コラム
ビニールハウス栽培と空動扇の相性
公開日2019.04.16
更新日2021.09.29

ビニールハウス栽培と空動扇の相性

ビニールハウスで農作物を管理する上で重要な役割を果たす「換気」。換気は農作物の栽培にとって適切な温度や湿度を整え、外気を取り込むことで農作物を健全に育てる為の環境づくりに必要不可欠なツールの一つですよね。そんな換気でおすすめの資材『空動扇』に関して詳しくご紹介していきます。このコラムを読めば空動扇のメリットが分かるのでぜひ導入のご参考にしていただければ幸いです。

ビニールハウス栽培の重要性とデメリット

農業においてビニールハウスは雨、風から作物を守り天候に左右されず外気と温度差のある空間を作り出せることから長期間にわたり作物を栽培できる便利な施設です。その一方で日差しの影響を受けやすく空気も循環しにくくなり、季節や時間によって変化する環境に応じ対応をする必要があります。ハウス内の空気の抜け道が少なく換気循環がスムーズに行われないと病害虫が発生し収穫量が減少してしまいます。特に夏場はビニールハウス内の温度が上昇することにより、作物には高温障害が発生し、作業者には熱中症がおきる可能性もあります。農家さんにとってビニールハウス栽培の温度および湿度の管理は大変重要です。

しかし農家さんの一日は忙しくハウス一棟ずつの細かい管理にまで手が回らないというのが実情です。コストの問題もあり自動制御システムで空気の循環を行えている農家さんは稀で通常はタイミングを計りながら肩巻き上げ換気・サイド巻上換気・電動の循環扇などを使って熱い空気を排出しているというケースが多くなっています。ハウスの数が増えれば増えるほどベストのタイミングで空気の換気を行うことができず作物にとっての良い環境を維持することができません。

無動力全自動換気扇「空動扇/空動扇SOLAR

そこでおすすめする製品がビニールハウス専用の無動力全自動換気扇「空動扇/空動扇SOLAR」です。設定温度(温度調節範囲は0℃から40℃)になるとオートマチックに換気しますので今まで十分にできなかったハウスの温湿度管理を代わりに行ってくれます。空気循環を促すことはもちろん光合成で不足しがちなCO2を取り込むことで作物の生育環境を整えるという嬉しいメリットも。

空動扇の説明動画はこちら

空動扇のしくみ

自然の風とハウス内対流現象で上部のファンが回転し(ソーラータイプは太陽光でも稼働)ハウス内部の空気を外に排出してくれます。電源が不要のため、新たに電気配線を引く必要もありません。ファンの軸部分にベアリングが内蔵されていて弱い風でもくるくると回り排熱します。モーターがないので音も大変静かです。

しくみはとてもシンプルでローテク。温度に応じて温度調節機に内蔵された形状記憶スプリングが膨張または収縮して内部の換気弁が自動で開閉し開閉の程度により換気する空気量が決まるというわけです。

空動扇」設置のメリット

ビニールハウスの換気には天窓換気装置、妻面換気装置、側窓換気装置、肩換気装置、電動換気扇、送風機などがありますが、高額なものが多く、電気配線を新たに引き込む場合はコストが余計にかかってしまいます。空動扇は無電源で既存のハウスにも簡単に設置ができ導入後のメンテナンスがほぼ不要でランニングコストもかかりません。シンプルな構造で故障しにくい(10年前後壊れずに使用している農家さんもいるとのこと)というのは農家さんにとって嬉しいですよね。換気を円滑に行うことで樹勢が良くなり、急激な気候変化にも全自動で換気をしてくれて病害虫の発生防止効果が期待できます。

特にビニールハウス上部に溜まった熱だまりを抜くにはビニールハウスのトップから排熱することが最も効率的かつ最善の選択肢です。天窓換気装置を導入することが最も効果が大きいですが、高額なコストがかかることがネックです。空動扇ならば約半額の導入コストで導入することができます。

ハウス内の環境改善以外にも優れた機能があります。台風、強風の日によるビニールハウスの被害は農家さんにとって大きな痛手ですが空動扇はハウスの浮き立ちを防ぎ裂傷、倒壊、破損といったリスクも軽減してくれます。上部のファンが最大で毎分1300も回転しハウス内の空気を素早く外へ放出。ハウス内の気圧がさがりビニールとパイプが強く密着し風の影響を受けにくくなります。また無電源で動くため停電時に機能しなくなる心配もありません。

空動扇」の実際の使い心地は?

空動扇をネギの育苗でご利用いただいている農家さん(埼玉県深谷市)で通常のハウスと空動扇を設置したハウスとの温度比較をおこないました。温度が上がり始める11時から16時の間は特に差が大きく(最大で4℃)環境の改善が見られました。ネギの発芽適温は18~22℃で高温(30℃以上)だと発芽不良になりやすいという特徴があります。以前は夏場に育苗をする際はハウス内が高温になってしまう為、対策として苗をパイプハウスから露地に移動し潅水していましたが導入後はパイプハウス内の温度上昇を抑えることが出来たので移動が不要になり作業が効率化。また作業員がハウス内で快適に作業ができるという熱中症対策としてのメリットも。「空動扇のおかげで大変助かっている」との嬉しいお声をいただきました。

>>詳しいインタビュー記事はこちら

まとめ

空動扇は天窓換気装置、妻面換気装置、電動換気扇、送風機のように高コストにはならず既設のビニールハウスに設置ができるため気軽に換気システムとして導入が可能です(6m×25mのハウスであれば10万円程度)。電気がなくても自動で動きますので電源のないハウスにも設置ができます。コンパスカッターで穴を開けてアーチパイプに補助パイプで止めるだけですので設置作業も手間がかかりません。設置時間は一機あたり30分以内です。最先端技術ではありませんが省コスト&ローテク(Low Technology)を活用した環境負荷の少ない空動扇を設置して作物の生育環境を整えてみてはいかがでしょうか。

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