糖度の上りが良くなり、玉の張りも全然変わった
4反のハウスと1町歩の路地で、シャインマスカットをはじめ、巨峰、ピオーネ、ロザリオビアンコなど約15種類ほどのブドウを生産している廣野さん。丹精込めて作ったブドウは東京の青梅市場に卸している。「特段変わった作り方はしていない」と言うが、採れたてのシャインマスカットを拝見させてもらうと、ずっしりと重く一つひとつの粒も大きい見事なものばかり。市場から『もうシャインないの?』と、頻繁に電話がかかってくるのも納得。
オルガミンが効いているんだなと実感
実はオルガミンを最初に試したのがキュウリ。平成26年の大雪でハウスが倒壊し、一時的に生産していた際に知人の紹介を得て使った。「これを使うと花は落ちないし、糖度も上がると聞き、使ってみたら皮が薄く美味しいキュウリができて驚いた」。そこでブドウにも使ってみると、去年から糖度の上りが良くなり、玉の張りも全然変わったと笑顔で話した。
特に変わったと感じるのが葉の形だという。「ウチの畑は何でこんなに明るいのかな、と思っていたら、葉か小さく上を向いているのに気付いた。お猪口に似ているのでこの地域では“猪口ッ葉(ちょこっぱ)”と呼んでいる葉の形で、理想とする形。キュウリでも同じ葉の形になったので、オルガミンが効いているんだなと実感している」。
肥料を変えてここまで変化を実感したのは初めて
今年は天候に恵まれたこともあり、味も形も納得のブドウを作ることができたとのこと。「今年、翠峰にもこの肥料をつかってみたら『例年より甘くて美味しい』と高い評価を得ることができた」と笑顔で話す。「肥料を変えてここまで変化を実感したのは初めて。今後も美味しいブドウ作りに活かしたい」と話した。
【オルガミン】
天然アミノ酸入り葉面散布肥料。根や茎、葉、果実の成長を促し、高温や低温障害、病害に対する抵抗力を増大。作物の品質向上と収量増に貢献し、プロ農家から愛用されている。
農村ニュース(国際農業新聞社)発行より記事抜粋