コラム
ナノバブルをいちご栽培に取り入れるメリットとは?
公開日2020.11.27
更新日2022.11.28

ナノバブルをいちご栽培に取り入れるメリットとは?

農業で話題になり始めている“ナノバブル”(ウルトラファインバブル)。「根が元気になる」「成長が早い」「病気に強い」という効果から、いちご栽培に取り入れる生産者さんが増加しています。今回のコラムではナノバブルの基礎知識と、いちご栽培に使用した時に期待できる効果を詳しく記載していきたいと思います。

ナノバブルとは?ナノバブルの性能について

●ナノバブルとは?

水中に漂う極小サイズの気泡のことで、直径0.1μm(100nm)程度の気泡をナノバブル(ウルトラファインバブル)と呼びます。ペットボトルの炭酸飲料は“プシュッ”という音とともに気体が抜けてしまいますが、ナノバブルは数カ月もの間、水中で弾けない「長期残存」という性質を持っています。

●ナノバブルの性能と効果

性能
1.栄養素を集積する
作物の生育促進には微量要素(栄養素)がとても大切で、農業では肥料などを使用して栄養素を作物に与えようとします。Na「ナトリウム」Fe「鉄」Ca「カルシウム」Mg「マグネシウム」といった栄養素はプラスの電荷を帯びており、一方ナノバブルの表面はマイナスの電荷を帯びていますので、それらの栄養素を集積しやすいという性質があります。

2.植物細胞への浸透力が高い
ナノバブルは植物細胞よりも非常に小さいので、植物細胞へ浸透力が高く、引き寄せた多くの栄養素を植物細胞へ届けることができます。

効果
1.土中に含まれる多くの栄養素を効率よく植物に届けることができます。
2.植物細胞の活性化を期待できます。細胞が活性化することで、植物の根が多くなったり、樹勢良くなったりします。

ナノバブルの気になる効果は?メリットとデメリット

●ナノバブルのメリット


1.根が元気になる
ナノバブルを使用することで根量が多くなります。また細根が出て根の密度が高くなるので土にしっかりと根を張ることができるようになります。その結果、病害虫に強くなったり、収穫量や品質が向上したり、なり疲れの時期に収穫量が落ちないなど植物の健全な育成に良い効果が期待できます。
(効果の例:苗の品質が良くなった、味が良くなった など)

2.成長が早くなる
根が元気になれば、上部(茎・葉)の成長が促進されて健康に育てることができます。また収穫量の増加が期待でき、安定した農業生産活動を行うことができます。
(効果の例:ランナー(匍匐茎|ほふくけい)が伸びて苗がたくさん取れた、年間の収穫量が増えた など)

3.病気に強くなる
ナノバブル自体に殺菌や殺虫の効果はありませんが、人間と同様に健康であれば病気に罹りづらくなるのと同じで病害虫に強い樹に育ちます。
(効果の例:チップバーンが減った、うどんこ病が減った、ハダニが減った など)

4.番外編
まだ研究段階ではありますが、ナノバブルの中に入れる気体を変えることにより、その気体が持つ効果を植物へ還元できる可能性があります。うどんこ病の対策としてオゾンをナノバブルの中に入れて利用している例もあるようです。農業における灌水は、ポンプを使用して地下からくみ上げる井戸水を使用していることが多く、溶存酸素(DO)が低い場合がほとんどです。そのためナノバブルの中に気体を入れることによって、その期待の効用を植物細胞へ届けることができると考えられています。

●デメリット

水と空気で作られていますので、基本的にデメリットはほとんどありません。あえて挙げるとすると、肥料や農薬が吸収されやすいので効きすぎる可能性があります。また植物が肥料をよく吸収しますので、通常よりも追肥の量を増やす必要があるということも考えられます。

いちご栽培の生産性がナノバブルで向上!

ナノバブル植物活性水|根活 & ナノバブル水製造装置

●ナノバブルは、いちご栽培農家さんが積極的に採用
農作物には様々な種類がありますが、ナノバブルはいちご栽培に効果が高いと農家さんからの声が多く聞かれます。育苗~定植~収穫という通年で利用することで「病害虫に強く収量が安定したいちご栽培ができる」と評判です。

●いちご栽培における生産性が向上する
ナノバブル水を使用することで、いちご栽培に良い影響を及ぼし生産性が向上する原因の一つとなります。いちごの状態が健康になり様々な改善点が見られます。農家さんは色々なメリットを実感されているようです。

作物 病害虫 肥料
・チップバーンが減少した
・育苗時の苗が強くなった
・花なりが良くなった
・なり疲れが減少した
・枯れる株が出なくなった
・病害虫(特にダニ)が減少した ・農薬コストが減少した
・肥料の吸収が良くなった

 

いちご栽培は「ナノバブル水製造装置」がおすすめ

●商品特徴

ナノバブル植物活性水根活は、微量のミネラルと空気ナノバブルを混用させた植物活性水です。私たちが普段なにげなく取り込んでいる“空気”を使用しているので安心・安全です。施設栽培(ハウス栽培)・露地栽培・水耕栽培・土耕栽培・家庭菜園に至るまであらゆるシーンでお使いいただけます。灌水や液肥に希釈してご使用いただくことで植物の健全な育成に効果を発揮します。葉面散布にもおすすめです。イチゴ・トマト・キュウリ・オリーブ・レタスなどの多くの作物での使用されている実績があります。

ナノバブル水製造装置(NEGSシリーズ)は製造可能容量に応じた50L・100L・200L・300L・500Lの5種類を用意しております。機械を12時間稼働させることで高濃度のナノバブル水を製造できます。

Point 1「安心安全のナノバブル」
ナノバブルは、ナノサイズの気泡の中に空気を閉じ込めたものなので、安心して安全にお使いいただくことができます。

Point 2「高濃度のナノバブル水」
二相流高速旋回方式にて水を循環し、水中にナノバブルを発生させます。12時間、製造機を稼働させることによって高濃度のナノバブル水が製造できます。製造直後はナノバブルが飽和状態のナノバブル水ですので、希釈してご使用ください。

Point 3「お試しできる!20Lの箱入りタイプ」
作付面積の少ない方やお試しで使ってみたいという生産者様に20Lの箱入りタイプをご用意しております。こちらをまず使用していただき効果を感じていただいたお客様が製造装置を導入されるケースも実績多数!!

実際のお客様の声はこちら▶

本当に良いいちごの苗ができます!ナノバブル水製造装置の効果を実感|すぎやまいちご園
チップバーンが1/3程度まで減りました!ナノバブル水製造装置の効果を実感|鎌田充貴さん

●使用方法(いちご栽培)

栽培方法 根活|20L箱入りタイプ ナノバブル水製造装置
養液栽培 3L/毎日 または 20L/7日毎 10~30L/毎日
土耕栽培 20~30L/7~10日毎 20~50L/3~7日毎

ナノバブルを利用していちご栽培の生産性を向上

今回のコラムではナノバブルの基礎知識といちご栽培に使用した際に期待できる効果を挙げて詳しく記載しました。これを機会に導入を検討してみてはいかがでしょうか。ナノバブルを効率よく活用してより良いいちご栽培を目指していきましょう。

関連コラム:ナノバブルを農業に取り入れるメリットとは?導入事例を紹介

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コラム著者

満岡 雄

2012年に玉川大学農学部生物資源学科を卒業。種苗会社を経てセイコーエコロジアの技術営業として活動中。全国の生産者の皆様から日々勉強させていただき農作業に役立つ資材&情報&コラムを発信しています。好きなことは食べること、植物栽培、アコースティックギター。Xを更新していますのでぜひご覧ください。

 

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