コラム
イチゴの定植|多収と病害虫対策のコツ
公開日2021.08.12
更新日2021.09.16

イチゴの定植|多収と病害虫対策のコツ

ハウス栽培のイチゴの定植は9月上旬から9月下旬頃までに行います。イチゴの栽培期間は非常に長く、親株準備時期から計算すると定植時期はちょうど折り返し地点ですがイチゴ栽培はここからが本番です。近年は気候変動による極端な天候が当たり前で、それに伴って病害虫の発生傾向も変化しているので栽培管理が年々難しくなっているのではないでしょうか。
本コラムではイチゴの定植準備から定植後管理のなかでも、多収と病害虫対策のポイントについて紹介したいと思います。尚、本コラム作成にあたっては栃木県と茨城県の土耕栽培のイチゴ農家の栽培方法を参考にしており、作型・地域・品種によっては説明内容が異なる場合もあります。

定植の準備・定植・定植後の管理の流れ

多収と病害虫対策のポイント 対策の目安時期
定植の準備 ①    苗の準備 6月~8月下旬
②    ハダニ対策 6月~8月下旬
③    イチゴ萎黄病対策

・太陽熱消毒
・土壌還元消毒
・クロルピクリン

6月~8月下旬(消毒準備~畝立てまで)
定植 ①    株間の考え方 定植期まで
②    有用土壌微生物の利用 育苗期~定植時
③ 赤色LED照射によるアザミウマ忌避効果 定植の直前(赤色LED照射開始期)
定植後の管理 ①    最近導入されている天敵の種類の傾向 10月中旬~下旬(天敵放飼期)
②    いちご用LED電球による生育促進 11月下旬(LED電照開始期)

★イチゴの育苗のコラムに関してはこちらをご覧ください。
『イチゴの育苗方法について-育苗の手順、育苗の種類や苗の増やし方を解説』

イチゴの定植準備

イチゴの定植準備は育苗期間と重なっているため同時進行で作業する必要があります。近年の猛暑もあって相当な体の負担になりますが、健全なイチゴを栽培するためには手を抜かないで必ず行わなければならない作業です。なかでも「ハダニ対策」と「イチゴ萎黄病対策」が最も重要で、対策が上手くいかないと年内収量は勿論、被害度によっては収穫後半まで影響を及ぼす可能性もあります。また、しっかり対策を行ったとしても定植後に蓋を開けてみたらイマイチの結果もあり得ます。このような病害虫に侵されてしまったときのために、お守りとして予備の苗を準備しておくことが賢明かと思います。

本章では苗の準備、ハダニ対策および萎黄病対策について解説したいと思います。

苗の準備(6月~8月下旬)

イチゴの苗は様々な採苗と育苗方法*のなかからそれぞれの農家に適した方法を選択して増殖します。イチゴ苗の増殖中に注意すべきことの一つに、定植に必要な数の苗を確保することが挙げられます。これは後述する定植後のイチゴ萎黄病によって損失する補植分も計算に入れる必要があります。また、採苗方法によって確保できる小苗の数は変わってきますし、気象条件や育苗中の病害虫被害でもランナー発生数や小苗の数が変わってきます。定植時の株間も農家によって異なりますので、「ハウス面積あたり定植苗○○株が必要」や「親株○○株あたり○○株の子株が採れます」とは一概に言えません。親株を準備する段階で翌シーズンに必要な定植苗の数を計算し病害虫による損害分も考慮して、余らせるほどに十分な苗を確保できるようにします。

*様々な採苗と育苗方法:プランターに植えた親株からランナー出しをしたポット育苗や空中採苗などがあり、イチゴ苗の育て方にはメリットとデメリットがあります。

ハダニ対策(6月~8月下旬)

イチゴは本圃でのハダニ発生が問題になりがちですが、育苗期間中でもハダニは発生します。露地での畑育苗でも発生しますが特にハウス育苗で発生が多い傾向にあります。本圃定植後は天敵を放飼して対策する方法がありますが、育苗期間中は天敵を利用せず化学農薬によって防除することが一般的です。育苗期間に発生したハダニを防除できず被害苗を本圃に定植してしまうと初期生育が不良になる、あるいはハダニが拡散してさらに被害が拡大する恐れがあるので、育苗期間中のハダニ防除は徹底して行わなければなりません。本圃定植後に天敵を利用する場合は、天敵に影響を及ばさない化学農薬を選択して、放飼までに個体数を減らす必要があります。

イチゴ萎黄病対策(6月~8月下旬)

イチゴ萎黄病はフザリウム属菌によって引き起こされる土壌病害です。発病してしまうと治療する方法はなく、発病したイチゴ株を放置すると周りのイチゴ株も罹病するあるいは病原菌が土壌に残り翌年以降も被害をもたらすなどイチゴ栽培において最重要の課題となっています。イチゴ萎黄病の病徴は特徴的で、展開してくる小葉*の一つが異常に小さく黄化しています。罹病したイチゴ株は健全な生育ができず、果実が収穫できたとしても特徴的な果色になり食味が非常に悪く商品価値はありません。栽培者の目が肥えてくると展開して間もない段階で見分けることができるため、罹病株を発見したらすぐに抜き取り、菌が残っている可能性が高い周りの土壌も極力回収して一緒に捨てます。罹病株と土壌は二次感染を防ぐためイチゴ栽培に影響のない場所で処分します。

イチゴ萎黄病は土壌病害のため土耕栽培で発生します(高設栽培でも定植苗の培土に病原菌が含まれていた場合は発生することがあります)。土耕栽培の場合、イチゴ萎黄病には太陽熱消毒、土壌還元消毒あるいはクロルピクリンの利用によって対策できます。いわゆる土壌消毒です。土壌消毒は消毒期間に凡そ10~30日を要します。この消毒期間の前には収穫が終了した株の残渣処理や諸々の片づけをして土を平らにならします。消毒期間の後には灌水した土壌を乾かし(後述する土壌還元消毒)、堆肥や肥料を入れての土づくり、畝立てなどを行います。つまり、収穫終了から定植までの三か月ほどの間(5~8月)に、育苗作業をしながら土壌消毒作業をしてその後に土づくりと畝立てを行うことになります。イチゴ萎黄病対策のための土壌消毒は時間との相談、天気との相談、作業性との相談が必要です。

*小葉:イチゴの本葉は3枚の小葉で構成されています。イチゴ萎黄病の早期発見には展開してくる新葉の小葉を観察することが有効的で、罹病株の場合は3枚ある小葉の内1枚(あるいは2枚)に異常が発生します。

① 太陽熱消毒

太陽熱消毒は盛夏の日射を利用して太陽熱で病害虫を死滅させる方法です。作業労力が比較的低いためイチゴの土壌消毒では最も採用しやすい方法ですが、天候によって効力が左右されるデメリットがあります。条件が良いと地表面の土壌温度は60~70℃ほどまで上がり、地下20 cmの深さでも40~50℃ほどまで上がります。この温度は殺菌には十分な温度とされていますが30日ほど持続させる必要があるとされており、曇りや雨天が続くと十分な効果が期待できません。

② 土壌還元消毒

土壌還元消毒は土壌を酸欠状態(還元状態)にして病原菌を死滅させる方法です。土壌に米糠や糖蜜などの有機物資材を混入してその後灌水と被覆を行い、土壌温度が30~40℃ほどまで上がると米糠などをエサとする土壌微生物が急増殖してきて土壌中が酸欠状態になり、イチゴ萎黄病菌を含めた病害虫を死滅させます。土壌還元消毒は被覆後の期間に20~30日ほど必要です。その後、灌水した土壌を乾かすのに時間を要することがデメリットです。また、有機物資材の種類によって消毒できる深さが異なり、例えば米糠よりも糖蜜の方が土壌中深くまで消毒できるとされています。しかし、米糠は農家で調達しやすいですが糖蜜は購入しなければならないためコストが発生するデメリットがあります。

③ クロルピクリン

有効成分であるクロルピクリンという化学物質を土壌に施用して病原菌と病害虫の死滅および雑草の種子を枯らす方法です。イチゴ萎黄病菌に対する殺菌効果は一般的に高いとされていますが、死亡事故や中毒事故が度々発生するなど人体に非常に有害な化学物質を使用しているため施用には細心の注意が必要です。クロルピクリンの液剤は施用後にガス化するため施用者は防護マスク装着が必須で、また、施用の際は近隣住民に対する配慮も必要です。天候に左右されることがなく施用後は10~20日ほどの消毒期間で済むため、土壌消毒に十分な時間をとれない場合は有効な手段といえます。

消毒期間の目安 メリット デメリット
太陽熱消毒 30日間ほど 作業労力が低い 天候に左右される
土壌還元消毒 20~30日間 土壌の深くまで殺菌できる ・消毒後の土壌乾燥に時間がかかる
・コストが高い
クロルピクリン 10~20日間 ・天候に左右されない
・消毒期間が短い
・人体に有害である
・作業労力が高い

イチゴの定植|多収になるコツ!

イチゴの定植は花芽分化の確認後9月上旬~9月下旬頃までに行います。この期間までに苗を植え付けることで年内に収穫することができ、また、9月の早い時期までに植えれば取引相場が最も良くなるクリスマス直前にショートケーキに使われるサイズのイチゴを収穫することができます。

イチゴは野菜のなかでも果菜類に分類されるため栽培期間中に一株から複数回の収穫ができ、果房を連続して出蕾させることができれば中休みすることなく収穫が続けられます。農家によって目標設定は異なると思いますが、「10aあたり7t採る!」「1反あたり600万円稼ぐ!」「1株あたり1000円分収穫する!」など様々です。このような目標を達成するためにそれぞれの農家は色々な工夫をしています。

本章では、イチゴを定植するにあたり多収になるコツとしていくつかのアイディアを紹介したいと思います。

株間の考え方(定植期まで)

品種にもよりますが、イチゴを定植する際の株間は23~25cmにする農家が多く見受けられます。この株間は、その品種を改良した農業試験場などが多収や病害虫の発生頻度を考慮して最適な株間を設定しており、農家はその品種の最適な株間を参考にして各自の判断で株間を決定しています。各自の判断とは、「確保した苗の数」「ハウス(定植面積)の広さ」「前年度の収量」「今年度の期待収量」などが挙げられます。仮に、100mのハウスに8列を設定したとして、株間23cmと株間25cmの定植株数を比較すると凡そ100~200株の差がでてくると思います。1株あたり1000円分のイチゴを収穫できる農家がいたとすると、ハウスあたりで単純計算すると10~20万円の差が発生します。

このように、ほんの1~2cmの違いで収量と売上に大きな差がでてくるので株間設定はとても重要な作業になっています。しかし、単純に収量と売上だけに影響するわけではありません。前述したように、農業試験場などがその品種の最適な株間を設定しているのには理由があり、その理由の一つに病気の発生頻度が挙げられます。例えば、株間が広いならば風通しが良くなりうどんこ病や灰色かび病の発生が抑えられます。しかし株間が狭いならば風通しが悪くなる影響でうどんこ病や灰色かび病の発生が多くなる傾向にあるため、葉かきや脇芽取り、ハウスの換気をしっかり行わなければなりません。また、定植株が多くなると増収が見込める分、作業量も増えるので労働力確保も考慮する必要ができます。

有用土壌微生物の利用(育苗期~定植時)

多くのイチゴ農家は定植前に土壌消毒を行います。土壌消毒の目的は有害土壌微生物の殺菌やセンチュウの防除、雑草種子を枯らすことなどですが、このとき一緒に有用土壌微生物も殺菌してしまいます。つまり、土壌消毒後の土壌には有用土壌微生物の数はかなり減少してしまっていると考えられます。植物の生育には良くも悪くも土壌微生物が大きく関わっており、有用土壌微生物と有害土壌微生物の生息数バランスの考慮はとても重要な考え方です。

イチゴ栽培に限りませんが、農業で最も多く利用されている有用土壌微生物の一つにアーバスキュラー菌根菌*があります。アーバスキュラー菌根菌は植物の根に共生する糸状菌で、植物とアーバスキュラー菌根菌に相利共生をもたらすことで知られています。植物に対する利益としては、養分吸収促進、水分ストレス緩和、収量増加、病害耐性向上など非常に多くのことがこれまでの研究で明らかになっています。アーバスキュラー菌根菌は一定条件のもとでどこにでも存在している土壌菌ですが、農業生産現場の場合は市販されているアーバスキュラー菌根菌を利用することが一般的です。アーバスキュラー菌根菌は育苗時の培養土に混入させる方法、本圃の土づくりの際に施用する方法、定植時の植え穴に施用する方法などが提案されています。

アーバスキュラー菌根菌*:AM菌やVA菌根菌と呼ばれることもあります。リン酸肥料が多い土壌やアブラナ科やアカザ科などの植物とは共生しないことで知られています。

★アーバスキュラー菌根菌のコラムに関してはこちらをご覧ください。
『アーバスキュラー菌根菌と籾殻燻炭の有効利用について』

赤色LED照射によるアザミウマ忌避効果(赤色LED照射開始期:定植の直前)

昨年、アザミウマに対する研究に関して、農業技術会議の2020年農業技術10大ニュースに赤色LED照射によるアザミウマの忌避および行動抑制の効果が選ばれ、いま最も注目を集めている農業技術の一つです。年内のアザミウマは11月中旬~下旬頃に発生が始まりますが、赤色LED照射は定植の直前から開始します。これは、アザミウマが本圃に侵入することを防いで、定植後のイチゴ苗への被害を回避するためです。日中に赤色LEDを照射し続けることで、アザミウマの色に対する識別能力を混乱させイチゴへの定着および吸汁行動を抑制させる効果があるとされています。弊社の農家への聞き取りによると、アザミウマの複合的防除の一つとして赤色LED照射を利用すると効果的であると話される方が多く見受けられます。

2020~2021年の作に関して、3~5月の収穫後半にかけてヒラズハナアザミウマが多発している農家に聞き取り調査をしましたが(栃木県南部地域)、「ヒラズハナアザミウマに対して従来の化学農薬の殺虫効果は低い」と評価される方が多く、苦戦している傾向にありました。それに対して、化学農薬のみに頼らないアザミウマの複合的防除対策に成功している農家は、ヒラズハナアザミウマの発生時期を遅らせることや発生数を抑制することができていました。アザミウマの複合的防除対策の一つとして赤色LED照射は今後普及が進むことが期待されています。

イチゴの定植後の管理|多収と病害虫対策を成功させるポイント

イチゴの定植が終わると、ビニールの張り替え、マルチ張り、受粉用のミツバチの搬入、電照設置や炭酸ガスの準備など忙しい時間が過ぎていきます。その合間に葉かきや農薬散布も行いますが、なかでもハダニ対策とアザミウマ対策が重要な作業となっています。これらの難防除害虫に対して近年は天敵を導入する農家が非常に増えており、農家の健康や食の安全にかなり貢献できるようになってきました。

また、電照技術も以前に比べて随分進んできました。10年ほど前までは電照といえば白熱電球が当たり前で、夜間に産地で車を走らせても赤色電照を見かけることは稀でした。近年はLED電球の普及が進んでおり、白熱電球と比較して導入コストは高くなるものの2~3年で費用回収でき、効率の良い光合成を促して生育促進も期待できるようになってきました。

本章では多収と病害虫対策を成功させるポイントとして、最近のイチゴ農家が導入している天敵の種類の傾向、アザミウマ対策で注目されている最新技術、LED電球照射による生育促進について紹介したいと思います。

最近導入されている天敵の種類の傾向(天敵放飼期:10月中旬~下旬)

イチゴ農家が天敵を利用する目的は、ハダニ防除とアザミウマ防除が殆どです。これまではハダニ防除を主たる目的として天敵導入していることが多い傾向でしたが、近年は広食性の天敵が導入されてアザミウマ防除も考慮されるようになってきました。

ここ数年、イチゴ農家を訪問した際に導入している天敵について聞き取りをさせていただくと、チリカブリダニとミヤコカブリダニを利用している農家が多数を占めていると感じます。チリカブリダニに関しては、日本国内に導入されてから20年以上も経過しており、導入当初と比較してハウス内に定着させるための技術や研究が進んだことが、普及率が高くなった大きな要因と考えられます。

次によく利用されているのはスワルスキーカブリダニです。スワルスキーカブリダニは広食性でコナジラミ、アザミウマ、ダニ類を捕食するため、イチゴ栽培にはとても都合のよい天敵であることが普及している要因の一つと考えられます。

そして最近耳にするようになってきたのがリモニカスカブリダニです。主にアザミウマ幼虫を捕食しますが、使用している農家によると3月までは非常に効果的で農薬散布もかなり減らせるとのことです(防虫ネットなど複合的防除の対策の一つで、天敵のみに頼っている結果ではありません)。しかし農家は、効果的だが導入コストが非常に高いと感じているようです。

いちご用LED電球による生育促進(LED電照開始期:11月下旬)

イチゴに電照を開始する時期は11月下旬頃からです。電照は夜間の暗い時間帯に行いますが、以前は電照といえば白熱電球でした。近年になって家庭向けでかなり普及率が高くなったこともあって、農業用LED電球も普及が進んでいます。筆者の記憶だと、農業用LED電球が産地で聞こえ始めた10年ほど前のこと、農家の間では「価格が高いだけで効果がないのではないか」と噂があったと思います。導入コストだけ考えれば確かに高額ですが、「効果がない」というのはどういうことでしょう。それは、発光の仕組みが白熱電球と異なっているからです。筆者は発光の仕組みに疎いため詳しく解説できませんが、厳寒期以降の収量に大きな影響を与える電照に対する当時の農家の反応は良くなかったことを記憶しています。

近年は研究が進み、白熱電球と比較してイチゴの生育に適した波長や色を照射することで効率の良い生育促進を期待できるようになり、導入コストが高いものの電気代がかなり抑えられ2~3年で費用回収できるため普及が進んでいます。

イチゴ栽培の多収と病害虫対策をサポートする農業資材

イチゴの多収採りや病害虫対策を成功させるために農家は様々な工夫をします。とくにイチゴは栽培期間が長期に及ぶため、一つ二つの工夫では影響力が小さいかもしれません。また長い栽培期間は天候も生育に大きく影響してくるため、育苗が上手くいっても定植期以降に天候不順が続くと初期収量が減少してしまいます。例年通りで病害虫対策を成功させることができるかもしれませんが対策の引き出しが多いことに越したことはないと思います。

本章ではイチゴ栽培の多収と病害虫対策におすすめの農業資材を紹介したいと思います。

いちご用LED電球

いちご専用の波長の光を照射します

いちごに必要な波長の光を照射できる照明で大変効率的です。曇天や雨天が多いシーズンの日照時間が足りない時期に電照することで、いちごが休眠せずに実をつけやすい環境を人工的に作りだします。低消費電力にもかかわらず照度が高く、明け方や夕暮れ時にも農作業がしやすい明るさを保つため、作業効率が落ちません。ほとんど紫外線も出さず害虫の行動が抑制されます。

低消費電力で電気代が節約できます

9Wと消費電力がとても少ないためコスト面を気にせずに電照でき、ブレーカーが落ちずに同時使用できる数量に違いが出ます。コストは白熱球の1/10以下、蛍光灯の1/3以下です。寿命も長くランニングコストを気にせずに点灯することができます。

作業しやすい明るく白い光です

低電力にもかかわらずルクス(照度)が高く作業がしやすい環境を整えます。光量が一定で白熱電球や蛍光灯のように照度が落ちてくることがありません。赤色の成分を十分に持ちながら白い光も使用しておりますので、早朝や夜間でも見やすく目が疲れにくい仕様となっています。

防水仕様で安心です

ビニールハウスでの散水・水滴落下・多湿に耐えるために、ソケットの接触部分を圧着し防水を強化しています(防水規定IPX5 相当⇒完全防水ではございませんのでご注意ください)。トップカバーには結露を防止する通気孔があり、結露蒸発後のシミの発生を抑えるため照度が落ちにくい仕様です。重量が軽く頭にあたっても安全で既存の配線コードも垂れ下がりません。

家庭用にも使われる一般的な電球タイプ

一般的によく使われている電球タイプ(E26口金)です。既設の白熱電球が同じE26口金でしたら既存の配線一式をそのままご利用いただけますので、新たな電気配線工事は必要ありません。白熱電球や蛍光灯と比較して消費電力が低く、電気代も安くなる可能性があります。LED電球は寿命も長いため交換の手間も省けます。

お客様の声

・世田谷いちご熟様
東京都世田谷区の『世田谷いちご熟』様は都会の閑静な住宅街の真ん中でいちご狩り農園を開園されています。いちご用LED電球を本圃の補光・日長延長用としてビニールハウス3棟に計77球ご導入いただきました。曇天時の補光、また夕方16時から3時間点灯の日長延長として使用されています。「ハウスの南側部が建物の陰になり日当たりが悪い場所があります。例年だとその場所は着果数が少ないのですが今年は着果数が増えました。全体的に見ても今年は曇天が続いたにも関わらず昨年よりも実りが良いです。また今年は初期の株の状態が悪かったのですがLEDの効果で生長が追い付いてきました。LEDの導入により、本来植物が欲しい光(足りなかった光)が補えたためにこのような良い効果が出ていると感じています」と嬉しい声をいただいています。

★インタビュー記事はこちらをご覧ください
いちごが甘くなった!いちごLED電球の効果を実感|世田谷いちご熟

モーターフォグ

いちご栽培に人気のある小型電動噴霧器です。モーター式なので動作音が静かで細かい霧状の薬液をビニールハウスに噴霧することでいちごの体調を整える効果があります。

使い方のポイントはこまめに少量散布すること。次に記載するリフレッシュの上澄み液を週に1~2回、1,000㎡あたり4~5Lを散布します。葉っぱの状態が良くなり、いちごの体調を健康に保つ(病害虫に強いなど)ことが期待できます。

★モーターフォグの使い方のコツに関してはこちらをご覧ください
『モーターフォグの使い方とコツとは? 上手く葉面散布するポイントと注意点』

リフレッシュ

リフレッシュは秋田県八木沢だけで産出されているモンモリロナイト粘土です。窒素過多症を緩和したり、有害ガスを吸着・分解したりと作物の健康管理や品質向上を支援します。リフレッシュの主成分であるケイ酸がイチゴの葉を固くすることで光合成を促し、糸状菌を抑える効果があります。その結果、​産毛が多く枝葉が起った葉は窒素を代謝できる株に育つことでいちごの病害虫の予防や収量アップへの貢献が期待できます。

モスバリアジュニアⅡレッド

モスバリアの赤色LED(波長500~600nm)は半径15mに光が届き、日中に約12時間程度(日の出1時間前~日の入り1時間後までの照射が望ましい)照射するとアザミウマ類の成虫は方向感覚が麻痺し飛べなくなります。植物体の緑色を識別することが困難になり植物体への誘引や定着が妨げられ、雌成虫の産卵機会が減少し、次世代の幼虫数が減少しますので1世代で繁殖をストップさせる効果があります。

栃木県を始め50機ほどの導入実績があります。口コミを総合すると、ミナミキイロアザミウマやミカンキイロアザミウマには効きますがヒラズハナアザミウマには効果がないようです。

イチゴの株を健康に育てて多収と病害虫対策を強化

今回のコラムではイチゴの定植と定植前後の作業において多収と病害虫対策のポイントについて解説してきました。全てがイコールではありませんが、土壌消毒やハダニとアザミウマ防除など、病害虫防除と多収は結びついている部分が多いと思います。

今回はイチゴ生産者向きの内容で執筆しておりますが、プランター栽培などの家庭菜園でイチゴ栽培をしている方も、本コラムがヒントになってたくさんのイチゴが収穫できたならば幸いです。

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