コラム
もみ殻堆肥とは?作物が育ちやすい土壌を実現する肥料の作り方
2019.10.22

もみ殻堆肥とは?作物が育ちやすい土壌を実現する肥料の作り方

もみ殻とはお米の外側にある皮の部分のことです。お米を外部から守る大切な役割を担っていますが、食用には適さないため稲刈り後の脱穀・籾摺りの過程でもみ殻を取り除きます。もみ殻は皮のようなもので固く腐敗しにくいという特徴があります。化学肥料や農薬を使いすぎずに栽培された作物に興味を持つ消費者が増えていて、このような消費者の志向変化の影響を受け、もみ殻堆肥を畑に利用して野菜や果樹を作る農家さんが以前に比べて増えてきていると言われています。

もみ殻堆肥の基礎知識

●もみ殻堆肥(もみがらたいひ)とは

もみ殻堆肥(籾殻堆肥)とは米のもみ殻と廃物などを積み重ね腐敗させて作った堆肥を指します。もみ殻自体には、植物の栄養の成長を助ける栄養素はほぼありません。そのままの状態では窒素成分が足りず発酵微生物がほとんど増殖しませんので、米ぬか・鶏糞と混ぜ合わせて微生物の力で有機物を分解・発酵させます。

堆肥としての利用法以外には、土壌改良の素材として使われることがあります。土をフカフカにして水や空気、栄養分を供給し作物が育ちやすいように土壌を改良するための一助になります。土を耕す際にもみ殻を混ぜ込むと、空気や水の通り道ができるため土が柔らかくなります。土質を向上させるために定期的に混ぜ込む必要があります。

また、もみ殻をいぶし焼にして炭化させると、もみ殻燻製の肥料になります。酸性度の改善や微生物の活性を期待できます。土中の微生物の住処となり、土を豊かにし作物の根張りも良くなると言われています。

●もみ殻堆肥の特徴

肥料成分が少ないため施肥の過多による肥料焼けを起こしにくく、根の傷みを防ぎ株の成長に悪影響を与えにくいという特長があります。また土の通気性が良くなり根腐れが発生しにくくなります。微生物が土の成分を分解するには時間がかかるため、即効的な効果はありませんが、もみ殻を土作りにも使用することで、水持ちや水はけが向上し作物を育てやすくなると言われています。

●もみ殻のそのほかの使い道

水分をあまり吸収せずに、形が変わらないという特性を生かして、堆肥や土壌改良の他にもマルチングにも使うことができます。寒い時期は地表に撒くことで保温効果がうまれ、霜対策になります。夏場は、種まきの後の水分を維持したい場合に、撒くと良いでしょう。地表の乾燥を防止し保湿する作用に加えて、日光が届きにくくなるため雑草が発生するのを防ぐことができます。

もみ殻堆肥の作り方

●材料

材料はもみ殻・米ぬか・鶏糞・促進剤などです。もみ殻だけでは窒素分が少ないので、発酵微生物を増殖させるために米ぬかや鶏糞が必要になります。発酵を順調に進めたいときや短期間で堆肥化させたい場合は発酵促進剤が有効です。

【作り方その1】配合し、サンドイッチ状に積み重ねる

米ぬかと鶏糞をよく混ぜ合わせます。もみ殻と米ぬか・鶏糞をサンドイッチ状に積み込んでいきます。途中で全面に水をたっぷりかけます。内部の水分は蒸発しにくく、発酵が進みやすいようにするため足で順次踏み固めていきます。最後にも水をたっぷりとかけます。

【作り方その2】ブルーシートなどで覆う

全体を覆うように支柱などをつかってブルーシートを被せて、重石やひもで固定します。このとき降雨時に雨水が溜まらないように注意して固定しましょう。

【作り方その3】1週間ごとに切り返しを行う

仕込みから3~4日経つと、発酵によって熱を持ち始めます。内部の温度は70度前後まで上がりますが、内部でしか発酵が進んでいないため切り替えしを行います。スコップなどで全体を混ぜて中と外を入れ替えます。最初の1カ月間は週に1回ほど切り返しを行うと良いでしょう。

【作り方その4】月に1回ほど切り返しを行う

夏場では4~5か月、冬場は半年以上発酵さます。黒っぽくなりアンモニア臭がなくなれば土づくりに利用することができます。

もみ殻を燻炭することで活用方法が広がります

もみ殻を炭化することで様々な用途に活用することができます。スミちゃんはもみ殻を自動的に連続炭化する装置です。お米の脱穀によって生じたもみ殻を450℃程度のやや高温で燃焼して炭化します。もみ殻燻炭は露地・ハウス栽培等の土壌環境を改善したり、畜産におけるニオイや虫の発生を抑止として活用できます。

もみ殻を上手に活用し栽培しましょう

稲を収穫し脱穀した後に発生するもみ殻はいろいろな活用方法があります。インターネットなどを活用して情報収集していきましょう。

おすすめ記事
Tweets by SEIKO_ECOLOGIA
セイコーエコロジアのソリューション