コラム
細部までこだわる!インダストリアルインテリアの作り方
2020.04.20

細部までこだわる!インダストリアルインテリアの作り方

古い工場や倉庫の内装というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか。耐久性のありそうなレンガの壁や金属の扉、重厚な鉄の足がついたテーブルといった木・鉄・石(レンガ)などが素材感むき出しになっている少し荒々しい雰囲気という印象がありますよね。このようなソースをモダンに取り入れたインテリアを「インダストリアルインテリア」と言います。

インダストリアルインテリアとは

●インダストリアルという言葉の意味

インダストリアル(Industrial)とは直訳すると”工業”となります。工業のインテリアと言われてもすこしピンときませんね。旬のトレンドであるインダストリアルインテリアルにはヨーロッパの歴史的背景が関わっているようです。

●インダストリアルインテリアの起源?

第二次産業革命が終わり、ヨーロッパの工場が次々に閉鎖したことにより、大きな建物が空き家として残りました。その後、町の発展とともに産業地域・工業地域であったエリアが居住地域へと変貌を遂げる過程で、かつての工場が住まいやオフィスに転用されるようになりました。工場は効率性が求められる場所で過度な意匠が不要だったため、内装はすべて使い勝手を第一に考えられたデザインでした。そのような環境で追及されたデザインは機能美となり、時代の変化とともに住居やオフィスのインテリアの新しいスタイルとして認識されることになりました。無機質な工場の内装をリビングやキッチンそしてワーキングスペースなどへ流用したスタイルはアメリカにも広がり、工場や倉庫の跡地に既存の意匠を使いながら生活空間やオフィス空間として再生させる流れが発展してきたと考えられています。

●インダストリアルインテリアの定義

定義は難しいのですが、インテリアの世界で使われる「インダストリアルインテリア」とは室内の仕切りや装飾目的の仕上げなど、無駄を省き使うことを第一に考えたデザインを機能美としてとらえ、工場や倉庫がもつ雰囲気をサンプリングし構成するインテリアということができるのではないでしょうか。

インダストリアルインテリアの特徴

インダストリアルインテリアは古い工場や倉庫の内装、現場で使われていた備品といった要素をサンプリングしています。「スケルトンの天井」「むき出しのレンガやタイル」「金属の扉」「重厚感のある鉄の足がついたテーブル」といった古い工場で使われていたような機能性や実用性のある要素を含んでいるのが特徴です。少し安易な表現かもしれませんが、無機質感やヴィンテージ感のあるイメージで構成された室内デザインやコーディネートと言うことができると思います。

金属・コンクリート・レンガ・タイルといった無機質な素材を使い、木・皮・生地のような素材を組み合わせて内装を構成しています。鮮やかな色や明るい色よりも少し落ち着いたダスティカラーやスモーキーカラーを組み合わせることで工場の雰囲気へ近づけることができます。

インダストリアルデザインのインテリアにするには

インダストリアルインテリアは、凝りすぎてしまうと本物の工場のようになってしまい冷たく落ち着けない居心地の悪い空間になってしまいます。モダンな住居やオフィスとして心地よく過ごすためには、北欧やシンプルナチュラルのテイストのアイテムを空間の中に上手く取り入れ、統一感を保ちながらテイストミックスをすると良いと思います。ここでは「インダストリアルインテリア」と定義した特徴を場所やアイテムに絞り、インダストリアルインテリアに仕立てるための方法をもう少し具体的にお伝えしていきたいと思います。

●壁面

面積の大きな壁面や床面をレンガ壁にリフォームします。部屋全体をレンガで覆うとかなり本格的で重たい感じになりますので、壁の1面だけを施工するという方法がおすすめです。レンガ調の壁紙シートもありますが、かえってチープに見える可能性がありますので、実際のレンガが張れない場合は、無理にレンガ調のシートは張らず、漆喰や珪藻土で仕上げるとざらっとした仕上げになり雰囲気がでます。コンクリート壁の色合いに近いトーンを抑えたグレー調の塗装の仕上げも良いかもしれません。

●床面

おすすめは無垢の木材を使用する方法です。厚いほうが質感はでやすいといわれていますが通常15mm程度の厚みがあれば十分だと思います。無垢材であれば、ウレタン塗装はせずに、オイルかワックスで仕上げると経年変化が楽しめます。汚れや水しみがつきやすいというデメリットがありますが、木本来の質感が出ますし、定期的にオイルやワックスでメンテナンスすることでさらに味わいが出てきます。汚れが気になる箇所はサンドペーパーや電動サンダーで表面を研磨してからオイルやワックスをすりこむと比較的きれいに補修ができます。床も木目調のシートがありますが、壁紙と同じようにチープな印象になってしまいますのでディテイルにこだわる方にはおすすめはできません。もともと経年変化をしている古材やアンティークウッドを使うとすぐに雰囲気がだせます。

●照明

むき出し電球の照明や、スチールやアイアンといった素材をつかった照明がインダストリアルインテリアの雰囲気にあうと思います。昔の工場や倉庫で使われていたとんがり帽子のようなペンダントランプや、筒状のフォルムをしたチューブランプなどがおすすめです。ライトの色は白ではなく、電球色のほうがぐっと雰囲気が出ます。実際に工場で使われていたヴィンテージ品は本物ならではの佇まいがあります。ただし、重量が重く耐久性の問題から天井につけられないケースや、規格が違うため電気配線をつなぎにくいというデメリットもあるようです。

●家具

金属は基本的に工場のエッセンスを持った素材ですからインダストリアルインテリアにはスチールやステンレスなど金属製のものがマッチしやすいといえます。ただし金属だけを使った家具はかなり冷たい印象になる可能性がありますので、温かみがある木とミックスした、例えば枠がスチールで棚板が木のように異素材を組み合わせた家具を選ぶと冷たい印象を避けることができます。

ソファやチェアはアンティークのものや、足がエイジング加工されたレザー製のものでブラックやダークカラーなど深い色味だと相性が良いでしょう。レザーはクラシックな印象を演出してくれますが、無骨になりすぎてしまうこともありますので、フローリングや壁の色が明るい場合は、オフホワイトやライトブラウンの色目がマッチしやすいです。部屋が明るい雰囲気の場合はレザー素材だけでなく、布素材も選択肢に入れて選ぶと良いでしょう。

スイッチプレート・コンセントプレートもアルミやステンレスなどの金属製のものと取り換えると雰囲気がでます。陶器製や真鍮製のものもあるようです。つまみ状の操作レバーのついているトグルスイッチと交換するとよりインダストリアルな佇まいを演出できます。

●窓

可能であれば枠を黒に塗装すると工場のような雰囲気がぐっと出しやすくなります。昔の工場や倉庫の窓には、カーテンがついていないイメージがあり、ヒダの多いエレガントなカーテンは雰囲気にあいません。カーテンがないほうがイメージは作りやすいのですが日本ではカーテンがマストな場合が多いので、その際にはヒダを入れないフラットカーテンかウッド調のブラインドなどを選ぶ良いでしょう。カーテンの色はホワイトやグレーなどで無地、または無地に見えるものを選ぶことが重要です。

 

●グリーン(観葉植物)

グリーンがあると部屋全体が明るく温かみのある雰囲気になります。鉢植えはかご製のものではなく、マットなスチール製や陶器・陶磁器などのものを選ぶと良いでしょう。土を必要としない着生植物(エアプランツ)やサボテンのような多肉植物がマッチしやすいと思います。部屋の雰囲気にあわせてグリーンの濃淡を選ぶことも重要です。スペースがあれば、部屋のシンボルとなる大き目な観葉植物を置くとメリハリがついて落ち着きのある空間を演出できます。

インダストリアルインテリアにフィットする照明

インダストリアルインテリアにおすすめの照明がコンテルマンLEDチューブランプです。1950~60年にかけてヨーロッパの工場や倉庫で実際に使用された照明をデザインソースにしています。無駄をそぎ落とした機能美のデザインは人気があり現在でもヴィンテージ品が流通しています。しかし前述の通り重量の重さや電気配線のわずらわしさから手軽に取り入れることが難しいようです。コンテルマンLEDチューブランプは、デザインのディテイルにこだわりながらも重量を軽減しすべての引掛けシーリングに簡単に取り付けられるように設計しています。

細部にこだわったインダストリアルインテリアを楽しみましょう

家具や照明だけでなく、壁や天井なども変えることで雰囲気を出しやすくなりますので、インテリアをうまく表現するためには、ポイントをおさえて内装のデザインや家具の選定を行うことが大切です。また、露出した配管、スケルトンの天井などはDIYでも実現しやすく多少ラフな仕上がりでも雰囲気にあうところも魅力の一つです。ネットの画像検索を使って昔の工場の画像なども参考にしながら、うまくアイテムを組み合わせて、インダストリアルインテリアを楽しみましょう。

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