農業用語辞典

鳥インフルエンザ

とりいんふるえんざ

インフルエンザA型ウイルスが原因で発症する病気。ウイルスを持つ鳥の排泄物・遺骸・臓器などに接触することによって感染するリスクがある。日本の家畜伝染病予防法では、病原性の程度や変異の可能性により「高病原性鳥インフルエンザ」「低病原性鳥インフルエンザ」「鳥インフルエンザ」の三つのタイプに分類されている。低病原性鳥インフルエンザは、高病原性鳥インフルエンザに変異することがある。高病原性鳥インフルエンザは強毒のため家禽農場で発生すると、飼育している鳥の多くが死んでしまう。低病原性鳥インフルエンザの場合は、症状が出ない場合もあるが、呼吸器に障害が出たり産卵率が低下したりする。高病原性鳥インフルエンザが発症すると、肉冠(とさか)や肉垂にチアノーゼや沈鬱症状・下痢などを引き起こす。

鳥から人に感染することもあるが、現在のところ日本では発症例は確認されてない。人から人への感染は、ほとんどない(インドネシアやベトナムなどで感染例はある)。人が発症した場合、日本ではN5N1型とH7N9型は二類感染症に、それ以外の鳥インフルエンザは四類感染症に分類されている。

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