コラム
化成肥料とは? メリット・デメリットと効率的な使い方
2019.04.16

化成肥料とは? メリット・デメリットと効率的な使い方

農作物は土に根を張り、土の中から水に溶けだした栄養を吸収し、光合成で合成したデンプンや糖をもとに体を作り、おいしい野菜や果実が出来上がります。この際、土の中の栄養素は何らかの方法で補給しないと不足してゆき、しまいには無くなってしまいます。古くからこれを補うため肥料を土壌に混ぜ込み地力を維持してきました。肥料には様々な種類があり、無機物由来・有機物由来・自然界に存在するもの・工業的に作られたもの、とさまざまです。今回は化成肥料にスポットを当てて効率的な使い方をお伝えしてきたいと思います。

農作物に必要な3つの栄養素は、窒素・リン酸・カリウム(カリ)といわれ、植物の成長に大きく影響を与えるため、バランスよく土の中に存在してもらう必要があります。現代では、産業革命以降、化学産業が発展したおかげで工業的に大量生産できるようになり、用途に応じて3要素の比率を自由に調整可能な化成肥料があります。

天然の、肥料循環で代表的なものはサケの遡上があり、サケが生まれた所に帰り産卵し、生涯を上流で終えることは、海に流れた三大要素をサケの体を使って、上流に戻しているようなものです。同じようなことを、海鳥も行っており、無人島の海鳥営巣地を発見し長年かけて堆積した糞を持ち帰り肥料にしていた時代もありました。

化成肥料の基礎知識

化成肥料ができる前、日本の農業の肥料は植物由来の堆肥(落ち葉・ワラ・樹皮など)や動物由来の肥料(イワシ・小鰺・鶏ふん・牛ふん・人糞など)が多く使われていました。昭和30年代には東京でも下水道整備が十分ではなかったことと、食料増産の必要から農業生産地への鉄道による糞尿輸送が行われていた時代もありました。

有機由来の肥料のデメリットは3要素を含んでいるのですがその比率が安定せず、長年の経験と勘が頼りで、配合量を決めなければならないところがあります。一方、土づくりの観点からは土中微生物が活性化、通気性の改善に役立ちます。工業的に作る肥料は、含まれる成分と重量当たりの有効含有量がはっきりしており、肥料を利かせる時期の調整もしやすく即効性が期待できます。

 

主な肥料の種類について

●単肥

窒素・リン酸・カリウムのどれか一つを含む肥料のことを指します。工業的に作る肥料は、各要素単体の肥料であるいわゆる「単肥」が最初に作られるようになりました。農家さんは圃場の様子作る作物の様子を見ながら、単肥の割合を決めて撒いていました。窒素系では硝石から、カリウムはカリ鉱物(岩塩)から、リンはリン鉱物(リン灰石・リン灰土)から工業的に作られています。メリットとしては、肥料の化学式がわかり重量当たりの肥料の割合がわかること、いつ作っても品質が安定していること、などがあります、

●複合肥料

窒素、リン酸、カリウムを2成分以上混合した肥料のことを指します。様々な配合パターンがあり、作物の種類・使う場所・使う目的などに合わせて配合されています。作物に必要な単肥とその割合がわかってくると、工場で配合されて作られるようになりました。

●配合肥料

単純に単肥を配合したものを配合肥料と言います。

●化成肥料

科学的に操作をして作ったものを化成肥料といいます。化成肥料は複数の要素を均一な粒に閉じ込めたり、溶け出す割合が均一になるようにしたり、即効性が期待できるようにしたりと色々な工夫が凝らされています。

●液肥

肥料成分を液体に溶かしたものを液肥と言います。短時間に作物に栄養を届けたい時に使います。速効性があるため、養分が根から吸収しにくい冬の時期でも葉から栄養を吸収させることできます。水耕栽培でも広く使われています。

●有機肥料

油かすや魚かす、米ぬかなどを配合して作る肥料です。鶏ふん・牛ふん・ワラ・籾殻・樹皮・落ち葉でできたものもあります。ボカシ・堆肥・腐葉土などと呼ばれ即効性はありませんが、通気性・保水性・排水性等の土壌改善効果が高く、肥料もちが良い特徴があります。

●堆肥と肥料の違い

堆肥はワラ・落ち葉・籾殻・樹皮などの植物由来の有機物と、鶏ふん・牛ふんなどの動物由来の有機物を混ぜ合わせ、適度な湿度と温度を維持し微生物の働きを利用して発酵させ、有機物を構成していたタンパク質・セルロース・微量要素を分解し有用な形で使えるようにしたものです。堆肥の肥料成分は混ぜ合わせるものによって変化します。植物由来の有機物は、動物由来のものより分解が遅く土とまじりあった時に、団粒を構成することから土づくりを主眼として使われるケースが多いようです。

肥料は、3要素の窒素・リン酸・カリウムの割合がはっきりしている物を言います、堆肥でも割合がはっきりしているものは肥料に分類されます。有機肥料は比較的ゆっくり分解するものが多く肥料もちが良いものが多く、工業的に作られる化成肥料は即効性を期待され製造されています。

肥料で補える栄養素の役割

それでは肥料で補える三要素について少し詳しく見ていきましょう。

●窒素(N)

葉や茎の生育に必要不可欠な成分で植物を大きく生長させる役割があります。植物の細胞をつくるタンパク質や光合成に欠かせない葉緑素の元になる元素です。不足すると葉に含まれているタンパク質や葉緑素が旺盛に成長している株先に送られるため、葉の色が薄く生育不良となります。その影響は葉が小さい、分枝しないといった症状に出ることがあります。反対に窒素が過剰になると栄養が行き過ぎてしまい、葉や茎ばかりが成長して花や実が付きにくくなり、肥満化の影響で植物が軟弱になるため病害虫の被害を受けやすくになってしまいます。

●リン酸(P)

花や実の生育を活性化させる機能を持っています。エネルギー代謝に影響を及ぼす重要な元素であるため不足すると花の数が減り、開花や結実が遅れるなどの生長不良が発生することがあります。過剰に与えても影響は出にくいと考えられていますが、極端な場合には草丈が伸びないといった生育不良や土壌病害を招くおそれがあります。

●カリウム(K)

カリウムは植物体内の様々な化学反応を促進します。葉で作られた炭水化物を根に送り根の張りを良くして発育を促す効果があると言われています。植物を丈夫にして、害虫と病気や気候の変化への抵抗力を高める作用もあります。カリウムが不足すると、下葉の先端や縁から葉が黄色くなって葉が枯れ始め、果実の品質も低下します。リン酸と同様に過剰摂取による影響はほとんどないと考えられていますがカルシウムやマグネシウムが欠乏しやすくなる場合があります。

化成肥料のメリット・デメリットと使い方

次に化成肥料のメリット、デメリットと使い方についてお伝えいたします。

●化成肥料を使うメリット・デメリット

メリット
成分量がパッケージに記載されていて散布量を把握できます。投入した量を記録しておけば、次回施肥する際の参考値として活用することができ、植物の成長度合いに応じて量を調節することが可能です。必要な成分を人工的に詰め込んでいますので栄養の成分量が多く、素早く植物に栄養が届き速効性が高いというメリットがあります。市場で安定的に供給されているため簡単に入手できます。また軽量で施肥の手間が少なく手軽に施肥することができます。有機肥料に比べるとニオイやガスが発生することも少ないと言われています。

デメリット
化成肥料は有機肥料とは違い土の中の微生物に分解されることなく、植物に吸収されるため土に含まれる有機物が減ってしまいます。そのため化成肥料を過剰に施肥すると微生物は死滅してしまいます。微生物のいない土壌では病原菌や病害虫が発生しやすく、農作物にとって大切な土が悪化して結果的にマイナスとなることもあります。保水力が弱く雨が降っても圃場からすぐ排水されてしまうような土地は、保肥力も弱く植物が吸収する前に流されてしまうかもしれません。遅効性の有機肥料とのバランスをみて使用し土壌改良を行い、保肥力改善をはかりましょう。また化成肥料は株元にあたえると根を傷める原因になりますので注意が必要です。

●化成肥料の効率的な使い方

化成肥料を効果的に使用することで収穫量の増加が見込めます。種まき後や移植後に野菜の成長に必要な肥料を追加で与える追肥で主に用いると良いでしょう。不足しがちな栄養分を補い農作物の成長をサポートします。元肥としても使用できますが、有機肥と組み合わせて施肥するのが一般的です。施肥する際は根から少し離れた場所に撒くようにしましょう。植物が根を伸ばす過程で肥料成分を探し当て植物が根を広く深く伸ばせるためです。肥料を与えすぎると、農作物が軟弱化する可能性があるので注意しましょう。

化成肥料の効果を高めるおすすめの商品①

おいしい野菜を育てるには化成肥料を有効活用して施肥する必要があります。そこでお勧めするのが「ナノバブル植物活性水根活です。根活は栄養を吸収しやすくするための手助けをする水です。マイナス電荷を帯びている性質がプラスイオンの栄養を引き寄せますので、通常の水よりも多くの栄養素を持った状態になります。加えて直径が1㎛以下の非常に小さな気泡は細胞より小さいため植物の細胞内に浸透しやすく植物を元気にすると考えられています。化成肥料を施肥する際に「ナノバブル植物活性水」を混合してすることで化成肥料に含まれている三大栄養素を効率的に植物に届けます。

化成肥料の効果を高めるおすすめの商品②

地力の素 カナディアンフミンはカナディアンロッキー産の天然腐植質で、カナディアンフミン原鉱を粉砕した高純度フルボ酸・100%有機質土壌改良材です。土壌に混和することにより連作で崩れた微生物のバランスを整え、健全な土を取り戻します。病気(萎凋病)の発生が緩和された土壌に回復し、ネコブセンチュウ被害の緩和が報告されています。また高純度フルボ酸が植物に必要なミネラルや微量要素をキレート化(吸収されにくい養分を吸収しやすくする)し細胞内に届けるはたらきをします。光合成を活性化し、窒素分を効果的に葉や茎の組織に変えたり、根にはたらきかけて根量を増やします。

化成肥料を有効活用しおいしい野菜を育てましょう

肥料の使い方一つをとっても、さまざまなコツがあります。植物の成長に必要と言われる三大栄養素を多く含む化成肥料を有効活用し今回の情報を少しでも栽培のご参考にしていただけると幸いです。

おすすめ記事
Tweets by SEIKO_ECOLOGIA
セイコーエコロジアのソリューション