導入事例
来年も100%使います!!オルガミンの葉面散布でブドウの着色が7日間も早くなりました!|ラウンドファーム Part2
公開日2022.10.05
更新日2022.10.05

来年も100%使います!!オルガミンの葉面散布でブドウの着色が7日間も早くなりました!|ラウンドファーム Part2

ラウンドファームは、岡田さんが経営する群馬県みどり市のブドウ農園です。2022年からオルガミンを導入し、シーズンを通して定期的に葉面散布をしていただきました。6月21日に訪問させていただいた際は、「生育初期の粒張りが良い」「葉が厚くなった」などブドウに対するポジティブな効果を報告していただきました。二度目の訪問となった今日の日付は9月9日。収穫も終盤に入ったラウンドファームではどのようなオルガミンの効果を感じることができたのか楽しみです。

ラウンドファームについて

農園名  :ラウンドファーム
農園の立地:群馬県みどり市
品種   :シャインマスカット・ナガノパープル・クイーンニーナ・藤稔・BKシ―ドレス・ブラックビートなど30品種
農地面積 :90 a (シャインマスカット20a・ナガノパープル10a・クイーンニーナ10a etc.)
収穫量  :400~500房 / 樹(シャインマスカット・藤稔)
従業員数 :5名(パート)
就農歴  :16~17年
主な販売先:農園で運営する直売所

オルガミン使用歴 :1年目
オルガミン使用方法:葉面散布
希釈倍率     :1,000倍
オルガミン使用回数
(2022年5~8月) :ハウス8回、露地7回

6月のインタビュー記事を読みたい方はこちら
>>>農薬混合OK!オルガミン散布で粒張りがとても良くなりました!|ラウンドファーム Part1

2022年の作について

セイコーエコロジア 小島
9月9日現在、まだ収穫が続いていますが今シーズンのブドウの出来は如何でしたか。

岡田さん
とても良かったと感じています。特に「房の熟期が早かった」「着色が早かった」という印象が強いですね。体感ですが4~7日間くらい早まりました。オルガミンの効果だと考えています。この農園では収穫期になってもビニールを敢えて取らないこともあって、葉が黄色くなる高温障害が発生しました。だから一概には言えないけれど、ほとんどの品種で収穫が早くなりました。
あと、露地栽培よりもハウス栽培の方がオルガミンの効果が現れやすいと感じています。

セイコーエコロジア 小島
昨年と比較して今年の作に大きな変化を与えた要因はオルガミン以外で何だと考えていますか。

岡田さん
梅雨明けが早かったこと、土壌改良資材(モンモリロナイトやバクテリアを含有した資材)を変えたことです。

オルガミンの効果が現れる日数について

セイコーエコロジア 小島
オルガミンの効果が現れるまでにどのくらいの時間がかかりましたか。

岡田さん
毎日の作業も忙しく詳しく観察しているわけではないので何とも言えませんが、7日後には既に効果が現れています。ただ、例年と比較して明らかにブドウが良くなったことは間違いないです。

こちらのコラムも是非ご覧ください!!
>>>ぶどう栽培における最適な肥料とは

オルガミンの散布方法と回数について

セイコーエコロジア 小島
オルガミンの散布方法と回数について教えてください。

岡田さん
ハウスでは8回、露地では7回散布しました。いずれも1000倍希釈です。5月上旬から8月まで、月に2回位、農薬と混合して散布しました。

セイコーエコロジア 小島
農薬と混合した場合なにか気になることはありましたか。とくにボルドーの場合を教えてください。また希釈方法についても教えてください。

岡田さん
ボルドーを含め、フロアブルや乳剤など農薬との混合では特になにも感じませんでした。
希釈については、まず展着剤を水に馴染ませて、それからオルガミンを投入します。最後に農薬を入れます。

葉と枝に対するオルガミンの効果

セイコーエコロジア 小島
ブドウの葉に対するオルガミンの効果を教えてください。6月にインタビューさせて頂いた時はどちらかというと「良くなった気がする」という感じの感想をいただきました。

岡田さん
たくさんの品種を栽培しているので一概には言えないのですが、「葉の厚みが増した」「葉が広がった」「葉色が濃くなった」という効果を実感しています

セイコーエコロジア 小島
枝に対する効果はありましたか。

岡田さん
登熟期が早くなりました。先ほど房の熟期と着色が早まったと話しましたが、これは枝の登熟*が早いことが要因になります。枝の登熟は大体7日くらい早まりましたね。
*枝の登熟:枝が木質化してくること。枝の登熟が早いと房の熟期も早まる。

ブドウの剪定に関するコラムはこちら
>>>ブドウの剪定方法を解説!ポイントまとめ

糖度と果実に対するオルガミンの効果

セイコーエコロジア 小島
オルガミンによってブドウの糖度が上がったと感じましたか。また、粒への影響はどうでしたか。

岡田さん
オルガミンを施用してまだ一年目なので何とも言えませんが、今年に関して言えばブドウの甘味は強くなったと感じています。粒の肥大も良かったですよ。

ブドウ病害に対するオルガミンの効果

セイコーエコロジア 小島
オルガミンの施用によってブドウ病害に影響を及ぼしたと感じましたか。

岡田さん
ハウス栽培の方は病気に強くなったと感じました。しかし、露地栽培では病気に強くなった印象はなく、相変わらず晩腐病が発生します。正直なところ、病気に対するオルガミンの効果は判りません。

品種ごとのオルガミンの効果

セイコーエコロジア 小島
品種ごとのオルガミンの効果を教えて頂けますか。

岡田さん
シャインマスカットとナガノパープルの場合は、やはり「熟期が早まったこと」「着色が早まったこと」を一番強く感じました。あと葉色が濃くなることも感じられました。
ナガノパープルに関しては、「粒が大きくなったこと」「粒の割れが減ったこと」を実感しました。例年は20%くらい割れてしまうのですが、今年は10%未満の割れで収まったと思います。おそらく熟期が早まったことで、雨が降る前に収穫できたことが要因だったと思っています。着色についても、ナガノパープルは露地栽培ですがハウス栽培と同じくらいの着色が見られました。
ブラックビートの場合は、去年よりも葉が厚くなって色も濃くなりました。だから房への栄養供給も良いと理解しています。
例年、最初に収穫できる品種はブラックビートで毎年8月10日位に収穫します。続けて、藤稔が若干遅れて収穫できるようになるのですが、今年は同じくらいのタイミングで収穫できました。

主要品種におけるラウンドファームでのオルガミンの効果の一例

品種名 実感したオルガミンの効果の一例
シャインマスカット

・熟期が早まった
・着色が早まった
・葉色が濃くなった

ナガノパープル

・熟期が早まった
・着色が早まった
・葉色が濃くなった
・粒が大きくなった
・粒の割れが減った

ブラックビート

・葉が厚くなった
・葉の色が濃くなった
・着色が早まった
・収穫が早まった
・収穫初期(お盆)の房の甘みが増した

藤稔

・着色が早まった
・収穫が早まった
・収穫初期(お盆)の房の甘みが増した

オルガミンの臭いについて

セイコーエコロジア 小島
オルガミンは魚を発酵させた資材ということもあり、臭いが気になります。散布中の臭いやブドウへの臭い移りについて教えてください。

岡田さん
散布しているときは気になりませんよ。たぶん農薬と混合している影響もあると思います。逆に単剤で散布したことがないのでそれは判らないですね。
ブドウへの臭い移りもないです。

オルガミンの良い点と悪い点

セイコーエコロジア 小島
オルガミンの良い点と悪い点を教えてください。

岡田さん
良い点はやはり農薬と混合できるところです。これまで施用していた葉面散布剤は農薬と混合できず単剤で使わなければならない制限があったのでとても不便でした。
悪い点は特にないですが、強いて言えば、保管中の臭いが気になるのでキャップをもう少し何とかしてもいいのかなと思います。

セイコーエコロジア 小島
オルガミンは多くのユーザー様から高評価をいただいています。これほどにオルガミンの施用効果が高い理由について、岡田さんはどう考えますか。

岡田さん
やっぱり海に由来した成分が入っているのでミネラルの補給が抜群に高いのではないでしょうか。
あとほかの要素としては、オルガミンは農薬と混合できるので散布作業が一度で済みます。そのため労力や時間をブドウの管理作業に充てられることができるので、そのことがオルガミンの効果として感じられるのかもしれません。

オルガミンを使用して最も有意義だった効果

セイコーエコロジア 小島
オルガミンを使用してみて最も助かったことは何ですか。

岡田さん
やはり「着色が早くなり収穫が早まったこと」です。とくに早出し品種のブラックビートと藤稔が十分な品質でお盆に出せるようになりました。これまでは甘みがのる前に収穫してしまっていたこともあったのですが、今年は十分な甘みでお盆向けの販売がスタートできました。

来シーズン以降のオルガミンの使用について

セイコーエコロジア 小島
今年オルガミンを使ってみて、来年も使ってみたいと思いましたか。

岡田さん
100%使います。今年はハウス栽培で8回、露地栽培で7回散布しましたが、来年は同じ回数を散布して比較したいと考えています。
あと、今年は4月から散布を開始しましたが来年はもっと早い時期から散布してみようと思っています。芽出しが早まればその後の作業も早く始められるのではと考えています。

おわりに

2022年、シーズンを通してオルガミンを施用して頂いたラウンドファームに6月と9月の二度に渡り、使用感想をお伺いしてきました。ブドウの樹、葉、房、果実のどの部分にも非常に良い効果を実感していただいたと思っています。岡田さんには「来年もオルガミンを使用したい」と言っていただき、我々も来年以降もラウンドファームのブドウを追いかけていきたいと思っています!

イチゴ農家さまのオルガミン導入事例はこちら
>>>いちごの樹の立ち方がVの字に!オルガミンの効果を実感|篠宮ファーム

来年も100%使います!!オルガミンの葉面散布でブドウの着色が7日間も早くなりました!|ラウンドファーム Part2

コラム著者

小島 英幹

2012年に日本大学大学院生物資源科学研究科修士課程を修了後、2年間農家でイチゴ栽培を経験。
2021年に民間企業数社を経てセイコーステラに入社。コラム執筆、HP作成、農家往訪など多岐に従事。
2016年から現在まで日本大学生物資源科学部の社会人研究員としても活動し、自然環境に配慮した農業の研究に取り組む。研究分野は電解機能水農法。近年はアーバスキュラー菌根菌を利用した野菜栽培の実践を始める。
検定、資格は土壌医検定2級、書道師範など。

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