ニラのハウス栽培とは?
ニラは比較的育てやすい作物で、多年草のため一度定植すれば繰り返し収穫できることから、多くの農家さんがチャレンジしている作物です。ヒガンバナ科ネギ属の葉物野菜で、独特の香りや栄養価の高さから需要も高く、安定した出荷が見込める点も魅力といえます。そんなニラは寒さや暑さに比較的強く、露地・ハウスのどちらでも栽培できる作物です。ただし、冬場になると越冬のために地上部の生育が止まり、休眠状態に入ります。この影響で、冬季の収穫量が大きく減少する傾向があります。
ハウス栽培(施設栽培)は温度管理や保温対策によって冬場でも生育を促進できるため、出荷が少なくなる端境期に安定した出荷を行いやすくなります。周年栽培は全国の産地で実施されていますが、12~2月は出荷量が減少する一方、鍋物需要の高まりにより価格は上昇しやすい時期です。そのため、この期間に安定して収穫できれば、売上向上が期待できます。
また、適切な管理を行えば、定植後3〜5年程度は同じ株から収穫を続けることができ、初期コストを抑えながら長期的な栽培計画を立てやすい点もニラ栽培の特徴です。株を弱らせないよう収穫間隔や施肥管理に注意する必要がありますが、基本を押さえれば安定した生産が可能です。この記事では、ハウス栽培を中心にニラ栽培の方法や注意点を解説していきます。
ニラのハウス栽培と露地栽培の比率(全国)
| 栽培形態 | 比率(概算) | 特徴 |
|---|---|---|
| ハウス栽培 | 約70〜80% | 周年出荷・品質安定・高単価 |
| 露地栽培 | 約20〜30% | 春〜夏中心 |
都道府県別 ニラ 収穫量ランキング
(令和6年産野菜生産出荷統計)
| 順位 | 都道府県 | 収穫量 |
|---|---|---|
| 1位 | 高知県 | 16,100t |
| 2位 | 栃木県 | 8,060t |
| 3位 | 茨城県 | 7,200t |
| 4位 | 大分県 | 3,090t |
| 5位 | 北海道 | 2,920t |
ハウスでニラ栽培を行うメリットとデメリット
まずは、ハウスでニラ栽培を行うメリット・デメリットを、露地栽培と比較してまとめてみます。ニラの栽培方法で迷われている方の参考になれば幸いです。
メリット
ハウスでニラ栽培を行う場合の露地栽培と比べたメリットは、次のとおりです。
- 周年出荷が可能
- 環境管理(温湿度・日射・二酸化炭素など)の精度が高い
- 病害虫リスクを抑えやすい
- 収量の安定と計画出荷がしやすい
- 労働効率が向上する
ハウス栽培の最大のメリットは、天候の影響を受けにくく、安定した生産ができる点にあります。露地栽培では気温の変化や降雨・強風などに左右されやすい一方、ハウスであれば温湿度や日射量などを管理しやすいため、生育が揃い品質の安定につながります。また、環境をコントロールすることで病害虫の発生リスクを抑える点も大きな利点です。加えて、冬場でも生育を促進できるため、露地では出荷量が減る端境期でも出荷が可能になります。天候に左右されず作業できることから、作業計画が立てやすく、労働負担の軽減や作業効率の向上にもつながります。こうしたメリットにより、市場ニーズに合わせた安定供給が実現し、取引先との信頼関係を築きながら収益性を高められる点が、ハウスでニラ栽培を行う大きな魅力といえるでしょう。
デメリット
一方、ハウスでニラ栽培を行う場合は露地栽培に比べて次のようなデメリットがあります。
- 初期投資が必要
- ランニングコストがかかる
- 病害虫が発生すると拡大しやすい
- 環境管理の知識が求められる
ハウス栽培では、ハウス本体や環境管理のための設備導入に初期費用がかかり、露地栽培に比べて資金面の負担が大きくなります。また、暖房や換気設備の維持には継続的なコストや、老朽化による取り換え費用が発生する点にも注意が必要です。維持費をなるべく下げるためには、電力を使わずに生育環境を整える方法を導入するなど工夫を行うことが大事です。また、ハウス内は密閉性が高いため、病害虫が発生すると短期間で広がりやすい環境でもあります。加えて、温度・湿度・換気などの環境管理には一定の知識と経験が求められます。
ニラのハウス栽培と露地栽培のメリット・デメリット
| 栽培方式 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ハウス栽培 |
|
|
| 露地栽培 |
|
|
ハウスで行うニラ栽培の流れと栽培方法
ニラのハウス栽培は、冬作と夏作を並行して組み合わせれば、安定した周年出荷を叶えることができます。下記は、こうち農業ネットに掲載されている栽培の流れを、分かりやすく表にしたものです。他の産地では作型が異なる場合がありますのでご注意ください。
ニラの作型の一例(高知県)
| 工程 | 冬作 | 夏作 |
|---|---|---|
| 播種 | 2月上旬~3月上旬 | 12月上旬~12月下旬 |
| 定植 | 7月上旬~8月上旬 | 4月中旬~5月中旬 |
| 収穫(6~7回ほど) | 10月下旬~5月下旬 | 7月中旬~3月上旬 |
ステップ1:播種・育苗
ニラの種まきは、冬作で2〜3月、夏作で12月に行います(高知県の作型)。一般にニラの種子は発芽率が高い(70~90%)です。播種時の地温は18℃以上が望ましいとされおり、10℃を下回ったり25℃を超えたりすると発芽率が低下します。播種前に種子を一晩水に浸漬しておくと発芽しやすくなるとされています。条間は10cm~20cmとし、深さ5〜8mm程度土を被せて軽く押さえてください。密播は細く弱い株の原因になるますので注意しましょう。その後、水やりをして活着を促します。ニラは、最適温度20℃前後で管理すれば1週間以内に芽が出始め、10〜14日で揃います。低温期は保温(トンネル掛け)で促進し、乾燥防止に注意してください。
ステップ2:栽培準備(定植する圃場の準備)
ニラは比較的土質を選びませんが、酸性および過湿の土壌を嫌うという特徴があり、土壌作りはpH調整と排水確保が鍵です。そのため、播種前に施肥や土壌改良で適切な環境を作ってあげることが大事です。具体的には、土壌をpH6.5(弱酸性)に石灰資材で調整した後、2~4週間置いて完熟堆肥(10aあたり4〜5t)を圃場に全面散布し物理性を改善していきます。堆肥を入れるタイミングが遅いと白絹病を発生しやすいため注意が必要です。一般社団法人熊本県野菜振興協会の資料によれば、元肥はおよび追肥の施用量の目安は以下の通りで、元肥は定植20日前までに施用するように紹介されています。
ニラ本圃施用量(一般社団法人熊本県野菜振興協会)
| N | P₂O₅ | K₂O | 備考 | |
|---|---|---|---|---|
| 元肥 | 25kg/10a | 35kg/10a | 25kg/10a | 完熟堆肥5,000kg |
| 追肥 | 20kg/10a | 20kg/10a | 20kg/10a | 5~6回に分けて施用 |
| 合計 | 45kg/10a | 55kg/10a | 45kg/10a | ― |
元肥を混ぜる際には15〜25cm程度まで耕起して土壌全体の通気性を改善してください。その後、湿害防止のために畝立てをしていきます。ニラは浅根性で湿害に弱く根腐れしやすいため、畝高は10〜15cmにし、周囲の排水溝を整備するようにしてください。
土壌病害虫の発生が心配される圃場では、あらかじめ土壌消毒を行うことが重要です。代表的な方法の一つが土壌くん蒸剤処理です。耕起後、土壌が適度に湿った状態で土壌くん蒸剤を処理し、すぐにビニールなどで地表をしっかり覆います。ガスが漏れないよう周囲を土で押さえるのがポイントです。一方、薬剤を使わない方法として太陽熱処理もあります。有機物を施用して耕起し、たっぷりと灌水した後、ビニールで全面を覆ってハウスを密閉します。20~30日間しっかり高温状態を保つことで、土壌中の病害虫を抑える効果が期待できます。特に6~7月の高温期に実施すると効果が高まります。
ステップ3:定植
定植時の苗の大きさは、本葉が6枚くらいで草丈が15~20cmが望ましいとされています。1箇所に大苗は5~6本(小苗は7~8本)を植えますが、かためすぎずに1cm程度離して植えたほうが分げつの発生率が高くなります。定植は、畝幅80~100cm、株間10~15cmを目安に実施します。過度な密植は風通しが悪くなり病気が発生しやすくなります。植え溝の深さは10cm程度が良いとされ、これより深く植えると分げつしにくく、初期の生育が弱まります。反対に浅く植えると初期成育は良好ですが、土寄せ管理の影響で高畝となり乾燥や寒さに弱くなるといった傾向があります。定植後は十分に灌水して、根と土を密着させます。最初の1週間~10日は、活着を促すために土壌を乾燥させないよう注意してください。ただし、過湿にならないように排水にも気を配ることも大切です。この時期に根がしっかり張れば、その後の生育がスムーズになります。
早く収穫を始めたい場合や確実な品質の株を増やしたい場合は、株分けが有効です。株分けを行う場合は、3月下旬~4月に親株を掘り上げます。葉を地上15~20cmで刈り揃え、株周りをスコップで掘り起こして根株を土から引き抜きます。 土を落として手で3〜5本ずつの束に割り、元の深さと同じ植え付け穴へ植え付けます。 元肥を施した溝に定着させ、水やりで根を密着させて完了です。古い根や傷んだ部分は切り取り、葉も半分程度の長さに切り詰めておくと、定植後の活着が良くなります。
ステップ4:定植後管理
ニラは高温・低温への耐性が比較的高い作物ですが、定植後の環境管理がその後の生育と収量を大きく左右します。生育適温は20〜25℃で、この範囲では分げつが旺盛になり、新葉の伸長もスムーズに進みます。日中は25℃以下を目安に管理し、夏場は換気や遮光ネットを活用して高温を避けましょう。25℃を超えると葉が細く徒長しやすくなり、30℃以上では生育が鈍化、40℃近くになると葉先の曲がりや葉焼けが発生します。一方、5℃以下では生育がほぼ停止するため、冬期は保温対策で夜温10℃以上を確保するようにしてください。
水分管理にも注意が必要です。ニラは浅根性で酸素を多く必要とするため、排水不良や過湿には弱い反面、夏の高温期には乾燥による生育障害も起こりやすくなります。土壌は常に適度な湿り気を保ちつつ、畝間への土寄せなどで通気性を高めましょう。また、ニラは好光性作物のため、日当たりの良さも重要です。日長を確保(12時間以上?)することで葉の伸長が安定します。
ニラの適温の目安
| 区分 | 適温 | 解説 |
|---|---|---|
| 生育最適温度(気温) | 20〜25℃ | 葉の伸び・色・太さのバランスが最良 |
| 最低生育温度 | 5℃前後 | 生育は遅いが枯死しない |
| 高温ストレス開始 | 30℃以上 | 葉が細くなり、軟弱化・病気増加 |
| 地温の最適 | 15〜20℃ | 根張り・再生力が高い |
ステップ5:収穫
ニラの収穫は、葉が30~40cm程度に伸びたタイミングで行います。収穫作業は、株元から5~7cm程度を残して刈り取ります。切り口は地際になりすぎないように注意してください。あまり低く刈りすぎると次の芽が出にくくなり、高すぎると切り株が残って見た目が悪くなります。収穫には鎌や専用の収穫ハサミを使い、切り口が揃うようにしましょう。収穫後はすぐに追肥を行い、次の生育に備えてください。
収穫したニラは鮮度が命です。収穫後は速やかに調製作業を行い、根元を揃えて束ねます。一束の重さは100g~200g程度が一般的です。調製後は冷蔵庫で予冷し、できるだけ早く出荷しましょう。葉露が残る早朝や、蒸散が盛んになる日中は避け、朝のうちでも涼しく、葉が乾いた時間帯を狙います。葉が濡れたままだと、調製作業に手間がかかるだけでなく、出荷後に荷傷みを起こしやすくなります。特にニラはトロケ症が出やすい作物のため収穫後の水洗いは厳禁です。
ニラのハウス栽培で発生しやすい病害虫
ハウス栽培では病害虫の管理が重要です。密閉された環境では、一度発生すると急速に広がる可能性があるため、予防と早期発見が何より大切になります。ニラに発生しやすい病害虫を知り、適切な対策を講じましょう。
ニラのハウス栽培で発生しやすい【病気】
| 病気の種類 | 主な症状 | 発生しやすい条件 | 対策 |
|---|---|---|---|
| 軟腐病 | 株元や葉鞘が水浸状に腐敗、悪臭、急激に株が枯死 | 高温多湿、過剰灌水、排水不良、傷口 | 排水改善、株元の乾燥維持、過湿回避、傷を付けない管理 |
| 白絹病 | 株元に白い糸状菌糸、褐変腐敗、株全体の枯死 | 高温(25℃以上)多湿、未熟な有機物、連作 | 連作回避、土壌消毒、被害株の早期除去 |
| 白色疫病 | 葉が暗緑色に変色、腐敗・萎凋 | 多湿、過湿土壌、換気不足 | 排水対策、換気強化、過剰潅水を避ける |
| べと病 | 葉に淡黄色斑点、裏面に灰白色のカビ | 低温多湿、結露、夜間の高湿度 | 朝の換気、換気扇や循環扇で結露防止、密植回避 |
| さび病 | 葉に黄色の斑点・胞子、葉が早期に枯れる | 昼夜の温度差大、高湿度 | 換気・除湿、被害葉の除去 |
| 灰色かび病 | 葉先・傷口に灰色のカビ、腐敗 | 低温多湿、風通し不良 | 換気・循環、枯葉整理、収穫後の残渣管理 |
ニラのハウス栽培で発生しやすい【害虫】
| 害虫の種類 | 主な被害 | 発生しやすい条件 | 対策 |
|---|---|---|---|
| 葉が白っぽくかすれ、硬くなり商品価値低下、生育不良 | 乾燥(空梅雨)、温暖、窒素過多 | 防虫ネット、青色粘着板、天敵、初期防除徹底(薬剤ローテーション)、残渣処理、密植回避 | |
| ハモグリバエ | 葉に白い筋状の食害跡 | 乾燥、温暖、雑草が多い | 被害葉の除去、粘着板、早期薬剤防除 |
| ヨトウムシ (幼虫) |
夜間に葉を食害、株元まで被害 | 温暖、湿潤、雑草が多い | 防虫ネット、圃場周辺除草、フェロモン誘殺 |
| ネダニ | 葉の黄化やねじれ、生育停滞 | 高温乾燥、連作、未熟堆肥 | 土壌消毒、連作回避、健全苗の使用、緑肥 |
その他、ハウス栽培におけるニラ管理の留意点
ハウスでニラを栽培する際には、いくつかのポイントを押さえることで、失敗を避けて安定した収量を得ることができます。ここでは、特に注意すべき管理のポイントと問題が起きた際の対策方について詳しく解説します。
葉が固くならないようするには?
ニラの品質を左右する重要なポイントのひとつが、葉の柔らかさです。葉が硬くなると食味が落ち、商品価値も下がってしまいます。葉が硬くなる原因は、主に高温環境・水分不足・栄養不足・収穫の遅れなどが関係しているのではないかとされています。
温度管理(高温対策)
まず、注意したいのが温度です。春先~秋口にかけては日差しも強く、ハウス内温度が急に高くなってしまうことがあります。晴れた日は午前中の早い時間から換気を行い、ハウス内温度が25℃を超えないよう調整してください。特に収穫前は温度管理を徹底することが大切です。換気扇や遮光資材などのアイテムも活用して最適な環境を整えてあげましょう。
水分管理
高温乾燥期に土壌が乾燥しすぎると、生育が遅れます。この生育不良が葉を硬くする要因ではないかとする考え方があるようです。生育が盛んな時期は、土の状態を確認しながら適切に灌水しましょう。ただし、過湿は根腐れの原因になるため注意が必要です。
追肥管理
ニラは刈り取り収穫を繰り返す作物のため、養分の消費が多く、追肥管理が収量を維持する重要なポイントになります。追肥のタイミングは収穫直後が基本で、速効性肥料を主力として、液肥を補助的に使用すると、初期の生育と持続的な養分供給の両方が期待できます。生育不良時は葉面散布も有効で、葉先枯れ予防や栄養速効補給に活用できます。肥料を多く与えすぎると塩類集積の原因になり、生育不良のもととなってしまうため、適量を意識した管理が大切です。
ニラの施肥量と収量・養分吸収量・品質の関係(農研機構)によれば「施肥量が多くなるにつれて収量が多くなる傾向がある。基肥の量にかかわらず、 追肥の量が30kgを超えると収量が頭打ちとなり施肥量に対する増収率は低下する。」と報告されています。
収穫時期
収穫の遅れにも注意しましょう。葉が伸びすぎると繊維が発達して硬くなってしまいます。葉長が30~40cm程度になったら適期を逃さず収穫することが、柔らかいニラを安定して出荷するコツです。
冬期は「電照・加温・炭酸ガス施用」を検討する
ニラは好光性植物で、分げつ促進・葉伸長にはある程度の日長(12時間以上?)が必要になります。そのため、特に冬期の短日条件下では生育が停滞しやすくなり、品種によっては休眠することが知られています。生育が悪く思われる際には電照という方法もあります。施設ニラの電照栽培における安定多収技術(高知県農業技術センター)によれば、電照のみでは草丈の伸びは良くなり収穫も早まるものの、葉の展開を促進する効果は見られず、加温および炭酸ガス施用により収量が増えることが報告されています。
連作障害は3年が目安?
同じ作物を同じ圃場で栽培を続けると、生育不良や病気が発生(連作障害)しやすくなります。これは、土壌中の微生物や栄養分に偏りが発生することが原因だと考えられています。ニラは3年目以降に株の衰弱や病気が目立ち始めてると考えられており、3年目を過ぎたあたりで収穫のオフシーズンに株を根ごと除去し、他の作物との輪作を行うの良いとされています。
ニラのハウス内の温度・湿度管理は空動扇/空動扇SOLARがおすすめ!
ハウス内の温度・湿度管理は、ニラ栽培を成功させるうえで最も重要なポイントの一つです。前述のように温度が高すぎると葉が硬くなり、低すぎると生育が鈍くなってしまいます。また、湿度管理も病気予防の面で欠かせません。特に冬場は結露がカビ由来の病気の原因になることも多いため、保温と換気を組み合わせて結露を抑える対策をすることが大事です。
こうした温度・湿度管理を効率よく行う手段として有効なのが、セイコーエコロジアの空動扇/空動扇SOLARです。空動扇はハウス内の空気を上部から効率よく抜く換気扇で、温度や湿度を抑え、結露や病害の発生リスクを軽減することが期待できます。
空動扇は自然の風の力を、空動扇SOLARは自然の風+SOLARの力を活用することで換気するため、電気代などのランニングコストを抑えることも可能です。ハウス内の気温を作物に快適な環境に保てるだけでなく、台風などによるハウスの倒壊対策でも注目されている設備です。
ニラのハウス栽培の日照不足対策に | 補光用高性能LED「ハレルヤ」
ハウス栽培では、冬季や曇雨天が続く時期に光量不足が生育停滞や収量低下の原因となることがあります。こうした場面で有効なのが、人工光による補光です。補光用高性能LED「ハレルヤ」は、植物が光合成に利用する有効光を効率よく照射できるように設計されています。赤色・白色に加え遠赤色LEDを搭載し、光合成効率の向上と健全な生育をサポートします。コンパクトかつ防水仕様(IP67相当)でハウス内でも安心して使用でき、既存設備への後付けも可能です。ニラの周年栽培における冬場の光量確保や、曇天時の生育安定化対策として導入を検討してみてはいかがでしょうか。
にらの長日処理が収量・品質に及ぼす影響(栃木県農業試験場)によれば、日長処理により自然日長に比べて収量は増加したが、葉色や葉幅などの品質面において低下することがあり、処理方法については検討が必要であると報告されています。また、施設ニラの電照栽培における安定多収技術(高知県農業技術センター)によれば、光量などを改善した電照方法と炭酸ガス施用、加温を組み合わせた場合、電照のみと比べて収量が増加したと報告されていますので、日長処理だけでなく、炭酸ガスや加温も併せて実施すると良いのかもしれません。
ハウスなら安定したニラ栽培が可能に!
ハウスでのニラ栽培は、適切な施設準備と日々の管理を行うことで、安定した収量と収益が期待できる魅力的な農業経営の選択肢です。温度や湿度を管理できるハウスの利点を活かせば、計画的な出荷が可能になります。成功のポイントは、土壌作りをしっかり行うこと、こまめな追肥と灌水管理を徹底すること、温度と湿度のバランスを保つこと、そして病害虫の予防と早期発見に努めることです。連作障害への対策や葉の品質管理にも注意を払いながら、株の更新時期を見極めて計画的に栽培を続けることで、長期的に安定した経営が実現できます。初めての方は小規模から始めて技術を確立し、段階的に規模を拡大していくことをおすすめします。ハウス栽培の技術を習得して、質の高いニラを安定供給できる生産者を目指しましょう。
参考資料:
・ニラ(一般社団法人熊本県野菜振興協会)
・ニラの生理生態を生かした多収生産技術(栃木県農業試験場 研究開発部 野菜研究室)
・ニラ―作型、品種、栽培のポイント―(こうち農業ネット)
・施設ニラの電照栽培における安定多収技術(高知県農業技術センター)
・にらの長日処理が収量・品質に及ぼす影響(栃木県農業試験場)
・ニラの促成栽培における長日処理が生育、収量および品質に及ぼす影響(高知県農業技術センター)
コラム著者
満岡 雄
玉川大学農学部を卒業。セイコーエコロジアの技術営業として活動中。全国の生産者の皆様から日々勉強させていただき農作業に役立つ資材&情報&コラムを発信しています。XとInstagramで最新情報を投稿していますのでぜひ御覧ください。
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