬付着といった電気製品にとって決して良い環境とは言えません。完全に水がかかることはありませんが、日常生活用程度の防水仕様にしているものを選びましょう。一般的にLED電球の寿命は約4万時間と長いとはいえ、球切れ以外のトラブルで壊れてしまっては、せっかくコストをかけて導入した意味がなくなってしまいます。

●既存施設を活用できるものを選ぶ

すでに既設の配線設備がある場合はこれを活用しない手はありません。既存の配線器具にあったLED電球を選べば、新たな電気配線工事は不要でコストを抑えられ付け替えも簡単です。蛍光灯タイプや白熱球タイプのLED電球がありますので、既存設備を活かして入替を行うと良いでしょう。

 

効率的ないちご栽培を可能にするおすすめのLED電球

セイコーエコロジアで扱っているいちご用LED電球は、いちごの育成に必要な波長に適したLEDチップを選び開発したものです。

●いちご専用の波長の光を照射します

いちごに必要な波長の光を照射できる照明で大変効率的です。曇天や雨天が多いシーズンの日照時間が足りない時期に電照することで、いちごが休眠せずに実をつけやすい環境を人工的に作りだします。低消費電力にもかかわらず照度が高く、明け方や夕暮れ時にも農作業がしやすい明るさを保つため、作業効率が落ちません。ほとんど紫外線も出さず害虫の行動が抑制されます。

●低消費電力で電気代が節約できます

9Wと消費電力がとても少ないためコスト面を気にせずに電照でき、ブレーカーが落ちずに同時使用できる数量に違いが出ます。コストは白熱球の1/10以下、蛍光灯の1/3以下です。寿命も長くランニングコストを気にせずに点灯することができます。

●作業しやすい明るく白い光です

低電力にもかかわらずルクス(照度)が高く作業がしやすい環境を整えます。光量が一定で白熱電球や蛍光灯のように照度が落ちてくることありません。赤色の成分を十分に持ちながら白い光も使用しておりますので、早朝や夜間でも見やすく目が疲れにくい仕様となっています。

●防水仕様で安心です

ビニールハウスでの散水・水滴落下・多湿に耐えるために、ソケットの接触部分を圧着し防水を強化しています(防水規定IPX5 相当⇒完全防水ではございませんのでご注意ください)。トップカバーには結露を防止する通気孔があり、結露蒸発後のシミの発生を抑えるため照度が落ちにくい仕様です。重量が軽く頭にあたっても安全で既存の配線コードも垂れ下がりません。

●家庭用にも使われる一般的な電球タイプ

一般的によく使われている電球タイプ(E26口金)です。既設の白熱電球が同じE26口金でしたら既存の配線一式をそのままご利用いただけますので、新たな電気配線工事は必要ありません。白熱電球や蛍光灯と比較して消費電力が低く、電気代も安くなる可能性があります。LED電球は寿命も長いため交換の手間も省けます。

●お客様の声

世田谷いちご熟様
東京都世田谷区の『世田谷いちご熟』様は都会の閑静な住宅街の真ん中でいちご狩り農園を開園されています。いちご用LED電球を本圃の補光・日長延長用としてビニールハウス3棟に計77球ご導入いただきました。曇天時の補光、また夕方16時から3時間点灯の日長延長として使用されています。「ハウスの南側部が建物の陰になり日当たりが悪い場所があります。例年だとその場所は着果数が少ないのですが今年は着果数が増えました。全体的に見ても今年は曇天が続いたにも関わらず昨年よりも実りが良いです。また今年は初期の株の状態が悪かったのですがLEDの効果で生長が追い付いてきました。LEDの導入により、本来植物が欲しい光(足りなかった光)が補えたためにこのような良い効果が出ていると感じています」と嬉しい声をいただいています。

LED電球を導入して農作物の生産をアップしましょう

蛍光灯や白熱灯と比べLED電球は単価が高いため初期投資コストがかかりますが、収量の増加が期待でき、ランニングコストや交換費用が抑えられるというメリットがあります。まずはビニールハウス一棟を実験的にLED電球にしてみて既存施設を比べてみるという試し方もあります。LED電球を活かしたいちごの栽培方法を開始して生産性を高めていきましょう。

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