導入事例
アザミウマの消毒回数を50%カット!モスバリアの効果を実感|木戸バラ園
公開日2022.06.27
更新日2022.06.27

アザミウマの消毒回数を50%カット!モスバリアの効果を実感|木戸バラ園

栃木県足利市でバラ園を営む木戸さん。2020年4月からアザミウマ対策としてモスバリアジュニアⅡレッドをご使用いただいています。今回はご使用後1年以上が経過したタイミングで訪問し、使用感をヒアリングさせていただきましたのでここに詳しく記載致します。

導入企業の基本情報

企業名:木戸バラ園 様
従業員数:6人
収量(1坪あたり):400本/年間
農地面積:4,000㎡
製品購入年月:
・2020年4月:モスバリアジュニアⅡレッド2機
・2021年2月:モスバリアジュニアⅡレッド6機
製品使用場所:栃木県足利市
作物:バラ
主な出荷先:JA足利
対象課題:アザミウマ対策
SNS:Instagram

インタビュイーの基本情報

セイコーエコロジア満岡:木戸さんがバラ栽培を始めた時期はいつですか?

木戸さん:半年間、サラリーマンを経験した後に実家のバラ園を継ぎました。当農園は70年の歴史があります。私で3代目になります。創業当初は鉢物販売がメインでした。お医者さんや政治家の方々といったお客様の庭に飾るためのものですね。私の代から切り花販売に切り替えました。出荷先はJA足利です。足利にバラ屋さんは当農園1件しかありません。ちなみに栃木県全体でも14軒しかないんです・・・。それでまかなえてしまえるほどしか消費がないということですね。少し残念です。

切り花のバラの流通や品種に関して

セイコーエコロジア満岡:切り花のバラにおける日本と世界の流通事情に関して教えていただけますか?

木戸さん:日本バラ会の会員は一時期は全国で2600件ありましたが、現在では400件~500件程度に減ってしまいました。外国産の輸入バラの影響が原因ですね。今はコロナで減りましたが、一時期は市場の40%が外国産だったこともあります。アフリカだと一つの会社で10ha、ヨーロッパだと一つの会社で5haというような大規模なのでとても敵いませんね・・・。インド・エチオピア・コロンビア・インドネシア・韓国など世界各国から輸入されてきます。以前数えたら30ヵ国以上でした。エチオピアだけで日本の全国生産者数と同等のようです。

セイコーエコロジア満岡:日本と外国のバラの特徴の違いを教えていただけますか?

木戸さん:日本で栽培されているバラは日本人が好むものと、遠方に持っていけない品種です。白系とか淡い系とか、花弁が薄いものですね。コロンビアから輸入されるバラは船便で一週間ほどかけて到着するのに品質が安定しているようです。仮死状態にしているのかもしれません。到着してから日本人が水を与えることで品質を保っているようです。日本の技術は高いということですね。外国産のものは一枚一枚の花弁が厚いのが特徴です。

セイコーエコロジア満岡:現在はどのくらいの数の品種のバラを栽培されていますか?

木戸さん:当農園でしか栽培していない品種がほとんどです。例えばチャロアイトやシフォンベールやフォセットやアランチャ等、23品種あります。チャロアイトは関東東海花の展覧会花き品評会で賞を獲ったことがありますよ。

導入の背景

セイコーエコロジア満岡:なぜモスバリアジュニアⅡレッドを導入しようと思ったのですか?

木戸さん:県北でヨトウムシ対策としてモスバリアジュニアⅡグリーンを導入している鉢物農家さんがいまして「効果が高い」という口コミを聞いたのがきっかけです。ただし私は防虫ネットを張っていたのでヨトウムシには困っていませんでした。その時に農業振興事務所にアザミウマに困っているという相談をしたところアザミウマ対策のモスバリアもありますよと教えてもらったんです。しかも今なら補助金を活用して半額で購入できますよと話しを受けたこともあり購入を決意しました。補助金があったため、購入しやすかったですね。

活用方法

セイコーエコロジア満岡:モスバリアジュニアⅡレッドの使用方法を教えていただけますか?

木戸さん:日の出の1時間前から点灯し日の入りの1時間後まで点灯させています。365日です。

セイコーエコロジア満岡:防虫ネットは使用していますか?

木戸さん:0.8mmの目合いのもの防虫ネットを使用しています。また赤色の防虫ネットに少しずつ張り替えているところです。

導入の効果

セイコーエコロジア満岡:モスバリアジュニアⅡレッドの良い点を教えていただけますか?

木戸さん:アザミウマの動きがわるくなったと感じています。消毒の回数が一年間で1,2回に済むほどに激減しました。この地域は、麦刈りの際に行き場を失ったアザミウマがビニールハウスに侵入して被害を及ぼすことが問題になるのですが、その際に1,2回ほど消毒するだけで対応できています。導入する前は、消毒してもアザミウマが死ななかったので一年中消毒をしていましたね・・・。

セイコーエコロジア満岡:消毒の回数が減ったこと以外に感じた効果はありますか?

木戸さん:導入前は花びらをアザミウマが吸汁してできた傷をパートさんに見つけて申告してもらうことを目安にして消毒を行っていました。導入後はその傷を見つける回数が少なくなったと感じています。またアザミウマはバラの色の違いによって、黄色⇒オレンジ⇒白色の順番に吸汁をしていきます。導入前は第三段階の白色まで被害がありましたが、導入後は第一段階の黄色までの被害で済んでいます。

セイコーエコロジア満岡:モスバリアジュニアⅡレッドの良くない点を教えていただけますか?

木戸さん:値段が少し高いなと感じています。もう少しお安くしていただければ導入しやすいと思います。

導入を検討されている方へ

セイコーエコロジア満岡:モスバリアジュニアⅡレッドの導入を検討している方へのメッセージをお願いします。

木戸さん:消毒回数が半減したと思いますし、散布回数が減ったことで疲れも軽減しました。導入をおすすめします。

アザミウマの消毒回数を50%カット!モスバリアの効果を実感|木戸バラ園

コラム著者

満岡 雄

2012年に玉川大学農学部生物資源学科を卒業。種苗会社を経てセイコーエコロジアの技術営業として活動中。全国の生産者の皆様から日々勉強させていただき農作業に役立つ資材&情報&コラムを発信しています。好きなことは食べること、植物栽培、アコースティックギター。Xを更新していますのでぜひご覧ください。

 

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