コラム
賢く選ぼう!あなたに「おすすめ」の剪定ばさみ
公開日2021.06.30
更新日2021.07.12

賢く選ぼう!あなたに「おすすめ」の剪定ばさみ

剪定ばさみと一言でいっても、小型で扱いやすく見た目もおしゃれな園芸用品やガーデニング用品から、刃物専門メーカーが作っているようなプロフェッショナルが使用する高品質で丈夫なハサミまで幅広く存在します。剪定作業は、果実の収穫といった農作業や農家仕事、庭園のお手入れのような庭仕事など、お仕事で使われる方だけでなく、家庭菜園での野菜づくりやベランダなどでのガーデニング、観葉植物を育てている方など、趣味のカテゴリーでも多くの人がお使いになるアイテムです。今回のコラムでは剪定ばさみの選び方のポイントをお伝えしていきたいと思います。

剪定ばさみとは

剪定ばさみとは、伸びてくる葉・枝・茎などをカットするときに使用するハサミのことです。いわゆる枝切りや、混みあっている枝を梳いたり、刈込をしたり、摘心や収穫などさまざまなシーンで活躍します。一般的な文房具のハサミや調理用に使われるキッチンバサミとは違い、最大直径1cm~2cm程度の太い果樹の枝などを裁断するために切れ味が鋭くなっています。左右の刃は形状が異なり、片方が切り刃、もう一方が受け刃です。切り刃と受け刃の形状を異にすることで、植木ばさみのような、両刃が同じ形状をしているハサミに比べて、しっかりと太い枝をつかみ、裁断しやすくなっています。和ばさみとは違い、グリップ部分の内側にはバネの機構があり開閉動作を補助します。

皆さんがイメージされるいわゆる剪定ばさみは、1820年頃フランスで開発され、そのちょうど100年後の1920年頃よりドイツで量産がスタートしたといわれています。日本には明治時代にぶどうの剪定用のハサミとして輸入され、鋭い切れ味や太めの枝も手軽に裁断でき作業の効率性も改善されることから、万能性に注目が集まり庭木や盆栽にも使われるようになったと考えられています。

剪定ばさみの種類

1980年代にテレビショッピングで大ヒットした「高枝切鋏」は皆さんご存じではないでしょうか。この製品は、DIYで自宅の背の高い樹木を簡単にカットできるという気軽さが受けて、今ではさまざまなメーカーから超軽量なタイプや伸縮性に優れたもの、コンパクトでデザイン性に優れたものなど、豊富なモデルの高枝切鋏が販売され人気がありますね。それ以外にも剪定ばさみには、いろいろな種類のハサミがありますので、もう少し詳しく説明していきたいと思います。

綺麗な切断面にするのに便利なバイパスタイプ

半月形の切り刃と三日月形の受け刃からなります。刃がカーブしており、すべるように切断するため切り口が綺麗になります。

楽に切断するのに便利なアンビルタイプ

切り刃は刃になっていますが、受け刃側が刃ではなく台のようになっています。アンビルとは、鍛造や板金などで加熱した金属を載せる作業台(金床)のことを意味します。受け側が刃ではなく包丁を受け止めるまな板のような役割をしていることから、アルビンタイプと呼ばれています。アンビルタイプはバイパスタイプに比べて、切り刃が薄いため太く硬い枝にも対応しやすいという特長があります。

太い枝や硬い枝の切断に便利なラチェットタイプ

動作方向を一方向に制限するラチェット機構を採用した剪定ばさみです。グリップを握るたびに切り刃が切断方向にのみ作動するため、太い枝や硬い枝などでも徐々に刃が切断方向に進み、握力が弱い人でも切断することができるように設計されています。一般的な従来の剪定ばさみと比べて3分の1程度の力で良いと考えられています。のこぎりが必要かなと感じられる生木や太い枝でも楽に切断が可能です。細かい作業をしたいときにラチェット機能をワンタッチでOFFにできるタイプのものもあります。

農作業に便利な電動タイプ

バッテリーで作動する電動式の剪定ばさみです。握力が弱くてもエアー(空気圧)を使用した強い力で楽々とカットし、綺麗な切り口に仕上がるというメリットがあります。一方、作業中に充電式バッテリーを持ち歩かないといけないことや、充電が切れているとすぐに使えないというデメリットがあります。もはやハサミというより電動工具ですね。枝だけでなくビニールホース・樹脂版・針金なども切断可能ですから、農作業に便利です。コードがついていてバッテリーを背負うタイプと、本体にバッテリーを搭載したコードレスタイプがあります。

ミカンの収穫作業などの際に便利なグリップ回転タイプ

持ち手(グリップ)の部分の一方が、回転するタイプです。持ち手が回転することでグリップをつかんでいる指の摩擦が軽減され、手や手首が疲れにくい構造です。剪定作業は長時間になりやすく、手への負担が大きいといわれています。ミカンの収穫作業などで長時間作業を行うと腱鞘炎などの健康被害が発生する可能性があり、このような被害を解消するハサミです。

腱鞘炎予防に便利な人間工学グリップタイプ

ハサミは切れ味が重視されますが、グリップの機能も重要です。ハンドル部分にシリコン樹脂などの緩衝機能に優れた素材を採用したタイプです。指にフィットしやすく、シリコンゴムがクッションの役割を果たし、切断時の衝撃を和らげることでグリップ回転式と同様に、疲労をやわらげたり、腱鞘炎の健康被害発生を防止したりする効果が見込めます。。

剪定ばさみの使い方

受け側を下にして持ち、枝を残す方を切り刃側、切り落とす方を受け刃側にして切断すると切断面が綺麗になります。ハサミを持った手で力を入れると同時に、反対の手は切断したい面を開くように枝へ力を入れるとスムーズです。通常の切断方法では2cm程度の枝が限界ですが、刃を回しながら力を加え、ハサミを持っていない反対の手で切断面を開きながら作業をすると3cm程度の枝を切ることができます。使い始めは細い枝で試し切りをして感触を確かめながら切断作業をすすめると良いでしょう。

剪定ばさみは、作りがとてもシンプルなのでメンテナンスをしっかりすると、耐久性の優れているハサミであれば長く使うことができます。使い終わった後に刃についたヤニ・樹液・泥・土などを放置すると、サビが発生しやすくなり切断能力の低下やハサミ自体の劣化の原因となります。水洗いして、ヤニクリーナーなどでこまめに付着した汚れを除去することが大切です。ヤニや樹液がついたまま長時間放置するとさらに取れにくくなります。ヤニクリーナーで落ちにくいヤニ汚れは、80℃程度のお湯につけてブラシでこするときれいになります。そのまま放置するとサビが発生し切れ味が劣化しますので、洗った後は水気を十分にふき取りオイルを塗ってから保管してください。新聞紙を巻いて保管をしておくと、新聞紙が湿気から守ってくれるので良い状態で保管できます。もともと刃にフッ素コート加工が施されているものはヤニ汚れやサビに強い(サビにくいステンレス製もあります)ので、そのようなものを選ぶとお手入れ作業が楽になります。

刃先が丸くなってくると切断能力が落ちてくることがあります。砥石やサンドペーパーで磨くか、専門の業者さんへ依頼しましょう。刃先を薄くシャープに研磨しすぎると刃こぼれしやすくなりますので注意してください。アルミホイルを刃の全体を使いながらゆっくりと数回切ると切れ味が戻ります。

また罹患している作物を切断すると刃に病原菌が付着しますので、そのまま剪定ばさみを使いまわしすると病気が広がってしまいますので注意が必要です。消毒方法は、煮沸消毒・アルコール消毒・薬液消毒などがあります。剪定ばさみを媒介して病気を拡大させないように、以下の方法でウイルスを殺菌してください。病気の株の枝を切断した後は、剪定ばさみの葉を殺菌しましょう。

煮沸消毒

ハサミを熱湯に入れて煮ることで、ハサミに付着していた病原菌を減らします。大きめの鍋などにハサミを入れて煮るだけで特別に用意するものはありません。熱湯をかけるだけでも有効です。ハサミはヤニ汚れなどを落としてから行ってください。

アルコール消毒

量販店やインターネットなどで販売している消毒用のアルコール液を霧吹きなどでハサミに散布したり、アルコール液を浸した容器にハサミをつけたりする方法です。アルコールでは殺菌が難しい病原菌も存在するため注意が必要です。

薬液消毒

第三リン酸ナトリウムを使いウイルスを不活性化する方法です。病気の株の枝を切断した後は、剪定ばさみの葉を水で希釈した薬液に浸しましょう。強アルカリ性の液体のため、素手で触れると大変危険です。安全対策としてグローブを着用するなど注意して作業を行ってください。

火炎消毒

ライターやチャッカマンなどを使い、金属の刃をあぶって消毒します。火であぶると切れ味が落ちることも考えらえますので、おすすめできる方法ではありません。またグリップ部分にシリコンなどが使われていると火の熱で溶けたり変形したりしてしまいます。基本的に火炎消毒は避けてください。

剪定ばさみの選び方

剪定作業を快適に進めるためには、剪定ばさみのサイズが自分の手のサイズとあっているかが重要です。一般的に剪定ばさみの大きさ(全長)は7インチ(17.78cm)・8インチ(20.32cm)・9インチ(22.86cm)というサイズ展開で、重量は180g~240g程度です。手のひらのサイズと同じぐらいのものを選ぶと使いやすいといわれています。男性は22cm前後、女性は18cm前後のサイズが良いと考えられていますが、あくまでも目安です。手のサイズは個人差がありますのでご自身の手のサイズを測って選ぶようにしましょう。

手のサイズに対してハサミが小さいと力がかかりにくくなり、反対に手のサイズに対してハサミが大きいと裁断作業を続けた際に疲れやすくなります。

剪定ばさみはスプリングやバネなどの機構により力を加えないと開いた状態になっています。開いた状態が大きければ太い枝を切ることができます。通常は、刃が開いた状態のままですからグリップや刃面にストッパーがついて、閉じた状態を固定することができるストッパー付き剪定ばさみが便利です。腰袋(ポーチ)や道具(ツール)ケースなどの剪定ばさみ専用の収納袋などがあると鋭利な刃先をカバーしてくれますし、さっと取り出すことができて作業も快適です。

手指への負担を75%カットする剪定ばさみDr.Cut|ドクター・カット

快適な選定作業を行うために、おすすめするのがセイコーエコロジアで取扱っているDr.Cut|ドクターカットです。ドクターカットは、作業者の手指の負担を軽減することを目的に開発されました。従来の剪定用ハサミに比べ、切断時の手指への負担を75%カットします。手持ち部分は柔らかいシリコン樹脂でできており、手元に衝撃緩衝材を付けることで、使用時の手指への衝撃を大幅に軽減します。その結果、使用者の肩や腕の凝り、手指の痛みを減らせることで腱鞘炎のなりずらさを実現しました。

1人あたり1日2万回程度のカット作業が発生するみかんの摘果作業をはじめ、園芸店における切り花のカット作業、家庭菜園の農作物の収穫・剪定など、さまざまなシーンでお使いいただけます。握りやすく、手に優しいドクターカットをぜひ体験してみてはいかがでしょうか。

使いやすい剪定ばさみを選んで剪定作業を快適に

今回のコラムでは剪定ばさみについて詳しくご紹介しました。最高級品の剪定ばさみは品質、使い勝手に優れていますが、実際に行う作業に比べて過度にオーバースペックな高級品を選ぶ必要はありません。高品質なものは価格もそれなりにしますので、あくまでも用途やご自身の行われる剪定作業から、使いやすさや安全性を重視し最適な特徴のハサミを選ばれた方が良いと思います。剪定ばさみを購入する際の確認作業にお役立ていただければ幸いです。

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