導入事例
いちごが甘くなった!いちご用LED電球の効果を実感|世田谷いちご熟
公開日2021.04.30
更新日2022.05.10

いちごが甘くなった!いちご用LED電球の効果を実感|世田谷いちご熟

両親がパンジーやペチュニアといったガーデニング用の花壇苗を生産し市場に出荷しています。同じ敷地内の半分の面積にビニールハウスを建てて、いちご栽培をはじめました。今年で7年目になります。いちご栽培を始めるきっかけはもともと父親がいちごに興味があり、地方のいちご農園によく行ってお土産を買ってきてくれたことでした。また中学生になって自分の将来を意識し出した時に、いちご狩りには行ったことがありませんでしたが、自分のところでやったら面白いかなと感じ「こういうのをやってみたい」と思ったためです。両親は鑑賞用の花を生産していますが、私は食べるもののほうが分かりやすいと思ったことも一つです。その後、神奈川県などのいちごやトマト栽培に視察へ行ったのですが、小さい栽培面積で収益化できる作物はトマトかいちごかメロンと必然的に絞れました。その選択肢の中で自分としてはいちごがやりたい思いがあったのでいちご栽培をすることに決めました。

就農から今日に至るまでの簡単な経緯を教えてください

両親がパンジーやペチュニアといったガーデニング用の花壇苗を生産し市場に出荷しています。同じ敷地内の半分の面積にビニールハウスを建てて、いちご栽培をはじめました。今年で7年目になります。いちご栽培を始めるきっかけはもともと父親がいちごに興味があり、地方のいちご農園によく行ってお土産を買ってきてくれたことでした。また中学生になって自分の将来を意識し出した時に、いちご狩りには行ったことがありませんでしたが、自分のところでやったら面白いかなと感じ「こういうのをやってみたい」と思ったためです。両親は鑑賞用の花を生産していますが、私は食べるもののほうが分かりやすいと思ったことも一つです。その後、神奈川県などのいちごやトマト栽培に視察へ行ったのですが、小さい栽培面積で収益化できる作物はトマトかいちごかメロンと必然的に絞れました。その選択肢の中で自分としてはいちごがやりたい思いがあったのでいちご栽培をすることに決めました。

いちご栽培の強み(こだわり)について教えてください

他の農園の状況はあまり知らないのですが、自分なりにできることをやっています。「いちご用LED電球」や紫外線ランプを導入したり・・・。結果的にうどんこ病やハダニも発生していないですし、今シーズンはいつも使用していたアザミウマの農薬も使用せずに大丈夫でした。そこまで特別なことはやっていないと思います。

農園の強み(こだわり)について教えてください

お客さんに喜んでもらうことと、自分で楽しむことの両方を大事にしたいと思っています。そういう姿勢が伝わるような農園にしたいです。なんでもかんでも商売にはしたくないという思いがあります。今年から農園にネポン君という黒豚を迎え入れたのですが、最初からお客さんを集める目的ではなく、単純に豚が好きで飼いたくて、もしかしたらお客さんも喜んでくれるかなという思いからです。また静岡県に豚のいる農園のはなしがあったのでいいなと。そういう農園があるのなら衛生上問題ないかなとも思いました。

農園ののぼり旗も自分で書いてデザインしました。A4の紙に抽象画をペンキで書き、スキャンしてフォトショップで修正後に拡大しました。このようなものも今はweb上で簡単に作成できます。農園のいちごのキャラクターも自分で書いた絵なんです。もともとこういった“創作”が好きだったので、これからもどんどんやっていきたいと思っています。今年の夏からは、黒豚ちゃんを飼っている小屋をアトリエにして作品づくりをしていきたいと思っています。毎日絵を書きたいのもそうですが、今年はコンクリートで像をつくり、いちごの高設台の下に置こうかなと思案中です。創作はお客さんとの話のネタにもなるので楽しみながらやっています。自分が楽しいというのとお客さんが楽しいという円が重なるということを意識しています。創作だけ良くてもかっこうわるいですし、栽培もしっかりやって両立したいです。私はいちご狩りをエンタメだと思ってやっているので、トータルでお客さんに楽しんでもらう農園を目指しています。

いちご栽培で難しいと思うこと、困っていること、改善したいことはありますか

虫や病気の問題もほぼクリアしました。しいて言うならば毎年1月~2月は萼枯れ(がくがれ)が起きていたことくらいです。しかし今年は灌水時間やEC値を意識して調節したところ発生しなくなりました。去年は水をやりすぎていたのが原因かもしれません。困っていたことはそれぐらいですので栽培することに関しては特に問題ありません。苗は苗屋さんに良い苗をつくって送ってもらっているので、そういう意味では楽です。苗は育苗場所がないのと、今の面積では育苗してもコストがかかるので自分で育苗するメリットはないと考えています。

今シーズンのいちご栽培はいかがでしたか

今年はめちゃくちゃ良かったです。ただ今回は新型コロナウイルスによる影響がありました。運営に関してですが、今後も何が起こるかわからないのでリスク分散という意味ではいちご狩りとパック販売を併用をして運営しないと難しいのではと考えています。今までもいちご狩り&お持ち帰り形式など、色々試してきましたので、今回のコロナでも状況に合わせて色々と手をかえ品をかえ対応できたと思います。

この場所(世田谷)は住宅街ということもあり、お客さんがたくさんいらっしゃるので、地方の農園に比べれば、恵まれていると思います。知り合いからの情報では、個人のいちご農園は割とお客さんがきたけれど、団体さんが来るところは厳しいという声を聞きました。特にインバウンドをターゲットにしていたところは厳しかったとようですね。うちの農園も中国人のお客さんがたくさん来てくれますけど、ほとんどは個人ですのでそこまでの影響はありませんでした。

また今年は途中から予約システムを初めて導入し、コロナ対策のために1時間ごとにハウスに入場できる人数を制限して「密」にならないようにして毎日(朝から夕方まで)営業していました。コロナの影響が強まると、いちご狩りとパック詰めの併用をしはじめ、5月は完全にいちご狩りをやめて摘み取り方式(摘み取ってもらった分をグラム計算して販売)に変更しました。お客さんからは、「行きたかった食べ放題に行くことができない中、今年はいちご狩りに行けてよかったです」と言ってもらえたことが嬉しかったです。今回のコロナの影響から、3つのやり方(いちご狩り・パック販売・摘み取り方式)を駆使すればなんとか運営できると思いました。

いちご用LED電球を導入しようと思った理由を教えてください

毎年、ハウスの一部は隣の建物に日光が遮られて生育の良くない場所があるのと、少ない面積で収量や品質を伸ばすとしたら、LED電球の導入がベストでした。調べるとインターネット通販にも色々な種類の電球があったため、どれにすればいいのかが分からず、毎年導入しようと思いながらも、数年の期間が流れていました。インターネットで「いちご LED」と検索すると、セイコーエコロジアのホームページがトップに表示されたため、連絡してハウスに来てもらい話を聞いて「いいな」と思ったので導入を決めました。

いちご用LED電球を導入して何が変わりましたか

味が変わり「甘いな」と思いました。そういった意味ではすごくよかったです。毎年2月の後半からは味が落ちてきますが、今年は味が落ちませんでした。お客さんからも頻繁に「甘い」「おいしい」と言われるようになりました。

また今年は天気が良くない日が多かったにもかかわらず、収量や品質が落ちることもありませんでした。データをとっていないので、もしかしたら「そうであってほしい」という気持ちも少しあるかもしれませんが、そういう気持ちもあった上での実感としては品質・量ともに効果はあったと思っています。章姫も紅ほっぺも甘くなりましたが、特に章姫は美味しくなったと思います。また章姫は4月~5月にしては果肉がしっかり保ちました。いちごの味が一番のる(美味しい)季節である1月~2月に美味しかったのは「いちご用LED電球」の効果だと思います。

長時間点灯することで「株が茂っちゃうのでは」という心配がありましたがそれもありませんでした。生長がある程度のところで止まったので、徒長させない効果があるとも感じました。例年だと私の身長は超えて、通路が埋まってしまっていたのですが、今年は歩けないほど茂ることもありませんでした。

いちご用LED電球の具体的な使用方法を教えてください

11月~2月までの午前7時~10時、午後16時~20時で毎日点灯していました。2月中旬からは点灯時間を徐々に短くしていき、日照時間が短くなるのに合わせて点灯時間を調整しました(日の出日の入りの時間に合わせるように調整)。

いちご用LED電球以外で今年導入してよかった資材はありますか

4月から「リフレッシュ」の上澄み液とクエン酸を混用したものを潅水に混ぜて施用しました。クエン酸はもともと養液タンクのにごりを取り除く洗浄目的の洗剤として使用していました。クエン酸について調べていたら植物に与えても良い効果があると分かったため使いはじめました。使いはじめてからは養液タンクのにごりが消えましたし、土の状態もよくなりました。その結果なのか、例年だと5月は液体みたいになってしまう章姫が品質を保ちました(ハリがすごくあった)。そしてなんと紅ほっぺよりも章姫が売れるという自体が発生し驚きました。

>>>「リフレッシュ」の上澄み液のつくり方に関してはこちら

今後取り組みたいことはありますか

作品づくりをすることと、豚をもう一頭迎え入れたいですね。そしてお客さんにトータル的に楽しんでもらえる環境づくりをしたいと思っています。いちごが美味しいことはもちろんですが、世の中は美味しいもので溢れかえっていますので、それ以上の付加価値が大事だと感じています。特にコロナで外出が制限されることを考えると、この農園を選んでもらわないといけないという難しさはありますね。「外出を自粛する生活様式」に変わる可能性がある中、お客さんにわざわざ足を運んでもらう価値のあるものをやっていかないといけないという意識があります。それと自分がやりたいということを結びつけたいです。

私の場合は「いちご狩り」「アート」「豚ちゃん」つまりお客さんに楽しんでもらうエンタメをやりたいということです。パック詰めでエンタメは難しいのですが、ささやかながらパック詰めを買いにきてくれたお客さんが豚ちゃんと逢えるという環境をつくれました。体験の付加価値を上げていきたいです。例えば実現できるかはわかりませんが、ハウス内でドローンを飛ばしたり。またLEDのディスプレイを設置して、映像を流せるようにするとか・・・。あと例えばAR(拡張現実)のARメガネをかけて、茂みの中からポケモンが出てくるとか、そういうものができたら面白いなと思っていますし、進化型いちご農園になるのではないかと思います。これから何年間かはコロナで鬱々とした環境になるかもしれません。そんな時にみんなが何を求めているかといったら「楽しい」ことだと思います。ですので「楽しい」ことを意識してやっていきたいですね。

いちごの品種に関しては来年から「よつぼし」を栽培したいですね。資材に関してはいろいろやってしまうと何の効果か分からなくなってしまうという思いはありますが、「根活」はどうかなと検討しています。いろいろな人の意見や情報をかき集めた結果よかったら導入の検討をしたいと考えています。

いちご用LED電球導入へ向けて検討される方にメッセージはありますか

導入をおすすめします。特に最近は天気が悪く曇りの日が多いので導入したほうがいいと思います。特にお客さんが「美味しい」と言ってくれる“反応”が明らかに良くなりました。私自身も実感しましたし、お客さんからも好反応だったことからも導入して良かったとですね。また、練乳がいらないですというお客さんが増えました。私はいちごの出来の良し悪しをお客さんのカップの練乳の残り具合で見ています。そのためいちごが美味しい時期は練乳のおかわりも減りますし、いちごの味が落ちてきた時期は練乳のおかわりも増えるので、練乳をいちごの品質のバロメータにしています。また「いちご用LED電球」は点灯している時の色もきれいなので、そのうち夜のいちご狩りも計画したいです。集客にも使えそうですのでいろいろな意味で使い道がすごくあると感じています。

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